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食物たんぱく誘発胃腸症(消化管アレルギー)


食物たんぱく誘発胃腸症(消化管アレルギー)とは

食物たんぱく誘発胃腸症(消化管アレルギー)ってなに?

食物たんぱく誘発胃腸症(消化管アレルギー)は、1990年代の終わり頃から世界的に発症が増加しています。主に生まれてすぐの新生児から乳児が多いものの、成人での報告もあります。新生児や乳児では、原因となる食物(粉ミルクなど)を摂取してからしばらくして、嘔吐や血便、下痢などのお腹の症状、また体重が適切に増えない、などの症状がみられます。じんましんや咳・ぜいぜいなど一般的な即時型食物アレルギー(IgE依存性)の症状がないことが特徴の1つです。なぜ近年増えているのか、また疾患のメカニズムについてもまだ十分にわかっていません。

食物たんぱく誘発胃腸症(消化管アレルギー)は、食物摂取から症状の出現までの時間が短いグループ(急性の経過)、症状の出現まで時間がかかるグループ(慢性の経過)へ大きく分けられます。また、症状をもとに更にいくつかのサブグループに分けられます。

1.急性の経過をとるグループ

急性の経過をとるグループの時間経過と症状のグラフ

このグループには急性食物たんぱく誘発胃腸炎(acute Food protein-induced enterocolitis syndrome, acute FPIES)が含まれます。急性食物たんぱく誘発胃腸炎(acute FPIES)は、原因食物を食べて1-6時間程度で出現する反復する嘔吐が主な症状です。ひどく元気がない、など医療機関受診が必要な症状を伴うこともあります。原因食物の摂取を中止すると速やかに症状はなくなるため、原因食物は比較的推定しやすいです。

2.慢性の経過をとるグループ

慢性の経過をとるグループの時間経過と症状のグラフ

このグループには、嘔吐や慢性的な下痢を呈する慢性食物たんぱく誘発胃腸炎(chronic Food protein-induced enterocolitis syndrome, chronic FPIES)、血便が主な症状である食物たんぱく誘発直腸結腸炎(Food protein-induced allergic proctocolitis, FPIAP)、慢性的な下痢や体重増加不良が主な症状である食物たんぱく誘発腸症(Food protein-induced enteropathy, FPE)が含まれます。これらでは、原因食物を食べてから症状が出るまで1日~数週、また原因食物を除去してから症状がなくなるまで1日~数週かかると言われており、原因食物を特定するのに時間がかかる場合があります。自宅での食事の内容が記載された食物日誌などを参考にしながら、原因食物を推定します。

当センターではこれまでの診療経験を生かして、院内の他の診療科や全国の専門施設とともに、新たな診断法・治療法の開発に向けた努力をおこなっています。


食物たんぱく誘発胃腸症(消化管アレルギー)の検査・診断

食物たんぱく誘発胃腸症(消化管アレルギー)は、①原因と疑う食物を除去して症状が改善すること(食物除去試験)、②原因と疑う食物を再度開始すると再び症状が出現すること(食物負荷試験)、③他の疾患にあてはまらないこと、を確認し診断します。こどもではお腹の症状や体重増加不良を生じる疾患が他にも数多く存在するため、他の疾患がないか初めに十分確認することが重要です。そのため、血液検査、便検査などの他、必要に応じてレントゲンや腹部エコーなどの画像検査、消化管内視鏡検査をおこないます。

なお、症状が重症の場合には、それらの検査と並行に、治療(原因と疑う食物の除去、点滴による栄養、代替栄養剤の使用、など)を早期に開始することがあります。

食物たんぱく誘発胃腸症(消化管アレルギー)では、一般的な即時型食物アレルギー(IgE依存性)とは症状出現の時間経過などが異なるため、即時型食物アレルギーとは異なる実施方法・入院期間で食物負荷試験をおこなっています。


食物たんぱく誘発胃腸症(消化管アレルギー)の治療と
国立成育医療研究センターの方針

食物たんぱく誘発胃腸症(消化管アレルギー)と診断されたら、原因食物の除去をおこないます。粉ミルク(乳)が原因の場合には、代わりに高度加水分解乳やアミノ酸乳といった栄養剤を使用します。食物除去によって栄養素が不足しないよう、病院の管理栄養士と相談しながら、適宜栄養素の内服や補助食品などを併用します。

なお、一般的な即時型食物アレルギー(IgE依存性)で使用される治療薬(抗ヒスタミン薬、アドレナリン筋肉注射(エピペン®))は、食物たんぱく誘発胃腸症(消化管アレルギー)の症状に対して無効であることに注意が必要です。


食物たんぱく誘発胃腸症(消化管アレルギー)の予後

食物たんぱく誘発胃腸症(消化管アレルギー)は幼児期のうちに治ることが多いと報告されており、除去している原因食物が食べられるようになったかどうか、定期的な食物負荷試験で確認します。


受診方法

外来は、救急センターを除いてすべて予約制ですので、当院で受診される方は『事前予約』が必要です。

国立成育医療研究センターでは、事前予約制を導入しております。当院での受診を希望の方は他院からの診療情報提供書(紹介状)をお手元にご用意の上、予約センター(電話 03-5494-7300)で予約をお取りになってからご来院ください(予約取得時に、紹介状の確認をしております)。紹介状をお持ちでない場合、別途選定療養費がかかります。詳しくは、予約センターにお問い合わせください。
なお、緊急で受診が必要なときは、現在かかっている医療機関の医師から直接、医療連携室(TEL:03-5494-5486 (月~金 祝祭日を除く 8時30分から16時30分))へご連絡をお願い致します。

予約センター(代表)

03-5494-7300

月~金曜日(祝祭日を除く)9時〜17時


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