国立研究開発法人 国立成育医療研究センター National Center for Child Health and Development

代表: 03-3416-0181 / 予約センター(病院): 03-5494-7300
〈月~金曜日(祝祭日を除く)9時~17時〉

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アレルギー科

お知らせ


診療内容・業務内容

アトピー性皮膚炎の治療

当科におけるアトピー性皮膚炎治療の考え方

  • ガイドラインに基づいた標準的治療を基本とし、信頼性の高い最新の医学的エビデンスを取り入れ患者さん毎に決定します。患者さんとご家族が病気を克服し、QOL(生活の質)を高められることを目標とします。
  • どんな重症の患者さんも、ステロイド外用薬の副作用を回避しつつ湿疹のないお肌で過ごすことを目指した治療を行います。
  • 患者さんとご家族が正しく効果的なスキンケアの手技を身につけることができるよう、医師と看護師、PAE(小児アレルギーエデュケーター)などのスタッフが分担・協力して支援します。

アトピー性皮膚炎とは

「アトピー性皮膚炎は,増悪・寛解を繰り返す,瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患であり,患者の多くはアトピー素因を持つ」というのが定義です。色々な診断基準がありますが、当科では、英国のガイドラインや世界的な疫学研究で使用されている下記のUKWP(The U.K. Working Party)の診断基準を用いています。アトピー性皮膚炎では皮膚の「バリア機能」(外界のさまざまな刺激、乾燥などから体の内部を保護する機能)が低下していることがわかっています。

UKWPの診断基準

大基準(1)と3項目以上の小基準(2)を満たすものをアトピー性皮膚炎と診断する。

  1. お子さんは皮膚がかゆい状態である。または、両親から子どもが皮膚を引っかいたり、こすったりしているという報告がある。
  2.  
    1. お子さんはこれまでに肘の内側、膝の裏、足首の前、首のまわり(9歳以下は頬を含む)のどこかに皮膚のかゆい状態がでたことがある。
    2. お子さんは喘息や花粉症の既往がある。または、一等親以内に喘息、アレルギー 性鼻炎、アレルギー性結膜炎、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などのアレル ギー疾患の既往がある。
    3. 過去12か月の間に全身の皮膚乾燥の既往がある。
    4. 屈曲部の湿疹(3歳以下は頬・前額部・四肢外側を含む)が確認できる。
    5. 1歳以下で発症している(3歳以下のお子さんにはこの基準を使わない)。

アトピー性皮膚治療の重要性

アトピー性皮膚炎の症状「痒み」によって夜十分に眠れないと、身長の伸びが悪くなったり、学校生活で本来の力を発揮できなくなってしまったりすることがあります。顔に症状がある場合には、白内障や網膜剥離といった眼の合併症のため視力に影響が出ることがあります。ご家族の負担や心労も大変大きいものです。適切な治療を早期に行うことによってこのような影響を防ぐことができます。また、重症アトピー性皮膚炎の赤ちゃんでは、全身状態の悪化や、成長・発達への影響から、治療に緊急性を要することもあります。

このほかに、現在は食物アレルギーなどのアレルギー疾患との関係からも早期のアトピー性皮膚炎治療が重要であると考えています。炎症があり「バリア機能」の低下した皮膚にさまざまなアレルゲンが付着し、それらのアレルゲンによる感作を受けること(IgE抗体が作られること)は、食物アレルギーをはじめとしたアレルギー疾患の発症に関わることが明らかになりつつあるからです。2017年に発表された研究結果からは、アトピー性皮膚炎のある乳児に対しその湿疹をしっかり治療しながら加熱鶏卵を少量ずつ経口摂取させることで卵アレルギーの発症を減少させることができることがわかりましたが、アトピー性皮膚炎の治療が十分でなかった場合には効果が低いことがわかりました。

治療の実際

標準的治療の①スキンケア(皮膚の清潔を保ち、うるおいのある状態を保つこと)、②薬物治療(皮膚の炎症を抑える治療)、③環境整備(環境中の悪化因子をみつけ、可能な限り取り除くこと)の三本柱を中心にした治療により、「寛解導入(症状を改善させ湿疹のないすべすべのお肌にすること)」を行います。

治療前に症状を繰り返しやすかった方は、「寛解導入」後も引き続きプロアクティブ療法(症状が良くなったあとも計画的に抗炎症薬を塗って悪化を防ぐ治療法)により「寛解維持(湿疹のないすべすべのお肌を維持すること)」を行います。薬の使用間隔を患者さんの状態に応じて調整しながら減らすことで、薬の副作用を避けながらこの状態を維持できるようにしていきます。

薬物治療の副作用への疑問について

治療に使われるステロイド外用薬、タクロリムス軟膏は、湿疹・痒みの原因である皮膚の炎症を抑えるのに効果的な薬ですが、患者さんやご家族の中にはこれらの薬剤の副作用を心配されている方もいらっしゃいます。

ステロイド外用薬の副作用については、実際には「免疫抑制」、「成長障害」、「糖尿病」など、外用(塗る)ではなく全身投与(内服や注射)で使用した場合の副作用をお聞きになったことがある方も多く、外用と全身投与の違いを理解していただけるようにわかりやすくご説明いたします。

また、ステロイド外用薬の使用で皮膚に色素沈着(黒ずんだ色調になること)が起こるのではないかと心配される方も多いのですが、これは薬剤の副作用ではなく皮膚の炎症が長く続いたことによるもので、湿疹の治療により改善します。

ステロイド外用薬を長期に使用すると皮膚が薄くなったり、にきびなどの副作用が出現したりすることがありますが、当科では薬の使用間隔を患者さんの状態に応じて調整しながら減らすことで、このような副作用を回避します。このためにはスキンケアや環境整備により、アレルゲンや汗などへの対策を十分に行って悪化要因を減らしていく努力も欠かせないのですが、着実に薬剤を減らしながら湿疹のないお肌を維持できるようにします。

治療の継続のために

アトピー性皮膚炎の治療は毎日続ける必要があるため、お子さんがいやがる場合や、掻く行動が繰り返される場合(習慣的掻破行動)には困難なこともあります。このようなとき、周囲の環境やご家族など大人の対応を変えることで解決策を見いだせることがあります。当科では応用行動分析(行動療法)に基づいた解決策を一緒に考えていきます。

病院での治療

重症で緊急性が高い場合や、外来治療が困難なお子さんには入院治療を行います。また日常の治療の再確認のため、短期および長期のアトピー性皮膚炎のための教育入院のプログラムもあります。

短期教育入院はアトピー性皮膚炎の患者さん(原則として未成年)を対象としており、2018年1月現在、土~日曜日にかけての1泊2日のスケジュールでスキンケアの指導、生活リズムや環境整備などについての面談を行っています。外来受診された際にお問い合わせください。

お急ぎの場合

全身に皮膚炎が広がる、かゆみのために眠れない・学校に行けないなど重症で緊急性が高い場合には早めに予約をいたします。予約センターへ直接ご連絡いただくか、かかりつけの医療機関までご相談ください。

気管支喘息の治療

初診の方には、喘息教室を受講していただき、気管支喘息の正しい基礎知識を理解していただきます。これまでに服用してきた薬の量や発作の頻度等を踏まえて重症度を判定し、必要な薬の量を調整して、発作なく日常生活を過ごすことができることを目標に治療を行います。

食物アレルギーの治療

食物アレルギーの治療をするうえで、正確な診断は欠かせません。初診の方には食物アレルギー教室を受講していただき、病気を正確に理解していただきます。基本的な知識を理解していただいてから、これまでに患者さんが経験された症状などを問診します。そのうえで血液検査や皮膚テストを参考にして診断を行います。必要があれば食物負荷試験も実施して、同じ食物でもどの程度まで摂取できるのかを判断します。治療としては必要最小限の除去食を行っていただき、多品目にわたる除去が必要な場合は管理栄養士による栄養指導も受けていただきます。
湿疹がすべて食物アレルギーによるものと誤認されている方も時折いらっしゃいます。このような場合には、まずスキンケアなどの湿疹の治療を開始し、皮膚をきれいにしてから食物負荷試験などを実施します。湿疹が治ってからこれらの検査をしてみると、実際は「思った以上に摂取できた」、「除去は要らなかった」ということも少なくありません。 また除去が必要な食物を誤って食べてアナフィラキシーショックを起こす危険性のある患者さんには、アドレナリン自己注射液を持っていただくように勧めています。

アナフィラキシーショックの際には、アドレナリン自己注射液を速やかに使用することが重要です。しかし、実際には使用の判断が患者さん本人やそのご家族、教職員など、その場にいる医療者ではない方に委ねられるため、「いつ使えばよいのか」「本当に使ってよいのか」迷うケースが多いのが現実です。そこで、アレルギー科ではアドレナリン自己注射液を使う時の指標になるような行動規範(=アクションプラン)を作成いたしました。下のリンクから自由にダウンロードできますので、主治医とご相談の上ご活用ください。

アレルギー科では食物アレルギーを治療するための経口減感作療法(経口免疫療法)に国内でいち早く2004年から取り組んできました。当初、その効果に驚くと同時に、公表することによる社会的混乱が予測できたため、希望される患者さんにだけ研究レベルでの治療を行ってきました。その後、他施設での治療がマスコミに公開され予想通りの社会的反響が起こりました。この間、アレルギー科では様々な方法で経口免疫療法の開発に取り組み大勢の患者さんの治療に成功しましたが、まだ完成の域には達していません。すなわち、自己流で行うと非常に危険を伴う治療法であることに変わりはありません。
アレルギー科ではより安全で効果的な免疫療法の開発を目指して研究を続けており、その一部は一般公募しています。食物アレルギーの患者さんは個人差が大きいため、同じ治療を受けてもうまくいく方とうまくいかない方がおられます。アレルギー科では、そうした個々の患者さんの特性を考慮した治療法の開発も行っています。いずれにしても、研究段階であることに違いはなく、経口免疫療法を希望される患者さんは臨床研究に参加して頂く必要があることをご理解頂いた上で、受診下さいますようお願い致します。

食物負荷試験の概要

当科では正しい診断により食物除去を必要最小限にするために、食物負荷試験を積極的に行っています。食物負荷試験は、お子さんが現在摂取していない食物を食べてみてアレルギー反応が出現するかどうかを診断する検査です。食物負荷試験を行うかどうかの判断には、これまでの症状や経過、検査の結果などとともに今後の社会的な状況(入園・入学など)も考慮しています。 食物負荷試験当日は、これまでの症状や検査の結果に応じて、あらかじめ計画された量の食品を少しずつ摂取します。明らかなアレルギー反応が認められた場合には、摂取を中止して必要に応じて治療を行います。明らかなアレルギー反応が認められない場合には、計画どおりに摂取して検査を終了します。アレルギー反応にはかゆみ、じんま疹などの皮膚の症状、咳、ぜん鳴などの呼吸器の症状、鼻水、唇のはれなどの粘膜の症状、嘔吐や下痢などの消化器の症状のほかに、全身性のアナフィラキシーを起こす場合があります。当科ではこれらの症状に対して速やかに処置を行うように準備しております。負荷試験はこれまでは入院(1泊2日)で行っておりましたが、2015年11月1日より9歳未満で、365日以内に検査を受けた回数が0または1回の方は日帰り入院(ただし強い症状がでた場合は1泊入院)となります。それ以外の方は、従来通り1泊2日の入院です。
また、負荷試験の開始時間が10時30分からに変更になります(2015/11/1から)。詳しくは以下をご覧いただき、必要があれば2Gカウンター、外来担当医にお尋ねください。

2015年11月1日より
9歳未満で、365日以内に検査を受けた回数が0または1回の方は日帰り入院となります。
それ以外の方は、従来通り1泊2日の入院です。
全員 負荷試験開始が 13:00 ⇒ 10:30 に変更

当日の流れ
8:30   1階入退院受付
9:30  9階西病棟
10:30 負荷試験開始
16:00 or 翌日9:00-9:30 退院

新生児乳児消化管アレルギー

1990年代の終わりころから、急に増えてきた食物アレルギーの一つです。年齢としては生まれたばかりの新生児に多いのですが、その他の年齢層でもみられます。原因となる食物(粉ミルクなど)を摂取してから、しばらくして(短くて1−2時間後、長いと数日後)嘔吐や血便、ひどい下痢などが起こります。他の症状がみられず体重が増えないだけの場合もあります。通常のアレルギー検査だけでは診断できないことが多いため、なかなか診断されないこともあります。
アレルギー科ではこれまでの治療経験を活かして、センター内の他の診療科や全国の専門施設とともに新たな診断治療法の研究開発では中心的な役割を担っています。

患者への指導(患者教育)

アレルギー科では、科学的根拠に基づいた治療ガイドラインに従って病気を持つ子どもたちの治療を行っています。しかし、患者・家族が治療内容を理解・納得しなければ、十分な効果は得ることはできません。そのため、病気について基本的な知識を理解する必要があります。アレルギー科ではこのような患者への指導(患者教育)にも力を注いでいます。
特に初診の方には、時間をかけて疾患や治療法を説明する「教室」を全員に受講していただいています。必要に応じて複数の「教室」を受講していただくこともあります。

  1. アトピー教室
  2. ぜん息教室
  3. 食物アレルギー教室
  4. 乳児アレルギー教室

この他、夏休みなどに患者本人を対象にした「こども教室」を開講したり、看護師、薬剤師、管理栄養士による個別指導を行ったりしています。


専門分野

対象疾患・専門分野

アレルギー科では小児のアトピー性皮膚炎、食物アレルギー、気管支喘息などをはじめとした様々な小児アレルギー疾患の診断治療を行っています。

  • 気管支喘息およびそれに合併したアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎
  • アトピー性皮膚炎およびその合併症
  • 食物アレルギー(食物依存性運動誘発アナフィラキシー、消化管アレルギーを含む)
  • IgA欠損症、高IgE症候群など免疫異常を伴うアレルギー疾患
  • ラテックスアレルギー、口腔アレルギー症候群
  • 蕁麻疹、自家感作性皮膚炎、接触性皮膚炎、薬物アレルギー
  • 昆虫アレルギー、動物アレルギー
  • 血管性浮腫
  • その他

特に力を入れている分野

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の標準的治療である①スキンケア(きれいで潤いのある皮膚を保つ)、②薬物治療(皮膚の炎症を抑える)、③環境整備(悪化因子をみつけ、できるだけ排除する)の3本柱を中心に症状をコントロールし、日常生活に支障がなくなるように治療を行います。
また、症状寛解(皮膚がつるつるの状態)を維持するためにプロアクティブ療法を継続することで、最終的にほとんどステロイド軟こうを使用しなくても皮膚の状態が保てるようになることを目標としています。
乳児の重症アトピー性皮膚炎では、体重増加不良や低たんぱく血症、低ナトリウム血症等の重篤な症状が引き起こされることがあります。この場合でも点滴は行わず、集中的なスキンケアを行うことで、しっかり治療することが可能です。

食物アレルギー

食物アレルギーは不必要な除去が行われていることが多く、まず、正確な診断が必要になります。アレルギーを専門とする医師により、自宅で食べられるものや、食物負荷試験による正確な診断が必要なもの等を見極めていきます。
また、食物アレルギーの治療として、近年は除去して待つだけではなく、安全な量を少しずつ食べることによって耐性獲得を目指す「食物経口免疫療法」の有効性が報告されています。当院では外来を中心に行う緩徐経口免疫療法を中心として、患者が「楽しく食べられる」ようになることを目指して、診療・研究を重ねています。

消化管アレルギー

食物アレルギーの一つです。原因となる食物(粉ミルクなど)を摂取してから、しばらくして(短くて1−2時間後、長いと数日後)嘔吐や血便、ひどい下痢などが起こります。アレルギー科ではこれまでの治療経験を活かして、センター内の他の診療科や全国の専門施設とともに、新たな診断治療法の研究開発の中心的な役割を担っています。

アレルギー疾患の発症予防

アレルギー疾患はアレルギーマーチとも呼ばれ、年齢が上がるごとに発症しやすい疾患が変わってきます。当科ではアレルギー疾患そのものの発症予防について研究を行い、臨床に還元できるよう努めています。

難治性心因性喘息

気管支喘息発作を繰り返すため治療を増強したが、全く発作が減らないという患者がいます。このような患者の中に「声帯機能不全」などの病態が多く含まれていることが分かっています。当科では、気管支喘息の治療を増強するだけではなく、喘息の負荷試験や耳鼻咽喉科と連携し、これらの疾患を鑑別して、行動療法を応用しながら治療を行っています。

臨床研究への参加のお願い

アレルギー科では、さまざまな臨床研究を行っています。臨床研究は、動物ではなくヒトを対象として、病気の原因・診断方法・治療方法などについて調べる研究のことです。だれしも、「安全で有効な最新の診療を受けたい」と願っていますが、それを確立するためには、緻密な確認作業が必要であり、これがまさしく、臨床研究なのです。患者さんは臨床研究に参加することにより新しい治療法を試すことができる場合もあります。私たちは、患者さん1人1人に対して最善の診療を行うのと同時に、たくさんの患者さんに役立てられるような新しい知見・治療法を発信するために研究を行っています。研究参加については患者さんやご家族の自由意思が尊重され強要されるものではありません。診療の際に臨床研究についてご案内をすることがありますので、積極的なご参加をおねがいいたします。

【アレルギー科で参加者を募集している臨床研究】


診療実績

入院患者数(疾患別)


2015 2016 2017
アトピー性皮膚炎 32 21 27
気管支喘息7 7 8
消化管アレルギー 18 29 34
食物アレルギー 1 6 5
食物負荷試験 822 978 1131
アナフィラキシー 5 5 8
薬剤アレルギー 9 3 5
その他1 2 0
合計 895 1051 1218

初診患者数(予約枠別)


2015 2016 2017
アトピー性皮膚炎 106 118 109
食物アレルギー182 199 268
気管支喘息 62 32 27
乳児アレルギー 169 155 154
消化管アレルギー 12 16 28
薬剤アレルギー・その他 63 74 75
合計 594 594 661

再診患者数


2015 2016 2017
再診(のべ) 10629 9849 10862

受診方法

受診には予約が必要です。予約センターに連絡し、予約してください。予約の変更も予約センターで対応します。初めて受診(初診)する場合は、医療機関(医院、病院)からの紹介状をご用意ください。紹介状をお持ちでない場合、別途特定療養費が必要です。
再診の方は、予約センターで予約してください。曜日毎に担当医が決まっているため、担当医の希望があれば、予約時に伝えてください。

  • 外来診療担当表は、こちらをご覧ください。
  • 受診方法については、こちらをご覧ください。
  • 学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)/診断書などの文書作成をご希望の方はこちらをご覧ください。

初診の方へ

直接予約センターに電話で連絡をしていただくか、緊急で受診が必要なときはかかりつけの医療機関から医療連携室にご連絡ください。(受診目的の疾患によって初診の曜日が異なり、それぞれに合わせた教室を準備しています)
予約された後、可能であれば事前にこのページの下にある該当する問診票等をA4サイズで印刷(片面でも両面でも可)してご記入の上、診察日にお持ちください。準備できない方には当日外来で問診票へのご記入をお願いしています。

ご不明な点がありましたら、予約センターまでご連絡ください。

  1. 受診前に必ずご覧ください。
  2. アレルギー科では受診した患者様の診療データや写真データ、血液検査で余った検体などを活用して、アレルギー疾患の診療や研究に役立てたり、医学教育、患者様への説明などに使用したりしています。 
    このような調査・研究には皆様方のご理解とご協力が不可欠です。
    以下の説明・お願いをお読みいただき、調査・研究に同意いただける場合には、同意書へのご記入をお願いいたします。(受診当日にもご同意いただけます)
  3. 初診の方は、可能であれば事前に以下の問診票を印刷後に記入して、当日にお持ちください。(準備できない方は当日外来でご記入ください)
    問診票では診療上重要となる情報をお聞きしています。問診票は疾患の発症や重症度・予後に影響を与える可能性がある多くの項目を含むため分量が多くなっておりますが、より適切な診療のためにご理解とご協力をお願いいたします。なお個人情報につきましては、医療従事者の守秘義務があるため、診療以外の目的で利用することはありません。回答できない・したくない項目については空欄のままでも結構です。
  4. 「アトピー性皮膚炎」、「気管支ぜん息」、「食物アレルギー」「アレルギー性鼻炎/花粉症」と診断されたことがある方(疑いも含む)は、これらの疾患についての問診票にも記入してお持ちください。すでに症状がなく、治っている疾患についてもご記入をお願いします。

(例)アトピー性皮膚炎があり他院で治療中だが、今回は食物アレルギーの疑いで受診予定の方

→ ①アレルギー科問診票(共通・初診)、②アレルギー科問診票(アトピー性皮膚炎)、④アレルギー科問診票(食物アレルギー)に記入してください。

現在、初診希望の方が非常に多く予約の取りづらい状態が続いており、大変ご迷惑をおかけしております。できるだけ多くの患者さんに受診していただけるよう努力しておりますので、ご了承くださいますようお願い致します。

スタッフ紹介

診療部長 医員 フェロー
大矢 幸弘 成田 雅美
福家 辰樹
宮地 裕美子
野村 伊知郎(併)
山本 貴和子(併)
宮田 真貴子(非)
石川 史(非)
海野 浩寿(非)
岩間 元子(非)
稲垣 真一郎(非)
苛原 誠
犬塚 祐介
豊國 賢治
西村 幸士

(併)=併任、(非)=非常勤

国立成育医療研究センターのアレルギー科における基本的な診療方針

現在の日本では、小児アレルギー疾患の有病率は増加傾向にあります。軽症な患者の大半は治療内容に関わりなく年齢とともに自然軽快していきますが、一部に自然治癒が期待できない重症な患者もいます。このような重症な患者は日常生活にも支障があり、生命の危機に直面することもあるため、家族の心配や負担も大きくなってしまいます。アレルギー科では、一般的な治療ではコントロールすることが困難な患者とその家族を救うことが重要な任務の一つです。
そのため診療に際しては、以下の3つを基本的理念に掲げています。

  1. 科学的根拠に基づく医療(Evidence-based Medicine)
  2. 患者中心の医療(Narrative-based Medicine & Patient Oriented Medicine)
  3. 行動医学に基づく医療(薬物療法中心の医療ではなく、患者の社会心理的な側面も考慮した包括的な医療)

これらに基づいた診療を行うことで、個々の患者にとって最良な医療を提供できると考えています。また必要に応じて他科とも連携し、患者のニーズに対応した診療を行っています。
さらに、アレルギー科には、新しい検査法や標準治療法を開発するという重要な任務があります。現代の日本の患者にとって最も良い検査法や治療法の開発が使命であると考え、患者の協力のもと、多くの臨床研究を行っています。

  • 各疾患の治療について(一般の方向け)はこちらをご参照ください。
  • アレルギー科での臨床研究についてはこちらをご参照ください。

医療者向けのガイドライン

当科で治療の参考にしているガイドラインの一部のリンク集です。
※ガイドラインは日々更新されていますので、常に最新版をご参照ください。

国内

海外

実施している検査

アレルギー科では必要に応じて、以下のようなものを中心に検査を行っています。その他に研究目的などで特殊検査を行うこともあります。

アレルギー科で行っている主な検査(特に頻度の多いもの)

血液検査

好酸球数、血清総IgE抗体価、特異的IgE抗体価、ヒスタミン遊離試験、血清TARC

皮膚アレルギー検査

プリックテスト、パッチテスト、皮膚水分量・水分蒸散率

呼吸機能検査

肺機能検査、メサコリン吸入負荷試験、運動負荷試験

呼気一酸化窒素(NO)濃度測定、呼気二酸化炭素(CO2)濃度測定

食物負荷試験

患者紹介・医療連携

アレルギー疾患は急性増悪を伴う慢性疾患が多く、患者さんの成長発達にともなう長期管理が必要です。そのためアレルギー科では医療連携を重視し、他の医療機関等からの患者さんの紹介を積極的に受け入れています。疾患の重症度が高く、通常の治療ではうまくいかない症例を始め、環境要因、社会心理学的要因、アドヒアランスなどが問題で、コントロール不良になってしまう症例など、お困りの患者がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください。

初診の場合

初診の患者さんも完全予約制になっております。紹介状を渡して患者さんに直接電話予約を取っていただくことも可能です。(現状では数ヶ月先の予約になることもあります。)

お急ぎの場合

お急ぎの場合には医療機関から医療連携室に直接ご連絡いただければ、早めに予約をいたします。緊急入院を要すると思われる重症な患者さんの場合でも、まずは医療連携室にご連絡ください。

ご紹介いただいた患者さんは、長期的な治療方針が安定した状態になりましたら、原則として紹介元の先生方に継続診療をお願いしております。紹介した患者さんの経過などご不明な点がありましたら、遠慮なくお問い合わせください。

業績

臨床研究

アレルギー科では現在、アトピー性皮膚炎・気管支喘息・食物アレルギー・乳児消化管アレルギーの各疾患についての臨床研究を行っています。私たちは、患者さん1人1人に対して最善の診療を行うのと同時に、このような研究活動を推進することも、責務と考えています。このため発症予防・患者教育・微量検体での診断法開発・予後調査といった多様な観点において、新しい知見や治療法を発信するべく、多職種が積極的な研究活動を行っています。医療者の皆様には、研究参加を希望される患者さんのご紹介、また当科での研究実施の担い手としてのご協力を、お待ちしています。

現在進行中の臨床研究

終了した臨床研究の紹介

鶏卵アレルギー幼児への経口免疫療法研究

研修プログラムのご案内

アレルギー学会専門医取得目的、食物アレルギー診断治療研修、フェロー及び臨床研究員

アレルギー科は、日本アレルギー学会の専門医取得のための教育施設(指導医:大矢幸弘)となっています。研修カリキュラムとしての「指導医または専門医の外来見学実習」は随時受け入れていましたが、希望者が多く業務に支障を来すようになりましたので、「食物アレルギーの診断治療に関する研修プログラム」のなかで行うことになりました。

食物アレルギーの診断治療に関する研修プログラムへの参加者募集

フェロー及び臨床研究員

小児科専門医を取得済み(または取得見込み)の方は、フェローまたは臨床研究員として1~3年間のアレルギー専門研修をすることも可能です。当科での主な研修内容は

  • 重症アレルギー患児の入院・外来診療
  • 患者教育、患者支援
  • 臨床研究への協力や計画立案
  • 学会発表、論文作成

です。これらに積極的に取り組み、チーム医療を実践できる、明るくて意欲的な方で、当科での専門研修を希望される方はホームページ上で公募されるフェロー募集をご参照ください。