国立研究開発法人 国立成育医療研究センター National Center for Child Health and Development

代表: 03-3416-0181 / 予約センター(病院): 03-5494-7300
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妊娠と関節リウマチ

  • 関節リウマチの治療中でも、妊娠できますか?
    • もちろん可能です。ただし、病気が安定しない状態の方は、不妊の傾向にあるというデータもあります。妊娠希望の場合、今使用している薬を続けても良いものか、一旦中止する必要があるのかなど、事前に主治医と計画を立てておく必要があります。妊娠を希望した時点で、母性内科を受診していただき、主治医の先生と連携を取りながらご相談していくことも可能です。
  • いま使用しているリウマチの薬は妊娠希望の場合、どうしたら良いでしょうか?
    • 妊娠を希望した場合、①あらかじめ中止する必要がある薬と②妊娠が判明するまで続けることができる薬、③場合によっては妊娠中も使用可能な薬とありますので注意してください。あらかじめ中止する必要がある薬の代表的なものがメトトレキサート(リウマトレックス、メトレート)です。妊娠に向けてのお薬の整理についても、上記の通り母性内科でご相談いただくことが可能です。
      妊娠を考えている、あるいは妊娠中の患者さんがリウマチ薬についての情報をお知りになりたい場合には、妊娠と薬情報センターを利用していただくことも可能です。(問診票の郵送による申し込みです。)
  • リウマチは妊娠中良くなるのですか?
    • 約半分くらいの患者さんでリウマチが妊娠中に良くなると言われています。病気が落ち着いていないと妊娠経過にも影響しますので、しっかり治療を受けてリウマチを寛解(病気の症状がほぼ消失し、コントロールされた状態)に持っていくことを優先させましょう。年齢が上がるにつれて妊娠に至る確率は低くなりますから、リウマチが寛解状態となりにくい方の場合には、今後の見通しや妊娠のプランを早めに相談しておくことをお勧めします。

  • 産後にリウマチが悪化することがあると聞いたのですが?
    • リウマチの病状が妊娠中に落ち着いて産後に悪化することが多いのは確かです。妊娠前にリウマチが落ち着いていない場合に悪化しやすいと言われています。
      痛みが出てきた場合、一時的な痛み止めで様子をみるのか、妊娠前の治療を再開するのかは主治医の判断となります。妊娠前のリウマチの薬が遅効性といって、効果が出るまでに時間がかかる種類の場合には、比較的効果発現が早い注射の生物学的製剤を新たに選択する方法があります。生物学的製剤にはいくつか種類があります。どれも高価な薬ですので十分に主治医と相談の上で選択するようにしましょう。

  • 母乳をあげることはできますか?
    • 母乳をあげながら、使用することができる薬もあります。しかしながら、お薬の説明書には「乳汁中に薬剤が分泌されるので、使用する場合は母乳を中止してください」というように書かれていることが多く、患者さんも主治医の先生も迷ってしまうことが多いようです。確実に安全であるというデータがないうちは、母乳にはミルクという代用品もあるので薬の使用を「中止」してもよいであろうと考えられてしまっているのです。
      実際は、ほとんどのリウマチの薬で母乳育児が可能ですが、メトトレキサートは、授乳中は避けることが一般的です。
      授乳でいつもと違う姿勢をとることで関節の痛みが生じる際や、睡眠不足による疲労が強い場合には、人工ミルクを併用して体を休めるようにしてください。
      授乳中の薬の相談は、妊娠と薬情報センターを利用していただくことも可能です(電話相談)。

  • 関節リウマチの治療中です。妊娠を希望しており、薬についてご相談したいのですが、母性内科にかかればよいのか、妊娠と薬情報センターにご相談したらよいのか迷っています。
    • まず、母性内科ですが、妊娠・出産に向けて内科医の立場でサポートをしていく診療科です。妊娠を考える場合に、患者さんのご病状を考慮し、必要とする薬の調整を主治医として考えていきます。今の主治医の先生と2人主治医体制で拝見する場合もありますし、妊娠希望時・妊娠中は、当院のみ通院していただく場合もあります。当科を受診なさる場合には、主治医の先生に今までの経過を記した紹介状をお願いしてください。

      薬についてより詳しいことを知りたい、あるいは遠方なので母性内科に通院することは難しいという場合には、妊娠と薬情報センターを利用してください。妊娠前・妊娠中・産後の薬の影響についての情報をお伝えすることができます。