国立研究開発法人 国立成育医療研究センター National Center for Child Health and Development

代表: 03-3416-0181 / 予約センター(病院): 03-5494-7300
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患者・ご家族の方へ Patient & Family

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先天白内障 | 子どもの病気

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先天白内障とは

先天白内障は生後早期に水晶体が白く濁る病気で、先天素因、胎内感染、全身疾患など様々な原因によって起こります。混濁の強い高度の先天白内障は、視覚刺激を遮断するため重度の弱視(生涯にわたる視力障害)をきたします。約1万人に3人に起こる稀な病気ですが、瞳の中が白濁している場合には直ちに眼科に受診して的確な診断を受けることが大切です。眼振(目の揺れ)や斜視(片眼の視線がずれる)は弱視の症状で、放置すると治療困難となります。
高度の先天白内障の治療には早期手術と眼鏡やコンタクトレンズによる矯正、弱視訓練が不可欠です。良い視力を獲得するには、両眼性は生後10~12週、片眼性では生後6週までに手術を受ける必要があります。
生直後ではなく途中から混濁が進行する発達白内障、外傷による白内障、他の眼疾患に併発する小児白内障に対しても、年齢が小さいほど弱視となりやすいため、早期に発見して手術治療の適応を判断する必要があります。年長になって発見された白内障は、手術によって視力が発達する可能性があるかどうか、視覚誘発電位をとって評価をしています。

【参照】
瞳孔領の白濁の画像
瞳孔領の白濁
眼振(目の揺れ)の画像
眼振(目の揺れ)
左眼内斜視(より目)の画像
左眼内斜視(より目)

先天白内障の治療方針

先天白内障の形態と混濁の程度、合併症の有無を診断し、治療適応と判断されれば早急に全身麻酔下検査・手術を行います。
先天白内障の乳児に対する手術は、角膜輪部から器械を挿入して混濁した水晶体と前部硝子体を切除する方法です。小眼球などの合併症がある場合には、緑内障などの重篤な術後合併症を防ぐため、通常より細い器械(25ゲージ)で侵襲の少ない手術を実施しています。
1~2歳以降に進行した発達白内障に対する手術は、十分な術前検査を行って合併症のリスクがなければ、ご家族とご相談のうえ眼内レンズ挿入術を行っています。しかし目の成長によって挿入したレンズの度数が合わなくなること、合併症や再手術の頻度が高いこと、長期的な安全性が確立していないなどの問題が残っています。
術後には必ず定期的な検査が必要です。視力を発達させるためには眼鏡やコンタクトレンズを装着して近くにピントを合わせること、片眼性や左右差がある両眼性の場合には、アイパッチを使って良い方の目を遮閉して悪い方の目を使わせる訓練が必要となります。医師と視能訓練士が協力して、術後のお子さんの眼鏡やコンタクトレンズの処方と調整、着脱練習を随時行っています。そして0歳代から乳幼児用視力検査を実施して、視力がどのぐらい発達しているか調べて弱視訓練のスケジュールを立て、ご家庭で取り組んでいただきます。
良い視力を獲得するためには、視覚刺激に対する感受性の高い0~2歳の弱視治療が最も肝心です。また視力が順調に伸びて年長になっても、後発白内障、緑内障、網膜剥離、斜視などの合併症が出ていないかどうか、長期にわたって経過をみていくことが大切です。

○乳幼児視力検査

視覚誘発電位の画像
視覚誘発電位
乳幼児視力検査器PLの画像
乳幼児視力検査器PL
テラーカード法の画像
テラーカード法

国立成育医療研究センターの診療体制

先天白内障の診断から手術・術後管理・弱視訓練まで、複数の医師・視能訓練士がチームを組んで、一貫した診療体制をとっています。全身疾患に合併する白内障の場合には、総合診療部小児科医師と連携して診療にあたります。

先天白内障の診療実績

先天白内障、発達白内障、種々の眼疾患や全身疾患に合併する小児白内障に対し、年間約50件の手術治療を施行しています。

国立成育医療研究センターの診療のご案内

先天白内障で早期治療が必要と思われる時は、医療連携室へご連絡いただき初診外来(月、水、金曜日午前)にご予約をお願いいたします。急ぐ場合には眼科医師が直接お話を伺います。
また全身麻酔下検査・手術を要するため、胎内感染や全身疾患に関し、小児科主治医の先生からの情報提供書を併せてご紹介ください。
  • 外来は、すべて予約制ですので、当院で受診される方は『事前予約』が必要です。
国立成育医療研究センターでは、事前予約制を導入しております。当院での受診を希望の方は他院からの診療情報提供書(紹介状)をお手元にご用意の上、予約センター(電話 03-5494-7300)で予約をお取りになってからご来院ください(予約取得時に、紹介状の確認をしております)。詳しくは、予約センターにお問い合わせください。

予約センター (直通)

03-5494-7300

月~金9時~17時 (祝祭日を除く)にお電話ください。

※他施設入院中の患者さんへ
  • 当院受診時に他施設入院中の患者さんの診察料は自費扱いとなります。
  • ご家族のみでご来院の場合も、同様の扱いとなります。
  • 他施設で診断され、当院への受診を希望される場合は、主治医の先生と相談し、当院へ紹介していただくようお願い致します。紹介状は、必ずご持参くださいますようお願いいたします。

他の医療機関からの問い合わせ先(患者転院の御依頼)

転院に際して、以下の準備をお願いします。
  • 診療録(必要な情報を含む箇所)のコピー
  • 紹介状(時間的余裕がない場合は結構です。)
  • 血液検査結果、X線検査などの画像検査のコピー