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患者・ご家族の方へ Patient & Family
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プレコンノート

男女の違いやからだやこころ
のリズムを作るホルモン

男女の違いや
からだやこころのリズムを作るホルモン

 性別は染色体によって決まり、成長するにつれ男性と女性という性差が現れはじめます。その違いを作るのがホルモンです。脳では視床下部が脳下垂体に指令を出して性腺刺激ホルモンが分泌されます。それが男性では精巣に、女性では卵巣に作用し、それぞれ男性ホルモン(テストステロン)と女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)が分泌されます。そして女性のからだでは、排卵の準備をするエストロゲンと、受精卵の着床に備えるプロゲステロンが複雑に作用して、月経が起こります。
 男性と女性では、こころの健康にも違いがみられます。女性は月経前や妊娠・出産後に、ホルモンの働きでこころが不安定になることがあります。一般的にうつや不安症が多いのは女性ですが、自殺に至るのは男性の方が多いです。しかし、性別に関わらず20代の死因第一位は自殺※。こころのケアは男女ともに必要です。
 男女の違い、性の多様性を理解しましょう。
※令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)

オトナの体を作る性ホルモン
オトナの体を作る性ホルモン

性自認、性別嗜好はさまざま

 一人ひとりが自分の意思に基づいて公正に扱われ、個性や能力を十分に発揮できる人生をデザインするために、多様性についての理解も深めましょう。
 一方で、自分の性自認・性的指向を否定される場面もあるかもしれません。困ったことがあれば、当事者の会やジェンダークリニックなどで相談してみましょう。

LBGT(Q)とは?

マジョリティ(多数派)に対して少数派をマイノリティといい、性を構成する要素に関して少数派のことを性的マイノリティと呼んでいます。LGBTは、性的マイノリティの中でも代表的な以下の4(5)つのカテゴリーの英単語の頭文字を合わせたもののことです。

LBGT(Q)とは?

マジョリティ(多数派)に対して少数派をマイノリティといい、性を構成する要素に関して少数派のことを性的マイノリティと呼んでいます。LGBTは、性的マイノリティの中でも代表的な以下の4(5)つのカテゴリーの英単語の頭文字を合わせたもののことです。

参考資料:佐々木 掌子, 第2特集 ますます関心高まる
「スポーツと多様な性」 Sports Japan p22-24, 2020.
参考資料:佐々木 掌子, 第2特集 ますます関心高まる
「スポーツと多様な性」 Sports Japan p22-24, 2020.
生物学的な男女のからだの機能の違い

男性の器官

精巣

精巣のなかで毎日、1日に数千万〜1億以上の新しい精子が作られます。これを体外に出すのが射精です。1回に数千万〜数億もの精子が出ます!

射精はいつあるの?

10〜18歳ごろからあり、歳をとると衰えます。
●周期はない。回数は人による
●自分の意思でコントロールできるが,
寝ている間に出ることもある(夢精)
●毎日あっても、全くなくても、ほとんどの場合問題ない
●射精されなかった精子は体内に吸収されるので

女性の器官

卵巣・子宮
もともと卵巣に持っている卵胞(卵子のもと)を1ヶ月に1回、1つずつ放出。

※生理のことを正式には月経といいます。

月経はいつあるの?

12歳前後に始まり(初経)50歳前後で終わります(閉経)。
●約1ヶ月に1回、5日間程度続く
●自分ではコントロールできない
●妊娠すると月経は止まる
●体調により不調になることもあり、健康状態の目安にもなる

卵子の数は年齢とともに
減るって知ってる?

卵子は年齢とともに質が低下し、数も減少します。年齢が進むとともに妊娠率が低下して流産率が上昇。産める子どもの人数が限られてきます。加えて歳を重ねてからの妊娠はお母さんと赤ちゃんの健康リスクが高くなり、産後は育児と親の介護が重なる可能性があります。ライフプランを立てるときは、キャリアプランだけでなく、これからのことも考慮しましょう。そのうえで、いま妊娠したい・妊娠しても良いと思う人は葉酸摂取をスタート。妊娠を望まない、またはいまは望まない人は自分に合った避妊法を継続しましょう。

オムロン ヘルスケア株式会社「未来はカラダからだ!」より引用

女性のからだやこころは月経の周期で変化します。女性だけでなく、男性も月経周期を知っておきましょう。

×

セクシャル・
リプロダクティブヘルス/ライツとは?

性と生殖に関する健康について、自分の意思が尊重され、自分の身体に関することを自分自身で決められる権利のことです。結婚するか、しないか、子どもを産むか、産まないか、産むとすればいつ、何人、どのくらいの間隔でなどを選択・決定することは女性の権利(自己決定権)であり、基本的人権のひとつです。

生物学的な男女のからだの機能の違い

男性の器官

精巣

精巣のなかで毎日、1日に数千万〜1億以上の新しい精子が作られます。これを体外に出すのが射精です。1回に数千万〜数億もの精子が出ます!

射精はいつあるの?

10〜18歳ごろからあり、歳をとると衰えます。
●周期はない。回数は人による
●自分の意思でコントロールできるが、寝ている間に出ることもある(夢精)
●毎日あっても、全くなくても、ほとんどの場合問題ない
●射精されなかった精子は体内に吸収されるので

卵子の数は年齢とともに減るって知ってる?

卵子は年齢とともに質が低下し、数も減少します。年齢が進むとともに妊娠率が低下して流産率が上昇。産める子どもの人数が限られてきます。加えて歳を重ねてからの妊娠はお母さんと赤ちゃんの健康リスクが高くなり、産後は育児と親の介護が重なる可能性があります。ライフプランを立てるときは、キャリアプランだけでなく、これからのことも考慮しましょう。そのうえで、いま妊娠したい・妊娠しても良いと思う人は葉酸摂取をスタート。妊娠を望まない、またはいまは望まない人は自分に合った避妊法を継続しましょう。

女性の器官

卵巣・子宮

もともと卵巣に持っている卵胞(卵子のもと)を1ヶ月に1回、1つずつ放出。

※生理のことを正式には月経といいます。

月経はいつあるの?

12歳前後に始まり(初経)50歳前後で終わります(閉経)。
●約1ヶ月に1回、5日間程度続く
●自分ではコントロールできない
●妊娠すると月経は止まる
●体調により不調になることもあり、健康状態の目安にもなる

オムロン ヘルスケア株式会社「未来はカラダからだ!」より引用

女性のからだやこころは月経の周期で変化します。女性だけでなく、男性も月経周期を知っておきましょう。

セクシャル・リプロダクティブヘルス/ライツとは?

性と生殖に関する健康について、自分の意思が尊重され、自分の身体に関することを自分自身で決められる権利のことです。結婚するか、しないか、子どもを産むか、産まないか、産むとすればいつ、何人、どのくらいの間隔でなどを選択・決定することは女性の権利(自己決定権)であり、基本的人権のひとつです。

やせも肥満も
不妊や妊娠・出産のリスクを高めます

 栄養不足による若い女性のやせ(BMI18.5未満)は、貧血や将来の骨粗鬆症の原因になります。一方、栄養過多や太り過ぎ(BMI25以上)は、将来、糖尿病や高血圧などさまざまな病気のリスクを高めます。やせも肥満も、不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。男性の肥満も不妊のリスクを高める報告があり、注意が必要です。
 BMIを計算して、いまの体重を評価してみましょう。

BMIの計算と判定

BMI

25以上太っている
18.5〜24.9(理想値は22)標準の範囲
18.5未満やせている

BMI(ボディ・マス・インデックス)は国際的に使われている肥満度を表す指標です。

肥満もやせも排卵障害のリスクが高い

●BMI20〜24が最も排卵障害性不妊のリスクが低い
●BMI20未満:12%リスク上昇 BMI25以上:25%リスク上昇

Rich-Edwards JW, et.al., EPIDEMIOLOGY 2002;13:184-190

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BMIの計算と判定

BMI

25以上太っている
18.5〜24.9(理想値は22)標準の範囲
18.5未満やせている

BMI(ボディ・マス・インデックス)は国際的に使われている肥満度を表す指標です。

肥満もやせも排卵障害のリスクが高い

●BMI20〜24が最も排卵障害性不妊のリスクが低い
●BMI20未満:12%リスク上昇 BMI25以上:25%リスク上昇

Rich-Edwards JW, et.al., EPIDEMIOLOGY 2002;13:184-190

筋肉を増やして、体力・代謝を高めよう

 適正体重の維持に積極的な運動は欠かせません。血流がよくなり、筋肉量が増えることで代謝も高まります。
 運動はこころの状態にも良い影響を与えます。 まずは、1回4分でできる「まるっと!体操」から始めてみましょう。肩がスッキリして、姿勢も良くなります。慣れてきたら早歩きやヨガ、テレビ体操にもチャレンジしてみましょう。

プレコンセプションケアでは、1週間に150分程度の運動をめやすとしています

※WHO(世界保険機関)が推奨するガイドラインでは、1週間に150分以上の中程度の運動

困ったときは専門の窓口に相談を

 現代社会はストレスが多く、こころの不調を抱えることもあるでしょう。まずは自分がストレスを感じていることに気づくことが大切です。また普段から自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。体を動かす、腹式呼吸をする、今の気持ちを書き出してみるのもおすすめです。
 困ったときには、専門の窓口に相談しましょう。

自分のストレスに気づきましょう。こんなサインがあったら、ストレスを感じているのかもしれません。

こころ
からだ
行動

基礎体温を測って自分のリズムを知ろう

 基礎体温とは、生命維持に必要な最小限のエネルギーしか使っていないときの体温のこと。起床後寝たままの状態で、舌の裏側の付け根に婦人体温計を当てて測定します。  
 女性のからだはホルモンの影響で、周期的に基礎体温が変化します。正常な基礎体温からは次の月経予定日や妊娠しやすい時期、さらには妊娠の可能性も予測できます。自分のからだのリズムとコンディションを知るために、基礎体温を活用してください。  
 なお、女性の基礎体温が正常のパターンからはずれているときは、ホルモンバランスの乱れや妊娠している可能性があります。基礎体温表をもって婦人科を受診しましょう。

正常な基礎体温のグラフ

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基礎体温が教えてくれること

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基礎体温を測って自分のリズムを知ろう

 基礎体温とは、生命維持に必要な最小限のエネルギーしか使っていないときの体温のこと。起床後寝たままの状態で、舌の裏側の付け根に婦人体温計を当てて測定します。  
 女性のからだはホルモンの影響で、周期的に基礎体温が変化します。正常な基礎体温からは次の月経予定日や妊娠しやすい時期、さらには妊娠の可能性も予測できます。自分のからだのリズムとコンディションを知るために、基礎体温を活用してください。  
 なお、女性の基礎体温が正常のパターンからはずれているときは、ホルモンバランスの乱れや妊娠している可能性があります。基礎体温表をもって婦人科を受診しましょう。

正常な基礎体温のグラフ
基礎体温が教えてくれること

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毎食、主食・副菜・主菜・
乳製品・果物を揃えよう

 「食事バランスガイド」で確認すれば、1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかがわかります(右図参照)。 コマが立つように主食・副菜・主菜・乳製品・果物の5つのグループをバランスよく食べましょう。
 栄養不足による若い女性のやせは、貧血・肌荒れ・骨密度や筋力の低下などを引き起こします。月経不順や不妊、低出生体重児※1の原因になるなど、将来の妊娠・出産にも影響を与えます。
※1 低出生体重児とは、生まれたときの体重が2,500g未満の赤ちゃんのこと。

食事バランスガイド
しっかり摂りたい栄養素
タンパク質卵・牛肉・鮭・大豆
カルシウム牛乳・小魚
鉄分あさり・レバー・牛肉
葉酸ほうれん草、ブロッコリー、枝豆、納豆、いちご
ビタミンB群魚・豚肉
ビタミンAうなぎ・ほうれん草
ビタミンDきくらげ・干し椎茸、しらす、鮭
食事バランスガイド
しっかり摂りたい栄養素
タンパク質卵・牛肉・鮭・大豆
カルシウム牛乳・小魚
鉄分あさり・レバー・牛肉
葉酸ほうれん草、ブロッコリー、枝豆、納豆、いちご
ビタミンB群魚・豚肉
ビタミンAうなぎ・ほうれん草
ビタミンDきくらげ・干し椎茸、しらす、鮭

妊娠の1ヶ月以上前から必要な栄養素「葉酸」

 妊娠前から妊娠初期にかけて、葉酸というビタミンをしっかり摂ることで、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の予防につながります。神経管閉鎖障害とは、胎児の神経管ができるとき(受胎後およそ28日)に起こる先天異常で、無脳症・二分脊椎・髄膜瘤などがあります。妊娠を知るのは神経管ができる時期よりも遅いため、妊娠を希望する女性は緑黄色野菜を積極的に摂取し、サプリメントも上手に活用しながらしっかり葉酸を摂取しましょう。サプリメントや食品中に強化される葉酸として1日400μg摂取することが望まれます。
参考:「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」(厚生労働省,2021年3月)

あなたにも赤ちゃんにも悪影響

 危険ドラッグや麻薬、大気汚染、農薬、水銀やシンナーなど、自分のからだに悪影響を与えるものは、将来生まれる赤ちゃんの健康にも影響する可能性があります。絶対にやめましょう。  
 また食品を買うときは産地や添加物に気をつける、大気汚染の情報を確認して避ける、マニキュアを使用するときは成分を確認するなどの対策も大切です。

タバコをやめましょう

 タバコはがん・心臓病をはじめたくさんの病気を引き起こすします。また男女ともに不妊症のリスクが増加し、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産、早産、周産期死亡、低体重を引き起こす可能性があります。赤ちゃんが生まれた後も乳幼児突然死症候群のリスク因子となるなど、その影響はきわめて広範囲です。WHOは妊娠中の電子タバコの使用はリスクがあるとしています。禁煙外来を活用して、いますぐに禁煙しましょう。

女性

不妊流産周産期死亡常位胎盤早期剥離閉経年齢の早期化骨粗しょう症しわ、たるみくすみ、黒ずみ歯の黄ばみ、黒ずみ

赤ちゃん

乳幼児突然死症候群低出生体重児注意欠陥・多動性障害(ADHD)

男性

不妊ED(勃起不全)

女性

不妊流産周産期死亡常位胎盤早期剥離閉経年齢の早期化骨粗しょう症しわ、たるみくすみ、黒ずみ歯の黄ばみ、黒ずみ

赤ちゃん

乳幼児突然死症候群低出生体重児注意欠陥・多動性障害(ADHD)

男性

不妊ED(勃起不全)

アルコールは、胎児性アルコール症候群の原因に

 妊娠中にお酒を飲むと、アルコールは胎盤を通って赤ちゃんにも影響し、胎児性アルコール症候群の原因になります。「この量なら大丈夫」というものは確立していませんので、妊娠を考えたときからアルコールは控えるようにしましょう。妊娠中は禁酒が原則です。

妊娠中の飲酒は

につながります

妊娠中は禁酒をしましょう

胎児性アルコール症候群とは、妊娠中の飲酒が原因で赤ちゃんにさまざまな症状が現れる病気です。妊娠初期に発症すると目や鼻などの奇形、妊娠中期では胎児の発育不全や中枢神経障害がみられると言われています。このほか、発育の遅れ、精神遅滞、多動症などが現れることもあります。

「性感染症」が増えているって本当?

 若い人の間で、性的接触を介して誰もが感染する「性感染症」が増えています。感染しても無症状であることが多く、治療に結びつかないケースが多く見られます。知らないあいだに他の人にうつす可能性があるため、セックスの際にはコンドームを使用して、感染を防ぎましょう。
 また性感染症の中には、不妊の原因になったり、妊娠中にかかると赤ちゃんの健康に影響を与えるものがあります。思い当たることがある人は、婦人科・泌尿器科で相談して、しっかりと治療することが大切です。パートナー間で感染しあうピンポン感染を防ぐため、カップルは一緒に性感染症のチェックをしましょう。
 全国の保健所では、無料で性感染症の相談をすることができます。

政府インターネットテレビ

「身近なことです 性感染症〜大切な人を感染させないためにあなたができること」

知っておきたい主な性感染症と症状
性器クラミジア男性は排尿痛や尿道から膿みが出ることがあります。女性は自覚症状がないために感染が長期化し、不妊の原因となることも
性器ヘルペス外陰部の潰瘍や痛み
尖圭コンジローマ先の尖ったイボ
梅毒初期は性器のしこりなど
淋菌感染症排尿痛や膿み

政府インターネットテレビ

「身近なことです 性感染症〜大切な人を感染させないためにあなたができること」

知っておきたい
主な性感染症と症状

性器クラミジア男性は排尿痛や尿道から膿みが出ることがあります。女性は自覚症状がないために感染が長期化し、不妊の原因となることも
性器ヘルペス外陰部の潰瘍や痛み
尖圭コンジローマ先の尖ったイボ
梅毒初期は性器のしこりなど
淋菌感染症排尿痛や膿み

風疹抗体価をチェックしよう

 妊娠中にかかると、赤ちゃんに影響を与える恐れのある感染症があります。感染症から完全に身を守ることはできませんが、風疹、麻疹、水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)はワクチンを打つことで予防できます。
 ただし妊娠中は接種できず、妊娠していなくても接種後2ヶ月は避妊が必要となります。母子手帳でワクチンの接種歴を確認して、必要であれば妊娠を考える前に接種しましょう。妊娠中、とくに妊娠20週までに風疹に感染すると、赤ちゃんが先天性風疹症候群を発症し、心臓の病気や白内障、難聴を患うリスクが高まります。
 風疹は本人も気づかないうちにかかっていることがあるので、注意が必要です。女性だけでなくパートナーや家族もワクチンを接種して、妊婦さんに感染させない環境づくりが大切です。
 特に、1979年4月1日以前に生まれた男性は一度も風疹ワクチンを打っていない可能性があります。まずは抗体価をチェックしましょう。
 インフルエンザワクチンは妊娠中も接種できるので、重症化を防ぐために毎年打つようにしましょう。

女性は20代から、
男性は30代からがん世代

 女性は20代から子宮頸がんが増え、30代から乳がんが急増します。2年に1度の子宮頸がん検診と月1回の乳房のセルフチェックを行い、40歳からは乳がん検診も忘れずに。気になることがあれば、専門医を受診しましょう。
 このほか、乳がんや卵巣がんの家族歴(祖母・母・姉妹)がある場合も専門医を受診しましょう。
 男女ともに、40歳からは肺・大腸がんの、50歳からは胃がんの検診を受けましょう。
※ただし胃がんエックス線検査については当面の間、40歳以上のものを対象として年1回実施可

がん罹患率

人口10万対、全国推計値

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女性は20代から、
男性は30代からがん世代

 女性は20代から子宮頸がんが増え、30代から乳がんが急増します。2年に1度の子宮頸がん検診と月1回の乳房のセルフチェックを行い、40歳からは乳がん検診も忘れずに。気になることがあれば、専門医を受診しましょう。
 このほか、乳がんや卵巣がんの家族歴(祖母・母・姉妹)がある場合も専門医を受診しましょう。
 男女ともに、40歳からは肺・大腸がんの、50歳からは胃がんの検診を受けましょう。
※ただし胃がんエックス線検査については当面の間、40歳以上のものを対象として年1回実施可

がん罹患率

人口10万対、全国推計値

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がん罹患率

人口10万対、全国推計値

月1回乳房のセルフチェックをしよう

お風呂やシャワーのとき、石けんがついた手で触れると乳房の凹凸がよくわかります。

4本の指を揃えて、指の腹と肋骨で乳房をはさむように触れ「の」の字を書くように指を動かします。しこりや硬いこぶがないか、乳房の一部が硬くないか、脇の下から乳首までチェックします。
乳房や乳首をしぼるようにして、乳首から分泌物がでないかを調べます。
腕を高く上げて、ひきつれ、くぼみ、乳輪の変化、乳首のへこみ、湿疹がないかを確認します。また、腕を腰に当ててしこりやくぼみがないかも観察します。
仰向けに寝て、背中の下に低めの枕などを入れます。乳房にしこりがないかを触って調べます。

20代から定期的に子宮頸がん検診を受診しよう

 女性にとってかかりつけ婦人科医は、あなたのライフプランを尊重し、適切なケアを提供してくれるパートナーです。
 特に現代の女性は妊娠・出産回数が減ったことで月経回数が増え、月経に関する症状で日常生活に支障をきたす人が増えています。子宮内膜症※を発症する人も多く、なかにはひどい月経痛や不妊に至ることもあります。我慢できない痛みがある人は、気軽に相談してみましょう。
 また女性は20代から子宮頸がんに罹患する人が増加します。将来の妊娠のためにも、予防と早期発見が重要です。そのためには、子宮頸がんワクチン接種と定期的な子宮頸がん検診の両方を受けることが効果的です。 ※子宮内膜症とは、本来は子宮の内側を覆う子宮内膜が、子宮の内側以外(卵巣・骨盤腔など)にできてしまう病気です。周囲の組織と癒着を起こしてさまざまな痛みを引き起こし、不妊の原因となることもあります。

月経で気になることは婦人科医に相談を

 月経が正常に来ていることは、あなたのからだが健康な証です。月経について次の6つの項目を確認して、あなたのからだをチェックしましょう。気になることがあれば、かかりつけ婦人科医に相談しましょう。

月経痛は?

あっても軽い腹痛

日常生活に支障をきたす痛み、 薬が効かない

月経の間隔は?

25〜38日おき

24日以下、39日以上

月経の持続日数は?

3〜7日間

1〜2日、8日以上

出血量は?

20〜140ml

ナプキンを1〜2時間で交換する、2.5㎝以上の血の塊が出る

月経前の体調は?

イライラやだるさがあってもがまんできる

感情がコントロールできない

月経時以外は?

特に問題なく過ごせている

月経時以外でも出血や腹痛がある、貧血がある

ひとつでもがあれば、婦人科受診がおすすめされます。
かかりつけ婦人科医に相談しましょう。
日本医療研究開発機構 2019年度女性の健康の包括的支援実用化研究事業・Wise「働くオトナのためのプレコンセプションケア入門」より一部引用

確実な避妊のために

 妊娠を考えていない人は確実な避妊法を選びましょう。避妊の失敗率は、コンドーム2~18%、経口避妊薬0.3~9%、子宮内黄体ホルモン放出システム(ミレーナ®など)0.2%といわれています。自分に合った避妊法について、かかりつけ婦人科医に相談してみましょう。

妊娠中のお口のトラブルは、
早産や赤ちゃんの低体重との関連が言われています

 普段から定期的な歯科受診をして、お口のトラブルを最小限にとどめましょう。
 妊娠中につわりで歯が磨けず、虫歯や歯周病を発症し、悪化させる人がみられます。こうした妊娠中のお口のトラブルは早産や赤ちゃんの低体重との関連が指摘されています。

妊娠希望があるときは、主治医に伝える

 持病が妊娠に与える影響を知っておきましょう。高血圧や糖尿病、喘息など、持病のある人が妊娠すると病気が悪化することがあります。また赤ちゃんへの影響から薬の変更が必要なことも。妊娠が持病に与える影響について妊娠前から理解し、あらかじめ主治医や産婦人科医と相談することでリスクを減らしましょう。そのためにも、妊娠希望があるときは、主治医に伝えることが大切です。

妊娠と薬
情報センター

国立成育医療研究センターにある「妊娠と薬情報センター」では、妊娠中や妊娠を希望する女性に対して、妊娠・授乳中の薬に関する相談や情報提供を行っています。「持病でお薬を飲んでいるが、妊娠しても赤ちゃんに影響はないだろうか」「妊娠していることを知らずに、お薬を飲んでしまった」など、心配なことがあれば誰でも相談することができます。

国立成育医療研究センターにある「妊娠と薬情報センター」では、妊娠中や妊娠を希望する女性に対して、妊娠・授乳中の薬に関する相談や情報提供を行っています。「持病でお薬を飲んでいるが、妊娠しても赤ちゃんに影響はないだろうか」「妊娠していることを知らずに、お薬を飲んでしまった」など、心配なことがあれば誰でも相談することができます。

人生デザイングラフを描いてみよう

妊娠・出産、育児、介護、転職など、人生にはたくさんの転機があり、そのたびに喜びや悲しみなどさまざまな感情を抱くもの。これからお示しする人生グラフを参考に、あなたの「理想の人生グラフ」を描いてみてください。そしてそれを実現するために必要なことについて考えてみましょう。

100歳までの人生をデザインしてみよう