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形成外科
基本情報
先天的または後天的な理由で、体表とそれに近い組織が欠損している患者さんに対して形態的・機能的に再建する手術など、患者さんの社会復帰を助ける外科診療を行っています。患者さんの身体の成長や精神的な発達を考慮してできるだけ負担の少ない治療を提供し、常に新たな治療の導入と開発を行うことを目指しています。
主に「口唇口蓋裂」「頭蓋縫合早期癒合症」「小耳症」に注力しており、特に「小耳症」においては組織拡張器(ティッシュ・エキスパンダー)を用いた3回にわたる手術法で機能的にも見た目的にも優れた耳を形成しています。また「赤ちゃんの頭のかたち外来」では、向き癖によっておこる頭の変形(斜頭、短頭)に対して、矯正用ヘルメットを使った治療を行っています。
主な対象疾患
全身麻酔下での手術件数は例年250件程度であり、そのうちの8割が先天異常によるものです。その内訳は口唇口蓋裂関連約40件、頭蓋縫合早期癒合症に対する形成術(脳神経外科と共同手術、骨延長術を含む)約15件、小耳症耳介形成術約5件であり、Beckwith Wiedemann症候群に対する舌形成術、骨延長術を用いた第1第2鰓弓症候群に伴う小顎症の治療なども行っています。 当科では「口唇口蓋裂」「頭蓋縫合早期癒合症」「小耳症」の治療に注力しています。 各疾患に関する詳細や当科での治療は以下よりご覧いただけます。
上記の疾患以外に、小児の形成外科全般について治療を行っています。
赤ちゃんの頭のかたち外来
赤ちゃんの頭の変形の診断と治療を行なっています。向きぐせによる頭の変形(斜頭、短頭)に対しては、その程度や時期に応じてヘルメットによる頭蓋形状誘導療法を提案しています。受診の際は、かかりつけの先生から医療連携室への予約が必要です。
ヘルメットによる頭蓋形状誘導療法
- LED光のスキャナーを用いて赤ちゃんの頭の形を計測し、カスタムメイドのヘルメットを作ります。開始時期は首がすわってから生後6ヶ月くらいまでです。3~4週に1回の診察・調整を行い、平均5ヶ月間装着していただきます。ヘルメットは、ミシガン頭蓋形状矯正ヘルメット(医療機器として薬事承認取得済み)を使います。
- 自費診療となり、下記金額を初回診察時にお支払い頂きます。
- 当センターでヘルメットを作成し、矯正治療を行って終了した場合:一連につき40万円+消費税
- 当センターでヘルメットを作成し、転居などにより矯正治療は紹介先で行う場合:32万円+消費税
- 他院(紹介元)でヘルメットを作成し、転居などにより矯正治療は当院で行う場合:12万円+消費税
- ヘルメット治療で予測されるリスク
ヘルメット治療では、汗による肌トラブルが起こることがあります。汗の量が多すぎる場合は治療を中断する場合もあります。
診療実績
| 2021 | 2022 | 2023 |
---|---|---|---|
手術件数(全て) | 250 | 247 | 242 |
先天異常に対する手術 | 162 | 151 | 177 |
唇裂初回手術 | 18 | 20 | 16 |
口蓋裂初回手術 | 14 | 14 | 21 |
頭蓋縫合早期癒合症に対する手術(延長術、内視鏡下縫合切除を含む。いずれも脳神経外科と合同手術) | 17 | 15 | 13 |
小耳症耳介形成術(肋軟骨フレームワークによる) | 3 | 4 | 3 |
Beckwith-Wiedemann症候群に対する舌縮小術 | 1 | 3 | 4 |
脊髄髄膜瘤の再建手術(脳神経外科と合同手術) | 3 | 3 | 3 |
腫瘍 | 68 | 68 | 49 |
外傷 | 4 | 15 | 5 |
瘢痕・瘢痕拘縮・ケロイド | 13 | 7 | 15 |
難治性潰瘍 | 3 | 5 | 5 |
受診方法
受診には予約が必要です。予約センターに連絡し、予約してください。予約の変更も予約センターで対応します。初めて受診(初診)する場合は、医療機関(医院、病院)からの紹介状が必要です。
再診の方は、予約センターで予約してください。曜日毎に担当医が決まっているため、担当医の希望があれば、予約時に伝えてください。
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外来診療担当表は、こちらをご覧ください。
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受診方法については、こちらをご覧ください。