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IgA腎症

IgA腎症とは

メサンギウム領域へのIgA沈着の画像
IgAのメサンギウム領域への沈着

IgA腎症は、小学校高学年以後に多く発症する慢性糸球体腎炎の中で最も頻度の高い病気です。血尿と蛋白尿が続き学校検尿で発見されることが多いですが、真っ赤な尿(肉眼的血尿)で気づかれることもあります。腎臓には100万個の糸球体(尿を濾過する組織)があるのですが、その糸球体の中のメサンギウム領域という場所にIgAという抗体が沈着して、炎症を起こして、蛋白尿や血尿が出ます。

異常なIgAは扁桃腺や骨髄で産生されていると言われていますが、その原因としてリンパ球の機能異常、細菌やウイルス感染症、遺伝的な素因などが言われています。
10年以上の経過で腎不全に陥っていくこともあります。成人では20年で30~40%が、小児では15年で11%が末期腎不全(腎代替療法、すなわち透析か移植が必要になること)になります。特に蛋白尿の多い例、組織学的に重症な例が、腎不全になりやすいと言われています。寛解(蛋白尿と血尿を消失させること)させ、将来腎不全にならないようにすることが治療の目的です。

糸球体の組織障害の進行図:正常糸球体→メサンギウム細胞の増殖→硬化糸球体
組織障害の進行

IgA腎症の治療と国立成育医療研究センターの方針

まず、腎生検を行って、組織診断を行います。超音波で腎臓を見ながら、針を進めていき、組織を取ってきます。痛みがないように、局所麻酔を行ってから施行しています。また、小さい子は麻酔科の先生と協力して全身麻酔で行っています。合併症として、出血(腎周囲の血腫・肉眼的血尿)や術後の発熱などがあります。当院ではこれまで800件以上腎生検を施行してきましたが、出血による貧血のため2名に輸血を要したのみで、致命的な合併症は1例もありません。

治療は、びまん性増殖(障害されている糸球体の割合が50%以上)や高度蛋白尿など比較的重症なものは、多剤併用療法(カクテル療法:ステロイド、免疫抑制薬、抗血小板薬など)を行っています。より重症な患者さん(半月体の割合が多い症例など)には、ステロイドパルス療法(ステロイド大量療法のことで、3日間点滴を行う)などを併用します。軽症例は、降圧薬(アンギオンテンシン変換酵素阻害薬やアンギオテンシン受容体拮抗薬など)を行っています。治療が難渋する例や再燃する例には、扁桃摘出術を行うこともあります。


国立成育医療研究センターの診療体制

腎臓・リウマチ・膠原病科の医師が中心となり診療を担当します。また、小児病院の特色を活かし、各専門診療部と協力し、腎臓のみならず子どもの将来を考えたトータルな医療を提供します。


診療実績


受診方法

外来は、救急センターを除いてすべて予約制ですので、当院で受診される方は『事前予約』が必要です。

国立成育医療研究センターでは、事前予約制を導入しております。当院での受診を希望の方は他院からの診療情報提供書(紹介状)をお手元にご用意の上、予約センター(電話 03-5494-7300)で予約をお取りになってからご来院ください(予約取得時に、紹介状の確認をしております)。紹介状をお持ちでない場合、別途選定療養費がかかります。詳しくは、予約センターにお問い合わせください。

なお、現在他の病院で治療を受けている場合や緊急で受診が必要なときは、現在かかっている医療機関の医師から直接、医療連携室(TEL:03-5494-5486 (月~金 祝祭日を除く 8時30分から16時30分))へご連絡をお願い致します。

予約センター(代表)

03-5494-7300

月~金曜日(祝祭日を除く)9時〜17時