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令和3年度 国立成育医療研究センター 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 7755 | 1870 | 309 | 1355 | 438 | 1 | - | - | - | - |
国立成育医療研究センターは子どもと妊婦さんを中心に診療を行っており、DPC制度を用いて診療を行った患者さんの数は、8割以上を20歳以下が占めています。20歳以上の患者さんの多くは妊娠・分娩に関連した患者さんですが、先天性または小児期発症の基礎疾患があり、当センターでフォローさせていただいている成人患者さんも含まれています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
総合診療部
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし | 228 | 7.92 | 5.83 | 0% | 1.7 | |
040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし | 157 | 8.14 | 6.24 | 0% | 3.6 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 125 | 10.16 | 13.14 | 0% | 2.9 | |
150070x0xx01xx | 川崎病(2歳以上) 手術・処置等1なし 手術・処置等2-1あり | 57 | 8.58 | 9.90 | 0% | 3.3 | |
150070x1xx01xx | 川崎病(2歳未満) 手術・処置等1なし 手術・処置等2-1あり | 47 | 8.64 | 9.67 | 0% | 0.5 |
新型コロナウイルス感染流行によって感染予防策が社会に普及し,新型コロナ以外のウイルス感染症―RSウイルス感染やインフルエンザ感染など―が例年より少なく抑えられています。しかし2021年のウイルス感染患者数は前年より増加傾向にあり,特に6月から7月にかけて全国の保育園を中心にRSウイルスの大流行が見られました。2021年,当科では228名の急性気管支炎・細気管支炎患者の治療を行いましたが,その7割はRSウイルス感染でした。また喘息発作のため157名の患者が入院しましたが,その多くはウイルス感染を契機としていました。川崎病の患者数は例年よりやや少なく,尿路感染症の患者数はほぼ例年通りでした。新型コナウイルス感染流行と共存してゆく中で,今後も入院患者動向を注意深く観察してゆく必要があります(なお,新型コロナウイルス感染症はDPC対象外疾患ですが,当科ではコロナ患者を受け入れており,2021年は215名の入院治療を行っています)。
救急診療科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080270xxxx0xxx | 食物アレルギー 手術・処置等1なし | 21 | 1.95 | 2.35 | 0% | 4.7 | アナフィラキシー |
060380xxxxx00x | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 副傷病なし | - | - | - | - | - | 急性胃腸炎 |
100210xxxxxxxx | 低血糖症 | - | - | - | - | - | |
160100xx99x00x | 脳震盪 | - | - | - | - | - | 外傷後経過観察 |
100393xx99xxxx | その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし | - | - | - | - | - |
救急診療科では、24時間365日,walk-in,救急車,紹介患者,他院からの転院搬送患者など小児救急患者を全て受け入れております.内因性疾患では,上気道炎,気管支炎など気道感染症,気管支喘息発作,急性胃腸炎,熱性けいれん,新型コロナウイルスなどの感染症を多く診療しおり、外因性疾患は,頭部打撲,顔面外傷,異物誤飲,熱傷,四肢の打撲症,骨折などの小児患者を診療しています.外来診療が中心ですが,24-48時間以内に回復が見込まれる症例については,当科が主科で入院担当をすることがあり、アナフィラキシー、胃腸炎による脱水や低血糖症、頭部打撲による脳しんとうなどが対象疾患となることが多いです。
緩和ケア科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040190xx99xxxx | 胸水、胸膜の疾患(その他) 手術なし | - | - | - | - | - | |
100180xx97x1xx | 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2-1あり | - | - | - | - | - | |
140390xx97x1xx | 食道の先天異常 その他の手術あり 手術・処置等2あり | - | - | - | - | - | |
緩和ケア科では疾患を問わず最期の時を過ごすための病床の運用を行っております。
消化器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060180xx99x0xx | クローン病等 手術なし 手術・処置等2なし | 80 | 4.89 | 8.24 | 0% | 12.1 | 内視鏡検査(1泊2日入院当日検査)内視鏡検査(1泊2日入院翌日検査) 内視鏡検査(2泊3日) 内視鏡検査(日帰り) |
060130xx9900xx | 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 46 | 4.22 | 7.74 | 0% | 10.8 | 内視鏡検査(1泊2日入院当日検査)内視鏡検査(1泊2日入院翌日検査) 内視鏡検査(2泊3日) 内視鏡検査(日帰り) |
060185xx99x0xx | 潰瘍性大腸炎 手術なし 手術・処置等2なし | 37 | 4.46 | 12.05 | 0% | 14.1 | 内視鏡検査(1泊2日入院当日検査)内視鏡検査(1泊2日入院翌日検査) 内視鏡検査(2泊3日) 内視鏡検査(日帰り) |
180040xx99x1xx | 手術・処置等の合併症 手術なし 手術・処置等2-1あり | - | - | - | - | - | |
060230xx97xx0x | 肛門周囲膿瘍 手術あり 副傷病なし | - | - | - | - | - |
当科では、⼩児期発症の消化器疾患を扱っています。特に潰瘍性⼤腸炎やクローン病といった⼩児期発症の炎症性腸疾患患者を多く診療しております。特に乳幼児期に発症した患者さんの診断と治療には力を入れており、全国から患者さんが紹介されてきます。乳幼児を含め、内視鏡検査や治療も積極的に行い、好酸球性消化管疾患(消化管アレルギー)や胃十二指腸潰瘍などの患者さんの診断と治療、さらには肛門周囲の膿瘍や痔瘻の評価・治療まで、関係各科と協力しながら行っています。
循環器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
14031xx09910xx | 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 32 | 3.22 | 4.14 | 0% | 2.8 | |
14031xx09900xx | 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 15 | 6.27 | 5.65 | 0% | 1.3 | |
14031xx002x0xx | 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) ファロー四徴症手術等 手術・処置等2なし | 13 | 30.08 | 26.87 | 0% | 1.9 | |
14031xx19910xx | 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳未満) 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 12 | 6.17 | 4.39 | 0% | 0.0 | |
14029xxx97x0xx | 動脈管開存症、心房中隔欠損症 その他の手術あり 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - |
循環器科の入院は先天性の心臓病が多くを占めます。心臓血管外科で手術を行ったあとの管理は当科で行っているため、それらの患者さんの数も含まれます。手術を行っていない患者さんの多くは、心臓カテーテル検査入院です。2泊3日で退院できます。手術ありは心臓外科に手術を実施した患者さんの術後管理が多く含まれるため、平均在院日数は長くなっています。心房中隔欠損症や動脈管開存症の患者さんに対するカテーテル治療は学会の認定施設です。表記疾患の他にも、不整脈や小児重症心不全患者さんなども多く診療しています。
呼吸器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし | - | - | - | - | - | |
140270xx99x0xx | 肺の先天性異常 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
040310xxxxxxxx | その他の呼吸器の障害 | - | - | - | - | - | |
140280xx99x0xx | 気道の先天異常 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
040070xxxxx0xx | インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - |
当科では、先天的な肺や気道の病気(嚢胞性肺疾患、喉頭軟化症、気管・気管支狭窄や軟化症)や、特発性間質性肺炎、肺ヘモジデローシスのような稀な呼吸器疾患から気管支喘息のようなcommon diseasesまで幅広くい疾患の診療にあたっています。また、耳鼻咽喉科などで連携して気道狭窄病変(喉頭軟化症など)や小児の睡眠時無呼吸にも取り組んでいます。なお、基礎疾患のない方の気道感染症(肺炎、気管支炎、細気管支炎)は、原則として総合診療部で診療を行っています。
神経内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 85 | 4.44 | 7.22 | 0% | 6.7 | |
010080xx99x0x0 | 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2なし 15歳未満 | 19 | 6.68 | 7.31 | 0% | 3.4 | |
100335xx99x00x | 代謝障害(その他) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 13 | 3.38 | 10.09 | 0% | 9.9 | |
010310xx99x0xx | 脳の障害(その他) 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
010230xx99x10x | てんかん 手術なし 手術・処置等2-1あり 副傷病なし | - | - | - | - | - |
当科では脳神経外科との協力のもと、小児の脳脊髄疾患に伴う痙縮に対してバクロフェンポンプの埋め込み術およびバクロフェン髄注療法、シャント手術をおこなっています。また重度の神経疾患患者に関する合併症の外科的治療として、眼科、耳鼻咽喉科および心臓血管外科などの外科系診療科にご協力いただき治療をおこなっています。
腎臓リウマチ膠原病科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110260xx99x0xx | ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2なし | 33 | 14.03 | 20.43 | 0% | 7.1 | 腎生検金曜入院 |
110260xx99x3xx | ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2-3あり | 28 | 5.54 | 4.99 | 0% | 12.2 | 腎生検金曜入院 |
110280xx9900xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 25 | 8.28 | 10.39 | 0% | 9.4 | 腎生検金曜入院 |
110280xx9902xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-2あり | 23 | 10.74 | 8.75 | 0% | 4.7 | 腎生検金曜入院 |
070560xx99x00x | 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | - | - | - | - | - |
当科は、小児の腎疾患およびリウマチ疾患を扱っています。腎疾患は、リツキシマブを始めとする高度の医療を要する難治性ネフローゼ症候群、ステロイドを含む多剤併用療法などを必要とする重症型慢性糸球体腎炎、尿細管間質性腎炎など、数多くの疾患を扱っています。診断に必要な腎生検は、年間約50件行っています。リウマチ疾患は、小児で数少ない専門施設の一つですが、若年性特発性関節炎 Juvenile Idiopathic Arthritis (JIA)、全身性エリテマトーデスsystemic lupus erythematosus(SLE)、皮膚筋炎など数多くの疾患を扱っています。
免疫科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
070560xx99x00x | 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | - | - | - | - | - | |
130120xxxxx00x | 血液疾患(その他) 手術・処置等2なし 副傷病なし | - | - | - | - | - | |
040151xx99x0xx | 呼吸器のアスペルギルス症 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
040310xxxxxxxx | その他の呼吸器の障害 | - | - | - | - | - | |
070520xx99xxxx | リンパ節、リンパ管の疾患 手術なし | - | - | - | - | - |
免疫科では、原発性免疫不全症や免疫調節異常症(自己炎症疾患、自己免疫疾患)を対象に診断と治療を行います。これらの病気は、最初の症状として原因不明の発熱が続くことが多く、繰り返す発熱や遷延する発熱などの精査として免疫学的スクリーニング検査を行い、診断を進めます。また、原発性免疫不全症では、細菌、ウイルス、真菌など様々な病原体の感染症をおこすため、これらの感染症の治療を行います。免疫調節異常症では、免疫の制御ができず炎症が持続するため、ステロイド、免疫抑制剤、生物学製剤による治療を行います。
内分泌・代謝科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
100335xx99x00x | 代謝障害(その他) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 41 | 5.73 | 10.09 | 0% | 5.4 | |
140500xx99x1xx | 骨軟骨先天性形成異常 手術なし 手術・処置等2あり | 17 | 3.47 | 3.73 | 0% | 7.1 | |
10006xxxxxx1xx | 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2-1あり | 14 | 13.14 | 13.42 | 0% | 19.0 | |
100120xx99xxxx | 肥満症 手術なし | - | - | - | - | - | |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 副傷病なし | - | - | - | - | - |
代謝性疾患の診断・治療を行っています。救急診療科、ICUと協力し、救急対応を行う他、外科的治療(肝移植)のサポート、最新の治療を行うための臨床試験に参加しています。
アレルギー科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080270xxxx1xxx | 食物アレルギー 手術・処置等1あり | 696 | 1.03 | 2.13 | 0% | 3.9 | 食物負荷試験(一泊) |
080270xxxx0xxx | 食物アレルギー 手術・処置等1なし | 557 | 1.07 | 2.35 | 0% | 8.8 | 食物負荷試験(一泊) |
060130xx9900xx | 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 52 | 15.29 | 7.74 | 0% | 3.0 | |
080050xxxxxxxx | 湿疹、皮膚炎群 | 22 | 33.82 | 10.28 | 0% | 9.7 | |
080100xxxx0xxx | 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし | - | - | - | - | - |
アレルギーセンターでは食物アレルギーの正確な診断のために年間1,000件以上の食物負荷試験を行い、経口免疫療法を中心とする安全で効果的な治療法の開発に取り組んでいます。また、難治性の好酸球性胃腸炎など消化管アレルギー疾患の患者さんが全身性ステロイドに頼らず治療できるよう入院による個別の食事療法に取り組んでいます。長い間苦しんで来られた重症アトピー性皮膚炎の患者さんは入院治療により痒みのない正常な皮膚を取り戻し、ステロイド外用薬を上手に減量し、その副作用を避ける方法を身につけて退院して頂きます。喘息の初回入院は総合診療部が担当しますが、入院を繰り返したり、ガイドライン治療ではコントロールが難しい重症患者さんはアレルギーセンターで入院加療を行い、家庭で普通の生活ができるようになるまで治療します。他施設よりも平均入院期間が長いのはより重症な患者さんに徹底した個別治療をしているためです。薬物アレルギーや特殊なアレルギー疾患の診断治療も行っています。
血液腫瘍科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130010xx99x2xx | 急性白血病 手術なし 手術・処置等2-2あり | 67 | 4.94 | 11.80 | 0% | 7.3 | |
010010xx9900xx | 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 64 | 2.45 | 10.65 | 0% | 5.0 | |
130010xx97x2xx | 急性白血病 手術あり 手術・処置等2-2あり | 63 | 65.16 | 37.46 | 0% | 7.6 | |
100180xx97x1xx | 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2-1あり | 32 | 15.5 | 27.22 | 0% | 11.9 | |
060030xx97x3xx | 小腸の悪性腫瘍、腹膜の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2-3あり | 24 | 10.46 | 16.60 | 0% | 6.8 |
血液腫瘍科(小児がんセンター)の分類別患者数では、上位を白血病、脳腫瘍、神経芽腫が占めています(「非機能性副腎皮質腫瘍」が神経芽腫を含んでいます)。小児がん拠点病院として、造血器腫瘍(白血病やリンパ腫、ランゲルハンス細胞組織球症など)、固形腫瘍(脳腫瘍や神経芽腫、網膜芽細胞腫、肝芽腫、腎腫瘍、横紋筋肉腫など)のあらゆる種類の小児がんに対する診療を行っています。高度な免疫診断技術に基づく正確な分類を行っており、さらに小児腫瘍外科(小児がんセンター)を中心とし、外科系診療科・病理診断部・放射線診断科・放射線治療科などの診療科と連携して、質の高い集学的治療を提供ています。がんゲノム医療拠点病院の指定を受け、ゲノム医療も推進しています。また、全ての患者さんに対して、診断時から充実した緩和ケアを提供しています。
血液内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130110x1xxx5xx | 出血性疾患(その他)(16歳未満) 手術・処置等2-5あり | - | - | - | - | - | |
130110x1xxx0xx | 出血性疾患(その他)(16歳未満) 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
130060xx97x00x | 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | - | - | - | - | - | |
130070xx99x0xx | 白血球疾患(その他) 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
130080xx99xxxx | 再生不良性貧血 手術なし | - | - | - | - | - |
血液内科は血液腫瘍科と協力して主に非悪性疾患(原発性免疫不全症、代謝性疾患、再生不良性貧血、赤芽球癆、好中球減少症、免疫性血小板減少症(特発性血小板減少性紫斑病)、凝固異常症など)の診療および造血細胞移植を行っています。入院診療している疾患の上位は、免疫性血小板減少症、再生不良性貧血や赤芽球癆などの造血障害になり、血友病などの凝固異常症は主に外来診療となっています。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x101xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 96 | 2.71 | 2.78 | 0% | 3.7 | 鼠径ヘルニア |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 28 | 6.36 | 5.40 | 0% | 10.0 | |
070590xx99x0xx | 血管腫、リンパ管腫 手術なし 手術・処置等2なし | 26 | 2.77 | 5.49 | 0% | 4.7 | |
060170xx02xxxx | 臍ヘルニア、臍帯ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア等 | 25 | 2.72 | 7.84 | 0% | 2.8 | |
060150xx99xx0x | 虫垂炎 手術なし 副傷病なし | 22 | 6.59 | 7.31 | 0% | 10.1 |
小児外科では全身の非常に多岐にわたる疾患に対して、手術を中心とした治療を行っています。また外科処置が必要な疾患でも、手術せずに保存的治療で経過を見たり、感染を抑える治療をして患者さんの苦痛をとったりする治療も同時に行います。鼠経ヘルニア(第1位)は当科では最も多く診療する疾患です。また急性虫垂炎(第2位腹腔鏡下虫垂切除術、第5位保存的治療)や血管腫・リンパ管腫(第3位)も、手術だけでなく、抗生物質治療や硬化療法といった治療を行っています。また、臍ヘルニア、臍帯ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニアなどの腹壁に発生するヘルニア類も対応しています(第4位)。
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
140080xx99x00x | 脳、脊髄の先天異常 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 204 | 2.28 | 2.97 | 0% | 2.4 | |
180060xx97xxxx | その他の新生物 手術あり | 59 | 14.9 | 6.18 | 0% | 1.8 | |
180060xx99xxxx | その他の新生物 手術なし | 57 | 2.53 | 5.30 | 0% | 1.9 | |
140070xx99xxxx | 頭蓋、顔面骨の先天異常 手術なし | 51 | 3 | 6.57 | 0% | 3.1 | |
140080xx97x0xx | 脳、脊髄の先天異常 手術あり 手術・処置等2なし | 46 | 13.83 | 12.97 | 0% | 1.6 |
脊髄硬膜内神経切断術、脊髄係留症候群の出現、増悪を防ぐため、脊髄終糸切除による脊髄係留解除術の術前後の入院が最も多く、小児脳腫瘍の術前後の入院、脊髄円錐部脂肪腫に対する脊髄係留解除術前後の入院が続きます。頭蓋縫合早期癒合症に対して、頭蓋骨延長器設置術、または頭蓋拡大形成術の入院も多く受け入れています。
心臓血管外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1-なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし | - | - | - | - | - | |
050080xx0100xx | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
14031xx001x0xx | 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 大血管転位症手術 大血管血流転換術(ジャテーン手術)等 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
14031xx003x0xx | 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 心室中隔欠損閉鎖術 単独のもの等 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
14031xx097x0xx | 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) その他の手術あり 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - |
心臓血管外科では、補助人工心臓装着や心移植を含め、新生児から成人に至るまでのあらゆる先天性心疾患及びすべての後天性小児心疾患の手術治療を担当しています。本統計では、入院期間が比較的短く、心臓血管外科だけで入院治療が完結する患者数のみが集計対象となり、他の診療科と協力して入院治療が行われた患者数は、循環器科や新生児科などへ集計されています。そのため、この集計での手術実績は非常に少なくなっていますが、年間で人工心肺を用いる手術、用いない手術を合わせて年間200件以上の手術を実施しています。術式の解説や診療実績については次のページからご確認ください。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
140490xx970xxx | 手足先天性疾患 手術あり 手術・処置等1なし | 137 | 10.11 | 7.73 | 0% | 4.1 | |
140490xx971xxx | 手足先天性疾患 手術あり 手術・処置等1あり | 78 | 8.14 | 9.26 | 0% | 3.4 | |
160740xx01xx0x | 肘関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 副傷病なし | 63 | 4.06 | 5.74 | 0% | 7.2 | |
070290xxxxxxxx | 上肢関節拘縮・強直 | 12 | 7.75 | 9.58 | 0% | 8.8 | |
070610xx97xxxx | 骨折変形癒合、癒合不全などによる変形(上肢) その他の手術あり | - | - | - | - | - |
当科は全国から四肢先天異常症例が多く紹介されます。上肢では多指症、母指形成不全や内反手、裂手症、先天性橈尺骨癒合症などの他、手関節部や前腕部の先天欠損症例も受診されます。下肢では発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)や内反足、多趾症、脚長不等やO脚などがあります。希少疾患が多いため患者にはまず個別の疾患の特徴や治療方法について解説して治療を進めます。疾患として病名がつくが機能障害としては重篤ではないため成長に伴う変化を経過観察する例もあります。また、四肢の骨折症例については近隣から救急要請を受けて緊急対応しています。骨折治療後に変形を後遺した症例が紹介された場合は矯正治療を行ってます。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
140590xx97xxxx | 停留精巣 手術あり | 87 | 2.47 | 2.99 | 0% | 3.0 | |
140580xx02xxxx | 先天性下部尿路疾患 尿道形成手術等 | 52 | 9.46 | 9.45 | 0% | 1.9 | |
14056xxx97xxxx | 先天性水腎症、先天性上部尿路疾患 手術あり | 21 | 6.24 | 7.04 | 0% | 1.9 | |
11022xxx01xxxx | 男性生殖器疾患 精索捻転手術等 | 18 | 2.28 | 3.77 | 0% | 8.2 | |
11013xxx03xxxx | 下部尿路疾患 尿管膀胱吻合術等 | 17 | 10.41 | 9.55 | 0% | 2.1 |
泌尿器科は、尿路と生殖器を扱う専門診療科です。尿路疾患は水腎症や膀胱尿管逆流症、生殖器疾患は尿道下裂・停留精巣など、多くの症例を診察しております。また新生児泌尿器疾患・性分化疾患・総排泄腔遺残症・総排泄腔外反症などの疾患も積極的に診察しております。
形成外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
140140xxxxxxxx | 口蓋・口唇先天性疾患 | 56 | 8.5 | 8.84 | 0% | 4.6 | 口唇裂初回 |
080180xx970xxx | 母斑、母斑症 手術あり 手術・処置等1なし | 18 | 3.22 | 4.12 | 0% | 7.1 | |
080007xx010xxx | 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし | 16 | 2.44 | 4.01 | 0% | 5.4 | |
140210xx02xxxx | 先天性耳瘻孔、副耳 副耳(介)切除術 | 13 | 2.15 | 3.04 | 0% | 3.2 | |
140245xx97xxxx | 舌・口腔・咽頭の先天異常 その他の手術あり | - | - | - | - | - |
⼝蓋・⼝唇先天性疾患には口唇口蓋裂が含まれます。⽿⿐咽喉科、⻭科、リハビリ科(⾔語聴覚⼠)と共にチーム医療を提供し、術前からの顎・外鼻矯正、口唇口蓋裂の手術、中耳炎の診療、言語評価と治療などをセンター内で一貫して行っています。
母斑、皮膚・皮下の良性腫瘍や、耳瘻孔・副耳に対する切除術は原則、1泊入院、全身麻酔下に行っています。また巨大色素性母斑に対する自家培養表皮を用いた治療も積極的に行っています。
舌・口腔・咽頭の先天異常には巨舌症や鼻咽腔閉鎖機能不全が含まれます。巨舌症については、十分な縮小と良好な機能・形態を両立する独自の術式を採用しています。鼻咽腔閉鎖機能不全については、その診断・評価・手術適応の決定にチーム医療で取り組んでいます。
母斑、皮膚・皮下の良性腫瘍や、耳瘻孔・副耳に対する切除術は原則、1泊入院、全身麻酔下に行っています。また巨大色素性母斑に対する自家培養表皮を用いた治療も積極的に行っています。
舌・口腔・咽頭の先天異常には巨舌症や鼻咽腔閉鎖機能不全が含まれます。巨舌症については、十分な縮小と良好な機能・形態を両立する独自の術式を採用しています。鼻咽腔閉鎖機能不全については、その診断・評価・手術適応の決定にチーム医療で取り組んでいます。
耳鼻咽喉科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040310xxxxxxxx | その他の呼吸器の障害 | 72 | 5.39 | 10.31 | 0% | 6.5 | |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 45 | 7.09 | 7.84 | 0% | 4.4 | アデノイド口蓋扁桃摘出術(術後ICU) |
030430xx97xxxx | 滲出性中耳炎、耳管炎、耳管閉塞 手術あり | 43 | 1.58 | 3.22 | 0% | 4.1 | |
030250xx990xxx | 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1なし | 36 | 2.08 | 3.33 | 0% | 4.3 | 睡眠時無呼吸 |
030440xx01xxxx | 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 | 22 | 4.18 | 7.09 | 0% | 10.0 |
声門下狭窄や喉頭奇形など他院から治療のために転院してくることが多く、評価や治療終了後はまた元の病院に紹介しています。また睡眠時無呼吸などの診断や治療のために受診する例が多いです。
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020150xx97xxxx | 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術あり | 186 | 4.24 | 3.11 | 0% | 6.8 | 斜視 |
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 | 48 | 8.85 | 2.71 | 0% | 6.5 | |
020160xx97xxx0 | 網膜剥離 手術あり 片眼 | 28 | 13.75 | 8.48 | 0% | 10.0 | |
020220xx99xxxx | 緑内障 手術なし | 26 | 3.85 | 3.22 | 0% | 3.9 | |
020320xx97xxxx | 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり | 20 | 2.25 | 3.11 | 0% | 8.3 |
小児の視覚は発達途上で感受性が高いため、異常を早急に発見して治療を行わないと、高度の弱視をきたします。当科では、0歳から発症する重症眼疾患や難治性斜視の早期診断・治療に、経験豊富な専門医と視能訓練士が協力して取り組んでいます。頻度の高い斜視に対し早期手術と訓練による両眼視機能の獲得を、先天白内障、緑内障に対し早期手術と術後管理による視力予後向上を目指しており、眼瞼疾患にも積極的に手術を実施しています。未熟児網膜症等に対しては網膜剥離を防ぐ光凝固や硝子体内注射、レーバー先天盲、若年発症網膜ジストロフィー、前眼部形成異常などの視覚難病に対しては、乳幼児期に的確に診断し、ロービジョンケアと教育相談を実施しています。
皮膚科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080180xx99xxxx | 母斑、母斑症 手術なし | 31 | 1.97 | 4.17 | 0% | 2.8 | |
080180xx970xxx | 母斑、母斑症 手術あり 手術・処置等1なし | - | - | - | - | - | |
080007xx010xxx | 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし | - | - | - | - | - | |
皮膚科では、毛細血管奇形、太田母斑、異所性蒙古斑などに対し、乳児期よりレーザー治療を行い、早期の改善を目指しています。顔面(眼周囲)および、体幹・四肢の広範囲レーザー照射の際には、入院の上、全身麻酔下での施術も行っております。
また、石灰化上皮腫、脂腺母斑などの皮膚腫瘍に対する皮膚腫瘍切除術なども行っております。
基本的には1泊2日もしくは2泊3日の短期入院で、患者さんの負担にならないように配慮しています。
また、石灰化上皮腫、脂腺母斑などの皮膚腫瘍に対する皮膚腫瘍切除術なども行っております。
基本的には1泊2日もしくは2泊3日の短期入院で、患者さんの負担にならないように配慮しています。
集中治療科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし | - | - | - | - | - | |
010080xx99x1x0 | 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2-1あり 15歳未満 | - | - | - | - | - | |
040070xxxxx1xx | インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2あり | - | - | - | - | - | |
040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし | - | - | - | - | - | |
040250xx99x1xx | 急性呼吸窮<促>迫症候群 手術なし 手術・処置等2あり | - | - | - | - | - |
集中治療科より直接退院または転院した患者が統計に含まれます。2021年度のICU入室数は890名。うち、ICUからの退院または転院は35例でした。疾患カテゴリーとして、呼吸器系に続き中枢神経系、循環器系の異常の順です。転院症例の多くは、急性期の集中治療管理のために当院に紹介された症例で、急性期管理によって病態が改善・安定化したために前医へ転院となるものです。
産科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120260xx02xxxx | 分娩の異常 骨盤位娩出術等 | 421 | 7.8 | 6.82 | 0% | 35.7 | |
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 276 | 9.27 | 9.39 | 0% | 37.5 | |
120260xx01xxxx | 分娩の異常 子宮破裂手術等 | 201 | 10.03 | 9.38 | 0% | 36.5 | |
120170x001xxxx | 早産、切迫早産(妊娠週数34週以上) 子宮破裂手術等 | 68 | 10.38 | 13.90 | 0% | 35.0 | |
120165xx99xxxx | 妊娠合併症等 手術なし | 52 | 16.08 | 11.16 | 0% | 35.5 |
総合周産期母子医療センターとして年間の総分娩数は約2000件となっており、特に合併症などをお持ちでない妊婦さんからハイリスクの妊婦さん、妊娠中に合併症を発症した妊婦さんまで幅広く診療を行っています。また、他院で発生した切迫早産や前期破水、妊娠高血圧症候群の患者さんの救急搬送も数多く受入れを行っています。当院は24時間産科麻酔科医が常駐しており、常時無痛分娩の提供が可能であり、緊急帝王切開術や機械分娩などの分娩だけでなく、分娩時出血などへの対応も可能であり、安全な分娩管理を行っています。
胎児診療科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 39 | 11.67 | 9.39 | 0% | 35.2 | |
120180xx99xx0x | 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし 副傷病なし | 37 | 7.49 | 6.01 | 0% | 33.8 | |
120180xx04xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 内視鏡的胎盤吻合血管レーザー焼灼術 | 31 | 15.35 | 13.92 | 0% | 33.1 | |
120260xx02xxxx | 分娩の異常 骨盤位娩出術等 | 29 | 10.1 | 6.82 | 0% | 34.5 | |
120260xx01xxxx | 分娩の異常 子宮破裂手術等 | 17 | 10.06 | 9.38 | 0% | 33.8 |
胎児診療科では胎児の異常を診察しています。胎児異常はハイリスク妊娠であり、特別な管理を要する場合があります。双胎間輸血症候群(胎児鏡下レーザー凝固術)や胎児胸水(胎児胸腔・羊水腔シャント術)、無心体双胎(ラジオ波凝固術)などの疾患では胎児治療を保険診療で行っています。また胎児疾患の分娩も行っていますので、分娩の異常にも対応しています。
新生児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
140010x199x0xx | 元気で生まれたが早産あるいは生後の治療が必要だった児(出生体重2500g以上)① | 602 | 6.92 | 6.13 | 0% | 0.0 | |
140010x299x0xx | 早産児・低出生体重児(出生体重1500~2500g)② | 125 | 9.75 | 11.01 | 0% | 0.0 | |
140010x197x0xx | 元気で生まれたが手術が必要だった児(出生体重2500g以上)③ | 34 | 8.44 | 7.78 | 0% | 0.0 | |
140010x199x1xx | 生後の呼吸障害などへの治療と新生児仮死蘇生術が必要だった児(出生体重2500g以上)④ | 70 | 8.51 | 10.48 | 0% | 0.0 | |
140010x197x1xx | 手術と新生児仮死蘇生術を行った児(出生体重2500g以上)⑤ | 40 | 7.88 | 11.93 | 0% | 0.0 |
当センターでは年間2100名以上の⾚ちゃんが出⽣していますが、そのほぼ3分の2は、お⺟さん、あるいは⾚ちゃんが病気をお持ちなために、分娩の際あるいは⽣後に⾚ちゃんの状態が悪かったりするケースです。そのため、当院で出⽣した⾚ちゃんの60%以上が、何らかの⼊院加療が必要となります。たとえ体重が2500g以上の赤ちゃんでも、生後に何らかの入院加療が必要な方が、年間750名前後いらっしゃいます(①+③+④+⑤)。生まれた時に体重が小さい(体重が2500g未満)赤ちゃんは年間200名以上で、これらの赤ちゃんは、体温管理や点滴などさまざまな治療を必要とします(②)。早産児や低出生体重児の赤ちゃん、あるいは週数も体重も十分な赤ちゃんでも、生後に呼吸の状態が悪い赤ちゃんもおられ、これらの赤ちゃんには、酸素投与や鼻CPAP、人工呼吸器による治療などを行います(②+④)。また、ハイリスクの妊娠や分娩が多いため、生まれたときに状態が悪い⾚ちゃんも多く、状態を改善させるために出⽣後すぐに治療(新⽣児仮死蘇⽣術)を⾏っています(④+⑤)。
母性内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120200xx99xxxx | 妊娠中の糖尿病 手術なし | - | - | - | - | - | |
120270xx99x0xx | 産褥期を中心とするその他の疾患 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
070560xx99x00x | 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | - | - | - | - | - | |
当科では、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、腹痛や発熱などの妊娠中に合併する疾患の管理を行っています。また、SLEなどの膠原病や、1型糖尿病、2型糖尿病、高血圧合併妊娠、抗リン脂質抗体症候群、バセドウ病、気管支喘息などの病気を持たれた妊婦さんの妊娠前から妊娠中の管理を主に行っています。妊娠中は、産科や胎児診療科、不育診療科とともに協同して治療にあたり、生まれてくる赤ちゃんについては、新生児科や小児の専門家と情報を共有して対応しています。
不妊診療科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120140xxxxxxxx | 流産 | - | - | - | - | - | |
120110xx01xx0x | 子宮・子宮附属器の炎症性疾患 子宮全摘術等 副傷病なし | - | - | - | - | - | |
120130xx97xxxx | 異所性妊娠(子宮外妊娠) 手術あり | - | - | - | - | - | |
120300xxxxxxxx | 人工授精に関する合併症 | - | - | - | - | - | |
120220xx01xxxx | 女性性器のポリープ 子宮全摘術等 | - | - | - | - | - |
不妊診療科における不妊症にたいする診療は、不妊原因の検索から開始します。原因が判明した者に対してはその治療を、原因不明の不妊症に対しては、人工授精や排卵誘発剤を用いて妊娠成立を目指します。それでも、妊娠成立しない症例は腹腔鏡を用いた腹腔内・骨盤内検索も行っております。治療は一般不妊治療から高度生殖医療まで行い、患者背景・これまでの治療経過を考慮して治療法を患者個々に検討しております。妊娠が成立した場合は、初期の経過を注意深くフォローし、正常妊娠の的確な観察、異常妊娠の早期発見・早期治療に努めております。流産は自然排出の可能性を考えながら経過をみていきます。
移植外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx99x0xx | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術なし 手術・処置等2なし | 38 | 9.03 | 9.62 | 0% | 11.0 | |
140460xx99x0xx | 胆道の先天異常(閉鎖症) 手術なし 手術・処置等2なし | 12 | 6 | 4.57 | 0% | 2.8 | |
14031xx097x0xx | 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) その他の手術あり 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - | |
060380xxxxx00x | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 副傷病なし | - | - | - | - | - | |
14031xx09900xx | 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | - | - | - | - | - |
移植外科では主にこどもの肝移植・腎移植・⼩腸移植・肝細胞移植を⾏っています。健常成⼈をドナーとした⽣体肝移植⼿術、また脳死肝移植及び小腸移植認定施設として脳死ドナーの方からの臓器提供を受けての脳死肝及び小腸移植も実施しています。臓器移植以外の手術としては、肝移植に移行できる準備をした上での進行肝芽腫に対する肝切除術、肝移植後の⾎管合併症・胆管合併症や先天性⾨脈⽋損症・⾨脈⼤循環シャント症例の⾎管内治療も数多く実施しています。臓器移植手術症例のデータはDPC診療では扱われないため、上記の統計には反映されておりません。臓器移植手術の詳細に関しては臓器移植センターをご覧下さい。
ライソゾーム病センター
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
100335xx99x00x | 代謝障害(その他) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | - | - | - | - | - | |
代謝障害は、生体内でアミノ酸、脂肪酸、アンモニア、糖脂質、ムコ多糖など体に必須の物質の分解・合成に必要な酵素の働きが生まれつき悪いため、不要な物質が蓄積あるいは必要な物質の欠乏を来します。代謝障害は、全身性、進行性、多発性、再発性、遺伝性を有する特徴があり、また様々な症状を呈します。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
大腸癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
乳癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
肺癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
肝癌 | - | - | - | - | 14 | - | - | 7,8 |
国立成育医療研究センターは子どもと妊婦さんを中心に診療を行っています。そのため、子どもや若年成人に少ない、肺がん、胃がん、肝がん、大腸がん、乳がんの5大癌の患者さんは非常に少数です。一方、白血病、脳腫瘍、神経芽腫などの小児期に発症する悪性腫瘍が多く、小児がん拠点病院・中央機関としてそれらの診療を国内最大規模で行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | - | - | - |
中等症 | - | - | - |
重症 | - | - | - |
超重症 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
国立成育医療研究センターは子どもと妊婦さんの診療を中心に行っており、一般成人の市中肺炎の患者さんは基本的に受け入れていません。先天性または小児期発症の基礎疾患があり、当センターでフォローしている成人患者さんや妊娠さんが市中肺炎に罹患され、入院しての治療が必要な時には、対応しています。
脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
- | - | - | - | - |
脳梗塞は3大成人病の1つである脳血管障害の代表的な病気です。そのためこの集計の公表が必要になっていますが、子どもでは基礎に病気がなければ、脳梗塞を発症することは非常に稀です。そのため国立成育研究医療センターでは、脳梗塞の患者さんの数は多くありません。子どもが脳梗塞を起こす基礎の病気としては、もやもや病(脳血管奇形などによる血管閉塞)が挙げられます。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
緩和ケア科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | - | - | - | - | - | |
緩和ケア科では疾患を問わず最期の時を過ごすための病床の運用を行っております。
消化器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | - | - | - | - | - | |
K7462 | 痔瘻根治手術(複雑) | - | - | - | - | - | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | - | - | - | - | - | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | - | - | - | - | - | |
K735-2 | 小腸・結腸狭窄部拡張術(内視鏡) | - | - | - | - | - |
当科では、⼩児期に発症する消化器疾患の患者さんを診療しております。特に学童期までの患者さんや、複数のポリープがあることが分かっているポリポーシスの患者さんでは、全⾝⿇酔下で内視鏡的ポリープ切除術を実施します。また、食道静脈瘤を含む消化管出血の小児患者に対する原因検索と治療のための内視鏡検査も行っています。クローン病を含む、肛門周囲病変を伴う炎症性腸疾患患者の診療を多く行っているため、痔瘻根治手術を要する患者さんがいますが、この手術は外科が行っています。
循環器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K570-2 | 経皮的肺動脈弁拡張術 | - | - | - | - | - | |
K570-3 | 経皮的肺動脈形成術 | - | - | - | - | - | |
K5761 | 心室中隔欠損閉鎖術(単独) | - | - | - | - | - | |
K5862 | 単心室症手術(フォンタン手術) | - | - | - | - | - | |
K5621 | 動脈管開存症手術(経皮的動脈管開存閉鎖術) | - | - | - | - | - |
心臓血管外科で先天性心臓病の手術を行った患者さんの術後の治療を行っているため、その患者さんが多く含まれます。フォンタン手術や心室中隔欠損症はそれらの患者さんです。先天性心臓病に対するカテーテル治療も積極的に行っています。肺動脈が狭い患者さんへのバルーン形成術、肺動脈弁が狭い患者さんに対する弁形成術、学会の認定が必要な動脈管開存症と心房中隔欠損症に対するカテーテル治療など、できるだけ低侵襲を目指した治療も行っています。
呼吸器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5091 | 気管支異物除去術(直達鏡) | - | - | - | - | - | |
K509-2 | 気管支肺胞洗浄術 | - | - | - | - | - | |
K386 | 気管切開術 | - | - | - | - | - | |
当科では、小児の気道異物(気管や気管支に誤って吸引されてしまった物)に対する緊急の除去術に対応しています。また、感染症の原因病原体の同定などのために関連各科と協力して気管支肺胞洗浄液採取を行い、必要時には気管支粘膜生検も実施しています。
腎臓リウマチ膠原病科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K635-3 | 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 | - | - | - | - | - | |
当科は、小児の腎代替療法(腹膜透析、血液透析、腎移植)を施行している専門施設です。腹膜灌流は、新生児より施行が可能です。約半数が乳児期の導入になっています。血液透析は、長期留置型カテーテルを挿入し、乳幼児の維持透析を行っています。そして腎移植も施行しています。これら腎代替療法は、外科系の診療科(移植外科、小児外科、泌尿器科)と連携をとって行っています。
内分泌・代謝科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6232 | 静脈形成術、吻合術(腹腔内静脈) | - | - | - | - | - | |
K7462 | 痔瘻根治手術(複雑) | - | - | - | - | - | |
K047-3 | 超音波骨折治療法 | - | - | - | - | - | |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) | - | - | - | - | - | |
K386 | 気管切開術 | - | - | - | - | - |
静脈形成術、吻合術、治郎根治手術が記載されていますが、これらは心臓血管外科、外科にて行われています。
血液腫瘍科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6113 | 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | 62 | 9.2 | 51.0 | 0% | 6.8 | |
K9212ロ | 造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(自家移植) | - | - | - | - | - | |
K245 | 眼球摘出及び組織又は義眼台充填術 | - | - | - | - | - | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) | - | - | - | - | - | |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | - | - | - | - | - |
腫瘍外科や脳神経外科、眼科などと連携して、小児のあらゆる脳腫瘍や固形腫瘍(神経芽腫、網膜芽細胞腫、肝芽腫など)の手術に対応しています。また、難治性の神経芽腫を中心に、自家末梢血幹細胞採取を併用した超大量化学療法も実施しております。さらに、骨髄バンク・臍帯血バンクの認定施設として、悪性疾患だけでなく免疫不全などに対する同種造血幹細胞移植も多く実施しております。再発・難治の白血病に対して、遺伝子改変T細胞療法(CAR-T細胞療法)も実施しています。また、化学療法を必要とする患者さんに対する点滴や採血の負担を軽減するために、腫瘍外科・小児外科と共同して皮下埋め込み型の中心静脈カテーテル留置を数多く実施しています。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 89 | 0.7 | 1.1 | 0% | 3.5 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 27 | 0.4 | 4.9 | 0% | 9.9 | |
K6333 | 臍ヘルニア手術 | 24 | 0.7 | 1.0 | 0% | 2.8 | |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | 13 | 1.1 | 12.6 | 0% | 4.5 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 10 | 0.3 | 1.0 | 0% | 5.7 |
小児外科では全身の非常に多岐にわたる疾患に対して手術治療を行っています。鼠経ヘルニアは最も多い手術施行疾患です。通常の方法(第1位)と腹腔鏡下手術(第5位)ともに施行しています。また急性虫垂炎に対する腹腔鏡下手術(第2位)を緊急手術として数多く施行しています。臍ヘルニアに対する手術治療(第3位)も数多くおこなっています。最近では経口摂取が難しい患児が増加しており、内視鏡や腹腔鏡を併用した胃瘻造設術も数多く施行しております(第4位)。
脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K186 | 脊髄硬膜内神経切断術 | 72 | 2.5 | 9.9 | 0% | 1.5 | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) | 30 | 7.8 | 34.0 | 0% | 7.8 | |
K1911 | 脊髄腫瘍摘出術(髄外) | 22 | 4.2 | 15.0 | 0% | 4.0 | |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | 14 | 2.4 | 15.6 | 0% | 2.6 | |
K1803 | 頭蓋骨形成手術(骨移動を伴う) | 14 | 4.6 | 30.8 | 0% | 2.1 |
1. 脊髄硬膜内神経切断術 脊髄係留症候群の出現、増悪を防ぐため、脊髄終糸切除による脊髄係留解除術を行います。 2. 頭蓋内腫瘍摘出術(その他)ほとんどの小児脳腫瘍は手術の摘出率を上げるほど、予後が改善します。そのため神経学的モニタリングを併用しつつ安全かつ最大限の摘出を行います。 3. 脊髄腫瘍摘出術(髄外)脊髄円錐部脂肪腫に対する、脊髄係留症候群の出現、増悪を防ぐため、脊髄係留解除術を行います。 4. 水頭症手術(シャント手術)水頭症に対するシャント術を行います。状況に応じて、腹腔、胸腔、心房シャント術を行います。 5. 頭蓋縫合早期癒合症に対して、頭蓋骨の形態改善、頭蓋内圧亢進の是正を目的として、頭蓋骨延長器設置術、または頭蓋拡大形成術を行います。
心臓血管外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K597-2 | ペースメーカー交換術 | - | - | - | - | - | ペースメーカ電池交換 |
K5551 | 弁置換術(1弁) | - | - | - | - | - | |
K5671 | 大動脈縮窄(離断)症手術(単独) | - | - | - | - | - | |
K5741 | 心房中隔欠損閉鎖術(単独) | - | - | - | - | - | |
K5761 | 心室中隔欠損閉鎖術(単独) | - | - | - | - | - |
心臓血管外科では、補助人工心臓装着や心移植を含め、新生児から成人に至るまでのあらゆる先天性心疾患及びすべての後天性小児心疾患の手術治療を担当しています。本統計では、入院期間が比較的短く、心臓血管外科だけで入院治療が完結する患者数のみが集計対象となり、他の診療科と協力して入院治療が行われた患者数は、循環器科や新生児科などへ集計されています。そのため、この集計での手術実績は非常に少なくなっていますが、年間で人工心肺を用いる手術、用いない手術を合わせて年間200件前後」の手術を実施しています。術式の解説や診療実績については次のページからご確認ください。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(上腕) | 44 | 0.6 | 5.1 | 0% | 7.0 | |
K1002 | 多指症手術(骨関節、腱の形成を要する) | 40 | 1.0 | 4.7 | 0% | 1.4 | |
K0482 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術(大腿) | 37 | 0.9 | 3.8 | 0% | 9.6 | |
K108 | 母指対立再建術 | 27 | 1.1 | 5.8 | 0% | 3.8 | |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) | 20 | 1.1 | 2.9 | 0% | 10.5 |
骨折観血的手術(上腕)の手術件数は、救急要請に対応する結果として近年増えてきました。小児の外傷は肘周辺骨折が多く、上腕骨顆上骨折が最多です。全国から四肢先天異常症例が紹介される当院では、手の母指多指症や足の(軸後性)多趾症の手術が多くなっています。母指対立再建術は母指形成不全症(橈側列欠損)や他の先天性疾患や神経麻痺に付随する母指の機能障害に対して用いる術式です。個々の疾患が希少でも適応される母指対立再建術式は多くなります。同様に、大腿や下腿の骨内異物除去術(抜釘術)は、重度のO脚や脚長不等など個別の希少症例に対応して適切な術式で治療した結果、その後の抜釘術としてまとめると多くなっています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K836 | 停留精巣固定術 | 86 | 0.5 | 1.0 | 0% | 2.9 | 停留精巣(1泊2日) 停留精巣(2泊3日) |
K819 | 尿道下裂形成手術 | 25 | 0.7 | 8.3 | 0% | 1.6 | 尿道下裂 |
K8181 | 尿道形成手術(前部尿道) | 24 | 0.6 | 7.4 | 0% | 2.3 | |
K809-2 | 膀胱尿管逆流手術 | 18 | 3.8 | 7.5 | 0% | 2.0 | |
K783-3 | 経尿道的尿管ステント抜去術 | 16 | 0.9 | 2.6 | 0% | 2.3 |
例年320~350例の手術を行っています。
新生児疾患・悪性疾患・性分化疾患・総排泄腔疾患など積極的に手術しています。
新生児科や内分泌科と協力し性分化疾患について積極的に手術しております。
新生児疾患・悪性疾患・性分化疾患・総排泄腔疾患など積極的に手術しています。
新生児科や内分泌科と協力し性分化疾患について積極的に手術しております。
形成外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0053 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) | 16 | 0.3 | 2.3 | 0% | 7.0 | |
K0051 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) | 14 | 0.1 | 1.0 | 0% | 3.9 | |
K288 | 副耳(介)切除術 | 14 | 0.1 | 1.0 | 0% | 3.1 | |
K4073イ | 顎・口蓋裂形成手術(顎裂を伴う)(片側) | 12 | 0.9 | 7.0 | 0% | 3.0 | |
K0052 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) | 11 | 0.2 | 1.0 | 0% | 5.8 |
比較的小さな皮膚・皮下の良性腫瘍および副耳に対する切除術は原則、1泊入院、全身麻酔下に行っています。大きな腫瘍に対しては、皮弁形成術やエキスパンダー(組織拡張器)を積極的に用いて、手術後の変形や瘢痕が目立たないように工夫しています。
口蓋裂に対する口蓋形成術では、良好な鼻咽腔閉鎖機能の獲得を目的に工夫を加えた手術方法を採用しています。術後は、体格の成長が完了する15歳まで経過観察します。術後評価にはチーム医療で取り組んでいます。口唇口蓋裂患者さんのQOLを計測するアンケート用紙CLEFT-Qを活用し、追加治療の有無など治療方針の決定に、患者さんの声を取り入れるようにしています。
口蓋裂に対する口蓋形成術では、良好な鼻咽腔閉鎖機能の獲得を目的に工夫を加えた手術方法を採用しています。術後は、体格の成長が完了する15歳まで経過観察します。術後評価にはチーム医療で取り組んでいます。口唇口蓋裂患者さんのQOLを計測するアンケート用紙CLEFT-Qを活用し、追加治療の有無など治療方針の決定に、患者さんの声を取り入れるようにしています。
耳鼻咽喉科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K309 | 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 | 44 | 0.2 | 0.4 | 0% | 4.1 | 鼓膜チューブ留置日帰り 鼓膜チューブ留置2泊3日 |
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) | 43 | 0.9 | 5.3 | 0% | 4.9 | アデノイド口蓋扁桃摘出術 アデノイド口蓋扁桃摘出術(術後ICU) |
K401 | 気管口狭窄拡大術 | 16 | 0.9 | 2.1 | 0% | 6.8 | |
K387 | 喉頭粘膜焼灼術(直達鏡) | 15 | 0.9 | 5.8 | 0% | 3.7 | |
K396 | 気管切開孔閉鎖術 | 14 | 0.8 | 2.1 | 0% | 8.1 |
小児の聴力低下につながる滲出性中耳炎に対しては積極的に鼓膜換気チューブ留置術を行っています。小児気道疾患が多く、睡眠時無呼吸に対する扁桃摘出術は低年齢から行っています。上気道狭窄に対して気管切開が行われているお子様が多く、気管カニューレ管理や抜去目的に喉頭粘膜焼灼や気管切開上部の形成術を行っています。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2422 | 斜視手術(後転法) | 69 | 1.0 | 2.2 | 0% | 5.9 | |
K2423 | 斜視手術(前転法と後転法) | 63 | 0.9 | 2.2 | 0% | 8.6 | |
K2682 | 緑内障手術(流出路再建術) | 29 | 0.7 | 10.2 | 0% | 5.3 | |
K2425 | 斜視手術(直筋の前後転法と斜筋手術) | 23 | 1.2 | 2.3 | 0% | 4.2 | |
K2822 | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない) | 23 | 1.1 | 8.6 | 0% | 1.7 |
当科では、乳幼児期に起こる様々な眼疾患に対し、専門性の高い手術を実施しています。早期に発症する斜視は、両眼視機能(立体視)の発達を阻害するため、早期に手術などの積極的な介入が必要です。難治性の特殊型斜視に対しても、専門医と視能訓練士が乳幼児に適した精密検査を行い最適な手術法を選択しています。生後早期に手術を要する先天白内障では合併症の防止のため硝子体切除術を要します。乳幼児期に起こる緑内障には先天緑内障のほか無虹彩症や前眼部形成異常、血管腫などに合併するものがあり、重度の視覚障害をきたすため早期の治療介入が必要です。手術治療を要することが多く、高度の技術が必要となります。
皮膚科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0052 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) | - | - | - | - | - | 良性腫瘍摘出術 |
K0053 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) | - | - | - | - | - | 良性腫瘍摘出術 |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | - | - | - | - | - | |
皮膚科では、石灰化上皮腫、脂腺母斑などの良性皮膚腫瘍を中心に皮膚、皮下腫瘍切除術を行っています。局所麻酔下での手術の難しい年齢では全身麻酔下での手術を行っています。
集中治療科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K386 | 気管切開術 | - | - | - | - | - | |
K5091 | 気管支異物除去術(直達鏡) | - | - | - | - | - | |
K6011 | 人工心肺(初日) | - | - | - | - | - | |
集中治療室に入室中の患者が手術をうけ、集中治療室から退院または他の病院へ直接転院になった場合にこの統計に含まれます。気管切開術は耳鼻咽喉科が施行、気管支異物除去術は呼吸器内科が施行し集中治療科が周術期管理を行います。人工心肺は、体外式膜型人工肺の導入に相当し、集中治療科または心臓血管外科が導入を行い、集中治療科が管理を行います。
産科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K893 | 吸引娩出術 | 364 | 1.0 | 6.1 | 0% | 35.7 | 吸引分娩 |
K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) | 351 | 4.3 | 7.4 | 0% | 36.3 | 緊急帝王切開(母子異室) |
K8982 | 帝王切開術(選択帝王切開) | 349 | 3.2 | 7.4 | 0% | 37.1 | 予定帝王切開(母子同室) 予定帝王切開(母子異室) |
K9091イ | 流産手術(妊娠11週まで)(手動真空吸引法) | 39 | 0.4 | 0.7 | 0% | 37.5 | |
K901 | 子宮双手圧迫術(大動脈圧迫術を含む) | 32 | 0.9 | 6.1 | 0% | 35.4 |
当センターでは産科麻酔科医と協力して様々な産科手術に対応しています。分娩方法の内訳は帝王切開が約40%、そのうち緊急帝王切開と予定帝王切開が約半数ずつを占めています。経腟分娩が残りの約60%を占めていますが、そのうち約2/3が無痛分娩となっており、日本でも無痛分娩数はトップクラスとなっています。無痛分娩が多いことやハイリスク分娩を多く取り扱っていることから、分娩時には吸引分娩が多くなっています。分娩後には産後出血の減少を目指して積極的な管理を行っています。また不育症患者も多く受け入れていることから、流産に至った場合には次の妊娠のことを考えた安全な流産手術を行っています。
胎児診療科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) | 39 | 5.6 | 7.1 | 0% | 33.5 | |
K8982 | 帝王切開術(選択帝王切開) | 33 | 4.2 | 7.1 | 0% | 35.8 | 予定帝王切開(母子同室) 予定帝王切開(母子異室) |
K910-2 | 内視鏡的胎盤吻合血管レーザー焼灼術 | 31 | 1.7 | 12.6 | 0% | 33.1 | 胎児鏡下胎盤吻合血管レーザー |
K893 | 吸引娩出術 | 23 | 3.6 | 5.9 | 0% | 34.4 | 吸引分娩 |
K910-3 | 胎児胸腔・羊水腔シャント術 | 12 | 2.3 | 8.0 | 0% | 35.3 |
胎児診療科では胎児の異常を診察しています。双胎間輸血症候群(胎児鏡下レーザー凝固術)や無心体双胎(ラジオ波凝固術)などの疾患では胎児治療を行っています。また、胎児疾患の分娩を行っており、一部は帝王切開や吸引分娩で出生されます。
新生児科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K9131 | 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) | 114 | 0.0 | 27.9 | 3.5% | 0.0 | |
K9132 | 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) | 37 | 0.0 | 32.6 | 0% | 0.0 | |
K5351 | 胸腹裂孔ヘルニア手術(経腹) | - | - | - | - | - | |
K5341 | 横隔膜縫合術(経腹) | - | - | - | - | - | |
K5622 | 動脈管開存症手術(動脈管開存閉鎖術(直視下)) | - | - | - | - | - |
当センターでは年間2000名以上の⾚ちゃんが出⽣していますが、ハイリスクのお産が多いため生まれたときに状態の悪い⾚ちゃんも多く、これらの⾚ちゃんの状態を改善させるために出⽣後すぐに治療(新⽣児仮死蘇⽣術)を⾏っています。当センター産科には、出産前に赤ちゃんが先天性横隔膜ヘルニアという重症な病気であることが分かった妊婦さんが紹介されてきます。これらの⾚ちゃんに対して、生後数日のうちに⼿術(胸腹裂孔ヘルニア手術(経腹)や横隔膜縫合術(経腹))を⾏っています。また、当院では生まれつき心臓や大血管に異常のある赤ちゃんが多数紹介されてきます。これらの赤ちゃんの中には、早産児であるために本来なら生後数日で閉じるはずの胎児期の血管(動脈管)が閉じずに肺に流れる血液の量が多くなり心不全になる赤ちゃんがいらっしゃいます。このような早産児の赤ちゃんに対して、動脈管開存閉鎖術(直視下)という手術を行っています。尚、胸腹裂孔ヘルニア手術(経腹)や横隔膜縫合術(経腹)、動脈管開存閉鎖術(直視下)は、生後早期の新⽣児科への⼊院期間中に⾏われ、術前・術後の管理を新生児科が行いますので、新⽣児科での⼿術上位5位の中に掲げられていますが、これらの⼿術自体はそれぞれ当センターの⼩児外科、心臓血管外科が担当しています。また、先天性心疾患の診断や治療は、当センターの循環器科と共同で行っております。
不妊診療科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K9091イ | 流産手術(妊娠11週まで)(手動真空吸引法) | - | - | - | - | - | |
K909-2 | 子宮内容除去術(不全流産) | - | - | - | - | - | |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) | - | - | - | - | - | |
K872-32 | 子宮内膜ポリープ切除術(その他) | - | - | - | - | - | |
K9122 | 異所性妊娠手術(腹腔鏡) | - | - | - | - | - |
当不妊診療科では、一般不妊治療から高度生殖医療まで行っております。不妊原因の検索をスクリーニングから開始し、卵管因子・子宮因子等の原因有無を確認します。子宮内膜ポリープに対してはポリープ切除術を、腹腔内病変や原因不明の不妊に対しては腹腔鏡を施行いたします。治療経過の長い者、時間に限りがある方には高度生殖医療をお勧めしております。妊娠成立した場合は、正常妊娠・異常妊娠の早期に判断できるよう診察してまいります。正常妊娠が流産になってしまった場合には、まず自然排出を試みますが、自然排出の希望がない場合や待期しても排出ない場合は手術を行っております。
移植外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6232 | 静脈形成術、吻合術(腹腔内静脈) | 15 | 3.2 | 7.4 | 0% | 5.8 | |
K621 | 門脈体循環静脈吻合術(門脈圧亢進症手術) | - | - | - | - | - | |
K682-2 | 経皮的胆管ドレナージ術 | - | - | - | - | - | |
K6955 | 肝切除術(2区域切除) | - | - | - | - | - | |
K6954 | 肝切除術(1区域切除(外側区域切除を除く)) | - | - | - | - | - |
移植外科では主にこどもの肝移植・腎移植・⼩腸移植・肝細胞移植を⾏っています。健常成⼈をドナーとした⽣体肝移植⼿術、また脳死肝移植及び小腸移植認定施設として脳死ドナーの方からの臓器提供を受けての脳死肝及び小腸移植も実施しています。臓器移植以外の手術としては、肝移植に移行できる準備をした上での進行肝芽腫に対する肝切除術、肝移植後の⾎管合併症・胆管合併症や先天性⾨脈⽋損症・⾨脈⼤循環シャント症例の⾎管内治療も数多く実施しています。臓器移植手術症例のデータはDPC診療では扱われないため、上記の統計には反映されておりません。臓器移植手術の詳細に関しては、臓器移植センターをご覧ください。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 80 | 0.68% |
異なる | - | - |
180040 手術・処置等の合併症のうち、80件が入院契機が「同一」という分類になります。このなかには、水頭症の患者さんの脳室ー腹腔シャントの感染のために入院した患者さんや、在宅で薬剤や栄養を投与するための中心静脈カテーテルの感染のために入院した患者さんが含まれています。
更新履歴
- 2022.09.26
- 掲載