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世界初の2施設間小児生体肝ドミノ肝移植について

少ない脳死臓器提供のなか、少しでも多くの肝不全患者さんを救命しようと考えだされたのが報道された「ドミノ肝移植」で す。連続して肝移植が行われることから「ドミノ」と名付けられています。日本でも現在まで41人の成人患者さんでドミノ肝移植が実施されてきましたが、小 児間のドミノ肝移植は実施されたことがございませんでした。小児のドミノ肝移植はメープルシロップ尿症という代謝性肝疾患の患者さんに対して、現在まで世 界で16例報告されています。2014年6月にメープルシロップ尿症という代謝性疾患のお子さんに自治医科大学で生体肝移植が実施されました。摘出した肝 臓を成育医療研究センターに搬送し医学的理由で生体肝移植が困難な重症型プロテインC欠損症のお子さんに移植しました。2施設間で協力して生体ドミノ肝移 植を実施したのは世界初です。

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手術前に両患者さんのドミノ肝移植適応が公平公正に実施されるよう、自治医科大学・成育医療研究センター、日本移植学会の 倫理委員会で審議していただきました。また2施設間で複数回カンファレンスを行い、難しい手術手技決定・タイムテーブルを作成し、全てがうまくいくよう入 念な準備を行いました。施設の垣根を越えて患者さんを救命するため最善の治療が行えたことは、大変意義あることだと思います。患者さんは9月上旬に退院さ れ、大変元気にしておられます。
今後も当センターでは、小児疾患に対する臓器移植医療を推進してまいります。少しでも多くのお子さんたちが、臓器移植で救命できるよう我々も努力してまいります。今後とも臓器移植医療へのご支援をよろしくお願いいたします。

臓器移植センター長
笠原 群生
本件に関する取材連絡先

国立成育医療研究センター 企画戦略局 広報企画室

03-3416-0181(代表)

koho@ncchd.go.jp

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※医療関係者・報道関係者以外のお問い合わせは、受け付けておりません。

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