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子どもの「水の事故」にご注意ください

子どもの水の事故は年間を通して起こりますが、川や海、プールでのレジャーが増える夏の時期に多く発生します。警察庁の統計によると毎年30人前後の子どもが、外での水の事故で命を落としたり行方不明となっています。水の事故は命が助かっても重い後遺症が残るケースもあるため、事故を未然に防ぐための対策は非常に重要です。ここでは外での水の事故に関する注意点と予防策のポイントをご紹介します。

【中学生以下の水の事故の発生状況】


中学生以下の水の事故の発生状況(グラフ)

【警視庁生活安全局生活安全企画課「令和6年における水難の概況等」を元に作成】

外での水の事故に関する注意点と予防策

外の水遊びで危険が多い場所

  • 河川(川遊び)、海
    ひざよりも深い場所では流されてしまう危険性があります。急に深くなっている場所や流れが速い場所などもあり注意が必要です。
  • プール
    浮き具を装着していても、向きを間違えたりベルトが緩んでいると、外れてしまったり、ひっくり返って溺れる場合があります。 またプールサイドからの飛び込みによる底などへの衝突や他の利用者との接触事故、排水口に吸い込まれ身動きが取れなくなる事故も起きています。

    年代別の予防策

    乳幼児

    • 水遊びでは常に大人がそばで見守り、目を離さない
    • ビニールプールや水遊び場などわずか数センチの水深でも事故が起こるため、遊び終わったら必ず水を抜く
    • 川や海、プールの水辺では股ベルトがついているライフジャケットを正しく着用させる

    小学生

    • 川や海は必ず大人と一緒に行動する
    • 水遊びの際はライフジャケットを着用する
    • プールでは監視員がいる場所で遊泳する
    • プールでは排水口、川や海では流れの早いところや深い場所に近づかない
    • 水辺で遊ぶ際のルールを具体的に教える(大人のそばから離れない、監視員の指示に従うなど)

    中高生

    • 危険行為(飛び込みや遊泳禁止区域への立ち入り)は避ける
    • 仲間同士でも監視役を決める
    • 水辺でのふざけ合いをしない

    もし事故が起きたら

    川や海などで事故が起きてしまった場合は、次の手順で救助を行いましょう。
    • 安全の確保
      無理に飛び込まず、周囲の安全を確認します。
    • 救助要請
      大声で助けを呼び、119番通報を行います。プールの監視員などが近くにいる場合は助けを求めましょう。
    • 引き上げ
      浮き具などを使い、安全に引き上げます。
    • 応急手当
      呼吸や意識がない場合は、直ちに心肺蘇生法(CPR)を開始します。
    • AEDの活用
      近くにAEDがある場合は速やかに使用します。

    まとめ

    水の事故は、ほんの一瞬の油断から発生します。
    小さなお子さんからは「一瞬たりとも目を離さない」という意識を持ち、物理的な安全対策や水遊びの危険性やルールを教えることで、事故のリスクを大きく減らすことができます。
    さらにライフジャケットの着用や、年齢や発達段階に応じた水辺での過ごし方を事前に話し合っておくことで、事故のリスクを大きく減らすことができます。また、万一の際に備え、心肺蘇生法(CPR)やAEDの使用方法を習得しておくことも有効です。
    日頃からの安全対策と意識づけが、事故防止につながります。安全な環境づくりを心がけ、安心して水辺での時間をお過ごしください。

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