

集中治療科
基本情報
![]() PICUでの治療風景 |
![]() PICUでの手術風景 |
診療内容・業務内容
治療方針
集中治療はチーム医療です。各専門診療科と各部門の知識と技術を統合し、最善の医療を行います。心停止・外傷・呼吸不全・ショックまで、すべての重症度・緊急度の高い小児患者に対し、初期診療と搬送を支援します。各診療ガイドラインに準拠して、小児では困難な体外補助循環や血液浄化など先進治療を駆使し、最大限の集中治療を実施しています。周術期管理においては、センター内で実施されるさまざまな手術前後の小児患者を受け入れています。外科系の各専門診療科と緊密に連携し、手術の結果を最大限に良いものとするよう、最良の集中治療を提供します。緊急度・重症度にかかわらず、丁寧な病状説明に努めています。
診療内容
救命救急
小児救命救急患者を、その原因や病態および基礎疾患を問わず、24時間365日 受け入れています。また、他医療機関からの紹介や病院間搬送も積極的に受け入れています。病院間搬送と救急外来診療を担当する救急診療科と連携し、重症患者の治療を担っています。また、入院患者や外来患者の急変時の対応を行っています。
周術期管理
当センターでは、年間約4500例の手術が行われています。 生体肝移植術、脳外科手術、心臓外科手術などの様々な手術が行われるため、 麻酔科や関連各科と連携して、周術期管理を行っています。
院内急変への対応
入院患者や外来患者の急変時の対応を行っています。
教育
全国から医師を受け入れ、各種先天疾患を含む重症疾患の全身管理、周術期管 理および救命救急患者の全身管理など、全ての小児集中治療(PICU)および小児救命救急患者への適切な対応ができる小児集中治療医を育成しています。
設備・施設認定
開設 | 平成14年3月1日 | ![]() | |
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構造 | 同階に手術室・アンギオ室が設置 | ||
病床数 | 20床 | ||
職員数 | 常勤医師 | 11名 | |
フェロー/レジデント | 16名 | ||
看護師 薬剤師 理学療法士 | 73名 2名 3名 |
- 日本集中治療医学会専門医研修施設
- 日本救急医学会専門医指定施設
- 日本小児科学会認定医制度研修施設
- 日本麻酔科学会認定病院
専門分野
専門分野
小児救命救急診療
小児救急医療施設の中でも重症患者の診療を行っています。全国からの搬送を受け入れ、急性期の初期診療と集中治療を行います。
呼吸・循環不全に対する体外補助循環・体外式膜型人工肺(ECMO)
国内最大級の実施数を背景に、最重症の小児患者を救命するため、心臓や肺の機能を代替します。
敗血症に対する血液浄化療法
標準的治療の反応不良例に対し、血液濾過、血液吸着療法を施行しています。
肝不全に対する内科的・外科的管理
肝臓内科・移植外科をはじめ各専門診療科・各部門と協力し、劇症肝不全に対する血液浄化療法、不応の場合移植医療を提供することが可能です。
対象疾患
内因・外因を問わない全ての重症疾患(急性呼吸不全・ARDS・ショック・敗血症・急性腎傷害・急性脳症・多発外傷・溺水・窒息等)や全ての手術後の重症例(先天性心疾患、肝移植、腎移植、脳神経外科、新生児など)が対象です。
主な検査
呼吸機能検査・気管支鏡・超音波(頭部・胸腹部・心臓・血管)・持続脳波モニタリング・頭蓋内圧モニターなどの検査を24時間体制で実施可能です。緊急度・重症度にかかわらず、丁寧な病状説明に努めています。
特殊な医療
- 体外補助循環
- 体外式膜型人工肺(ECMO)
- 急性血液浄化療法
- 低酸素療法
- 一酸化窒素吸入療法
- 高頻度振動換気
- 低体温療法
診療実績
2018 | 2019 | 2020 | |
---|---|---|---|
入室総数 | 1096 | 1085 | 837 |
予定手術 | 552 | 549 | 485 |
緊急入室 | 544 | 536 | 352 |
受診方法
* 医療機関からのみ受け付けており,一般の方からの電話等は受け付けていません。
重症患者の転院・搬送の依頼
● PICU
見学・研修希望者募集
● 国立成育医療研究センター 集中治療科2020年度フェロー募集
2020年度のフェロー募集を開始しました.詳細は以下のページを参照ください.
集中治療科 2020年度 フェロー募集のページ