国立研究開発法人 国立成育医療研究センター National Center for Child Health and Development

代表: 03-3416-0181 / 予約センター(病院): 03-5494-7300
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消化器科

基本情報

消化器科は、日本では数少ない小児の消化器疾患専門の診療科です。炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)をはじめ、胃十二指腸潰瘍、消化管ポリープなど小児の消化管疾患全般を対象とし、グローバル・スタンダードに則った患者のための医療を提供するため、日々努力を続けています。また、小児の栄養管理についても、多職種の医療スタッフとともにチームで取り組んでいます。

診療内容・業務内容

当科で診療している主な病気(疾患)

・炎症性腸疾患(乳児期発症の炎症性腸疾患を含む):クローン病、潰瘍性大腸炎、腸管ベーチェット病
・難治性下痢症
・胃食道逆流症/逆流性食道炎/ディスペプシア
・胃十二指腸潰瘍・ヘリコバクターピロリ菌感染症
・消化管アレルギー
・消化管ポリープ/ポリポーシス
・難治性重症便秘症

※以下の症状がある場合、当科に相談してください。血便・下痢・便秘の場合には、便の写真を持参していただくと、診療の参考になります。
下痢
特に、2週間以上持続し、体重増加不良・体重減少や血便を伴う場合
血便
便自体に赤い血液が混じる、便表面に鮮血が付着する、粘血が混じった便が出る、黒い便が出る場合など
難治性の便秘
通常の治療で改善しない場合、体重増加不良や嘔吐を伴うなど生活に支障がでる場合
嘔吐
特に数日以上にわたり、反復して持続する場合
腹痛
特に体重減少、下痢、食欲不振などを伴う場合
体重増加不良・成長障害
体重や身長の伸びが滞っている場合

消化器科で行う主な検査

・上部消化管内視鏡検査
・下部消化管内視鏡検査
・小腸カプセル内視鏡検査
・pHモニター検査(逆流性食道炎が疑われる場合に行うことがあります)
・消化吸収試験
・腹部レントゲン検査
・消化管造影検査(上部消化管造影・小腸造影・注腸造影検査)
・腹部CT
・腹部MRI
・超音波検査

専門分野

炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease: IBD)
炎症性腸疾患は、腸に慢性の炎症が生じる病気で、近年、日本でも患者数が増加している病気です。青壮年期の発症が多いとされていますが、乳児期や小児期に発症することもあります。
一般に、炎症性腸疾患は、潰瘍性大腸炎とクローン病に分類されます。潰瘍性大腸炎は基本的に大腸の病気で、繰り返す下痢、血便、腹痛を伴うことが多いです。クローン病は、消化管のあらゆる部位に病気が生じる可能性があり、症状が多彩で、下痢、血便、腹痛などの消化器症状に加え、難治性の肛門周囲膿瘍や痔瘻、消化管以外の症状(発熱、関節痛、貧血体重減少・成長障害など)をきっかけに、気づかれることがあります。
炎症性腸疾患の診断は、症状や診察所見、血液検査データ、上部・下部消化管内視鏡検査、生検粘膜の病理組織検査に加え、必要に応じて、小腸カプセル内視鏡検査や小腸造影・MRI等の画像検査を行い、総合的に診断します。
治療は、原則として、本邦の治療指針や欧米のコンセンサスに基づき、グローバル・スタンダードに則った治療を目指しており、個々の患者の症状・重症度・年齢等に応じて、最適な治療を行うことができるよう、努力しています。
また、栄養障害、成長障害、学校生活への影響など、心理的・社会的側面からのサポートが必要なことも多く、看護師や薬剤師、管理栄養士、臨床心理士と連携し、チーム医療を行っています。
胃・十二指腸潰瘍、ピロリ菌感染症
小児でもピロリ菌感染症、クローン病、アレルギー性紫斑病、ストレス、薬剤(ステロイド、アスピリン等)などが原因で、胃・十二指腸潰瘍を発症することがあります。多くの場合、みぞおち周囲の痛みを伴い、食欲不振、悪心・嘔吐、吐血、黒色便、体重減少、貧血などの症状があります。大量の吐血・下血があった場合や、夜間に腹痛で覚醒する場合、貧血を認める場合などは、積極的に上部消化管内視鏡検査を行います。
また、ピロリ菌感染症は、胃・十二指腸潰瘍の最大の原因だと言われています。ピロリ菌感染は、内視鏡検査や尿素呼気試験、便の抗原検査、血液の抗体検査などを組み合わせて判定し、ピロリ菌感染症と診断された場合、除菌療法を行っています。
消化管アレルギー
母乳やミルク、食べ物に含まれる抗原が、胃や腸でアレルギー反応を起こし、下痢、血便、嘔吐などの症状が出現する病気です。体重増加不良や体重減少を伴い、重度の脱水やショック状態で、入院が必要になることもあります。重症例では、炎症性腸疾患や自己免疫疾患との鑑別や診断を確定するため、内視鏡検査を行うこともあります。消化管アレルギーと診断された場合は、通常は、アレルギーの原因となった食べ物を除去することで症状は改善します。
当科ではアレルギー科と協力して消化管アレルギーの診断・治療を行っており、安全で質の高い診断と治療を行うよう努めています。
消化管ポリープ、ポリポーシス
幼児期の子どもも、「若年性ポリープ」と呼ばれる良性のポリープが生じ、血便や腹痛、貧血の原因になることがあります。注腸造影検査や下部消化管内視鏡検査などの検査を行い、診断します。若年性ポリープは腸重積を誘発したり、自然に脱落すると大量出血するリスクがあるため、診断された場合、大腸内視鏡でポリープを切除します。
また、消化管にポリープが複数ある場合、ポリポーシスと呼びます。やはり、腸重積の誘発や消化管出血のリスクを伴うほか、ポリープが癌化する危険性もあるため、定期的な内視鏡検査や超音波検査などが必要となります。
便秘
一般的に、排便回数が1週間に2回以下の場合や、排便時の痛みや硬い便がある場合、トイレが詰まるほどの大きな便が出たことがある場合などは、慢性便秘症の可能性があります。頑固な便秘では、食欲不振や体重減少、腹痛、便漏れなどの症状が出ることがあり、便秘の治療よりもこれらの症状に対する対症療法が行われ、便秘の治療が十分に行われていないこともあります。
子どもが便秘で困っている時には、まず、かかりつけの小児科医に相談してください。様々な内服治療を行っても改善しない場合は、消化管の構造や機能の問題、神経系の障害なども考えられます。かかりつけの小児科医から当科への紹介状を持参し、外来を受診してください。

診療実績

内視鏡件数

上部消化管内視鏡検査
2012年 120件
2013年 113件
2014年 113件
下部消化管内視鏡検査
2012年 81件
2013年 115件
2014年 117件
小腸カプセル内視鏡検査
2012年 13件
2013年 28件
2014年 29件

受診方法

受診には予約が必要です。予約センターに連絡し、予約してください。予約の変更も予約センターで対応します。初めて受診(初診)する場合は、医療機関(医院、病院)からの紹介状が必要です。
再診の方は、予約センターで予約してください。曜日毎に担当医が決まっているため、担当医の希望があれば、予約時に伝えてください。

・外来診療担当表は、こちらをご覧ください。
・受診方法については、こちらをご覧ください。


外来表

新井 勝大午後午前午前

清水 泰岳
午後
午前

スタッフ紹介

医長 医員 フェロー
新井 勝大 清水 泰岳
竹内 一朗
丘 逸宏

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