国立研究開発法人 国立成育医療研究センター National Center for Child Health and Development

代表: 03-3416-0181 / 予約センター(病院): 03-5494-7300
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ディスレクシア | 子どもの病気

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ディスレクシアとは

ディスレクシアは、1896年に英国のMorgan先生が最初に報告した文字の読み書きに限定した困難さをもつ疾患です。知的能力の低さや勉強不足が原因ではなく、脳機能の発達に問題があるとされています。そのため発達障害の学習障害に位置づけられており、2013年に改定された米国精神医学会の診断基準(DSM-IV)では、限局性学習症(いわゆる学習障害)のなかで読字に限定した症状を示すタイプの代替的な用語としてdyslexia(ディスレクシア)を使用しても良いことになりました。読字に困難があると当然ながら書字にも困難があります。そのため本邦では発達性読み書き障害と呼ばれることもあります。以下に初期症状をまとめて示しましたので、参照してください。

ディスレクシアの初期症状

読字障害
  • 幼児期には文字に興味がないし、覚えようとしない
  • 文字を一つ一つ拾って読む(逐次読み)
  • 語あるいは文節の途中で区切ってしまう
  • 読んでいるところを確認するように指で押さえながら読む
  • 文字間や行間を狭くするとさらに読みにくくなる
  • 初期には音読よりも黙読が苦手である
  • 一度、音読して内容理解ができると二回目の読みは比較的スムーズになる
  • 文末などは適当に自分で変えて読んでしまう
  • 本を読んでいるとすぐに疲れる(易疲労性)
書字障害
  • 促音(「がっこう」の「っ」)、撥音(「とんでもない」の「ん」)、二重母音(「おかあさん」の「かあ」)など特殊音節の誤りが多い
  • 「わ」と「は」、「お」と「を」のように耳で聞くと同じ音(オン)の表記に誤りが多い
  • 「め」と「ぬ」、「わ」と「ね」、「雷」と「雪」のように形態的に似ている文字の誤りが多い
  • 画数の多い漢字に誤りが多い
根底には音韻処理困難があり、表記された文字とその読み(音)の対応が自動化しにくく、それを司る脳機能の発達が未熟であるとされています。
ここで留意しておきたいことは、ディスレクシアの子どもでは文字が読めないと表現されることが多いのですが、これが誤りであり正しくは読むのが極端に遅いし、よく間違えるという表現になるという点です。1文字を読むのに時間がかかり、間違えることもあるといった状態では、読むだけで疲れてしまって、意味を把握する段階まで至りませんし、読書に対する拒否感が生じてしまうことになります。その結果、語彙や知識が不足して、学業不振が著しくなっていきます。さらには心身症や不登校といった二次障害の状態になってしまうこともあります。

ディスレクシアの治療方針

ディスレクシアは音韻処理の困難さを背景としていますので、音声言語医学の問題と考えています。従いまして国語の学習の初期段階から、積極的に診断をして治療的介入することが大切であると考えています。
国立精神神経医療研究センターの稲垣真澄先生たちと協力して開発した平仮名音読検査を用いて症状の有無をチェックし、音読の困難さを測定して診断を行います。その診断に基づいて、平仮名文字の音読が自動化する指導(解読指導)を行い、音読のつらさを軽減します。ご家庭での指導を援助するICTを使った音読指導プログラムも提供しています。また、文章の音読速度を改善するための指導(語彙指導)も行っていきます。

国立成育医療研究センターの診療体制

こころの診療部児童メンタルヘルス診療科が中心となって診療を行いますが、こころの診療部の心理スタッフやリハビリテーション科発達評価センターと協力して、発達の評価や心理検査を実施します。
また、ディスレクシアは学齢期の初期に対応することで、症状を大幅に緩和することができます。学校教育の中で早く気づき、早く対処する方策のコンサルテーションにも応じることができます。
平成28年3月より金曜日の午前にディスレクシア初診の外来を開始します。小学1年生から6年生までで、全般的な発達の遅れはなく、文字の読み書きに困難があるお子さんの診療をいたします。必ず医療機関ないしは教育機関の紹介状を持参してください。
予約は予約センター(03-5494-7300)にて1月4日9時より受付を開始します。
本サイトは,ディスレクシアの診断と治療の推進を目的として製作したもので,診断や治療に関する情報が掲載してあります。とくに我々が長年かかって完成させた「T式ひらがな音読支援」についてスライドで説明をしています。指導の具体的な方法と,学校における早期からの指導体制について紹介しています。また指導に用いるアプリの入手の仕方や,活用の仕方などの情報も提供しています。

国立成育医療研究センターの診療のご案内

  • 外来は、すべて予約制ですので、当院で受診される方は『事前予約』が必要です。
国立成育医療研究センターでは、事前予約制を導入しております。当院での受診を希望の方は他院からの診療情報提供書(紹介状)をお手元にご用意の上、予約センター(電話 03-5494-7300)で予約をお取りになってからご来院ください(予約取得時に、紹介状の確認をしております)。詳しくは、予約センターにお問い合わせください。

予約センター (直通)

03-5494-7300

月~金9時~17時 (祝祭日を除く)にお電話ください。

※他施設入院中の患者さんへ
  • 当院受診時に他施設入院中の患者の診察料は自費扱いとなります。
  • ご家族のみでご来院の場合も、同様の扱いとなります。
  • 紹介状は、必ずご持参くださいますようお願いいたします。

他の医療機関からの問い合わせ先(患者転院の御依頼)

転院に際して、以下の準備をお願いします。
  • 診療録(必要な情報を含む箇所)のコピー
  • 紹介状(時間的余裕がない場合は結構です。)
  • 血液検査結果、X線検査などの画像検査のコピー