代表: 03-3416-0181 / 予約センター(病院): 03-5494-7300
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救急診療部について

いつでも、救急診療が必要なお子さんを受け入れます

救急診療部 統括部長  植松 悟子
植松悟子の画像

2002年の開院より、24時間365日対応可能な小児救急医療を実践しています。専門的な高度先進医療を担う当センターですが、今まで通院がないお子さんにも、急な発熱やけがは起こり、急な受診が必要となることがあります。私たちは、当センターに通院しているお子さんを含めて救急診療が必要な全てのお子さんに対応するよう心がけています。発熱、咳、嘔吐などの内科的疾患から、けが、やけどなどの外傷まで、そして、軽微な症状から重篤な状態のお子さんまで診療します。普段から通院しているお子さんだけではなく、そうでないお子さんも受診することができます。

緊急対応だけではない「つなげる・つながる小児医療」

一時的な発熱、けがで救急センターを受診して、その後は体調が改善して受診の必要性がなければ一番良いのですが、診察の結果によっては、しばらくの間通院が必要となることもあります。かかりつけの先生に診療を継続して頂く地域医療連携をすることもありますし、当院の救急センターでの再診が必要な場合もあります。また、必要に応じて当センターの専門診療科に診療を引き継ぐこともあります。必要がある際には、お子さんの容態を説明させて頂いた上で入院となります。容態によっては、小児集中治療室への入院となる場合もあります。また、他の医療機関に重症なお子さんがいる際には、救急センターの医師と看護師が当センターのドクターカーで迎えに行き、容態を安定させて、治療を継続しながら移動できる「病院間搬送」をすることもあります。このように、救急センター内・外を問わず、お子さんにとって最適な医療が途切れないように心がけています。途切れのない「つなげる・つながる小児医療」の実現には、地域のクリニック、総合病院の先生方、当センター各診療部のご協力と協働により初めて成り立つ連携プレーに他なりません。

けがの再発防止

救急センターには、けが、何かを飲んでしまった(誤飲)、やけど、などのお子さんも多く受診されます。成長過程のお子さんのからだは、バランスを崩しやすく転びやすいのです。そして、好奇心や探究心が旺盛なのはお子さんたちが元気な証に他ならないのですが、それが原因で、何かを飲み込んでしまったり、熱いものを触ったり、こぼしたりとけがをします。これらのけがは、偶然起きたように見えますが、実は、同じ年齢層のお子さん方は、同じ原因で同じ様なけがで病院を受診していることが多いのです。
救急センターでは、同じけがを繰り返さない様に、新たなけがをしない様に、そして、ご兄弟が同じけがをしないことを目的に、保護者の方にけがが発生した状況や、関連した「モノ」についてお聞きしています。モノが原因でけがが発生したと判断した場合には、ご了承を得た上で消費者庁・国民生活センターへ報告して、安全な製品管理を行政に要望します。保護者の方は、ご自身の注意が足りなかったことだけが原因と考えがちですが、製品の改善や、規制などによって、お子さんの安全を守る方法もあるのです。

人材育成

小児救急医療の継続と発展のために人材育成にも力を注いでいます。国内各地から小児救急医療の研修希望者が集まり、救急診療部オリジナルの研修プログラムを数年間かけて学びます。研修を終了した医師は、知識、経験、そして鋭くて暖かい視点を身につけて、当救急診療部をはじめ、各地で小児救急医、小児科医、救急医として活躍しています。より多くの医師が小児救急医療領域で活躍できるようにスタッフ一同尽力します。

臨床研究

私たちが最も大切にしているのは、救急医療を必要としているお子さんの診療ですが、診療でお子さんと真摯に向き合う際に、より良い診療のための気づき、疑問、課題が湧いてくることがあります。また、医学の進歩、社会の変化により、医療現場にも変化がもたらされることもあります。より良い医療の実践のために、診療情報を解析して特徴を見出し、今後の医療に役立つ情報を臨床研究を通して発信します(全ての臨床研究は、当センターの倫理審査の承認を得てから実施されています)。

お子さんとご家族のセイフティーネットであるために

お子さんの病気や外傷は、お子さん自身とそのご家族にとって大変な出来事です。少しでもからだを楽に、そして心配や不安なお気持ちが安らぐ医療を提供できるよう、また、病気やけがを診るだけではなく、原因に目を向ける、今後の課題に向き合う、これらの点と点をしっかりとつなぎ、その線を張りめぐらしてネットの様にお子さんとご家族を受け止められる小児救急医療を実践します。


診療科のご案内

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