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妊婦さんの新型コロナウイルス感染症について - 母性内科と妊娠と薬情報センターより -

妊婦さんの新型コロナウイルス感染症に関するFAQ

  • 00: 妊娠中や授乳中でも新型コロナワクチンは接種したほうがよいのでしょうか?
  • 01: 新型コロナ感染症に関して妊娠中に特に注意すべき点はありますか?
    • 一般的な感染対策(不要不急の外出を控える、マスク着用、頻回の手洗い・手指消毒、人混みを避ける、3つの「密」を避けるなど)を徹底してください。うがいにははっきりとした予防効果は認められておらず、特にイソジンの濫用は甲状腺機能異常をきたす可能性があるため推奨されません。
  • 02: 妊娠中は感染しやすい、感染した際に重症化しやすいということはありますか?
    • 妊娠中は重症化するリスクが高い可能性があります。正常の妊婦に共通して認められる心肺機能や内分泌機能の変化、血液凝固能の亢進といったことがこれらに寄与しているかもしれません。特に高齢(35歳以上)、肥満(BMIで30以上)、喫煙者、高血圧・糖尿病・喘息などの基礎疾患を持つ妊婦では重症化のリスクが高いことが報告されており注意が必要です。また妊娠後期に感染した場合、主治医の判断により帝王切開となる可能性があります。
  • 03: 家族内に感染者、感染疑いの人がでたらどうすればよいですか?
    • まずはかかりつけ医(当院かかりつけであれば当院)に相談してください。感染者、感染疑いの人とは別室で過ごすなど接触を避ける、タオルや食器の共用は避ける、家庭内でもマスクを着用し距離をあけるなどの感染対策を行ってください。 以下、参考までに厚労省のホームページから抜粋した注意点(一部改変)を挙げました。
      1. 感染者と他の同居者の部屋を可能な限り分ける。
      2. 感染者の世話をする人は、できるだけ限られた方(一人が望ましい)にする。
      3. できるだけ同居者全員がマスクを着用する。
      4. 小まめに手洗い・手指消毒をする。
      5. 日中はできるだけ換気をする。
      6. 取っ手、ドアノブなどの共有する部分を消毒する。
      7. 汚れたリネン、衣服を取り扱う場合は、手袋、マスクを使用し、一般的な家庭用洗剤で洗濯する。
      8. ゴミは密閉して捨てる。
  • 04: もし妊娠中に感染してしまった場合に赤ちゃんへの影響はないですか?
    • 現時点では、風疹あるいは2016年に流行したジカ熱のような児の先天性障害や流産のリスクが高いとする報告はありません。中後期の感染では、早産(37週未満)のリスクが高く、新生児についてはNICU(新生児集中治療室)への入室を必要とする事例が多かったと報告されています。しかしながら、死産あるいは新生児死亡のリスクは高くなかったようです。
  • 05: 発熱、咳嗽、倦怠感(体がだるい)、呼吸困難(息苦しい)などの症状がある場合はどうしたらよいですか?
    • まずはかかりつけ医に電話で相談して下さい。かかりつけ医がいない場合、相談する医療機関に迷う場合、土日や夜間等でかかりつけ医が休診の場合などは、各都道府県が公表している受診・相談センターへご相談下さい。
  • 06: 妊娠中でも胸部のレントゲン・CT撮影は可能ですか?
    • 胸部の場合には、妊娠のどの時期であっても検査を躊躇する必要はありません。これらの検査時に受ける胎児の被ばく線量は、流産、奇形、精神発達遅延の影響が現れる線量よりもはるかに低いことが知られており、胎児に影響を与える可能性はきわめて低いと考えられています。
  • 07: 母子感染のリスクはありませんか?
    • 母子感染には妊娠中の胎内感染、出産時の産道感染、出生後の経母乳感染があります。新生児の感染事例の多くは出生後に母親を含めた周囲からのウイルス曝露によるものと考えられていますが、上に示した胎内感染や産道感染を示唆する報告がいくつかあり母子感染のリスクについてはゼロとは言えません。母乳を介した感染があるかどうかについては明確には分かっていませんが、WHO(世界保健機関)では母乳栄養によるメリットはそのリスクを上回るとしており、感染した妊婦であっても母乳栄養(直接の授乳ではなく、搾乳による間接哺乳となります)を推奨しています。産後の母乳栄養については、主治医とよく相談して決めるようにして下さい。
  • 08: 感染した場合の治療薬がいくつかあるようですが、妊娠中も使用できますか?

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