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海外視察 <中国>

当センターは、平成25年度に厚生労働省の臨床研究中核拠点病院に選定されました。今後5年間、国際水準の質の高い臨床研 究や難病等の医師主導治験を推進し、日本発の革新的な医薬品・医療機器を創出するため、複数病院からなる大規模なネットワークの中核となり、国際水準の臨 床研究を行ってまいります。 当センターでの臨床研究は、成人一般を対象とした場合に比べて配慮が必要ですが、今後全国の小児専門病院などと連携し、開発を目指してまいります。

この度、海外での取り組みを参考にする為、中国の幾つかの施設を視察してまいりました。

蘇州大学付属小児病院は昨年夏、新ビルが完成し2014年6月1日に運営が開始される敷地面積6万㎡、1日の予想外来診 察患者は延べ3000人、予想救急外来人数が300人の病院となります。また、国際部が新設され、中国蘇州、上海地区に滞在中の外国人患者の診療、および 海外からの患者を積極的に受け入れる医療ツーリズムも計画されています。

復旦大学は長い歴史のある、中国内外でも広く知られている名門大学で、1905年に設立され、研究型の総合大学であり、 傘下に57の研究所、80の多学科研究センターと医療サービス、臨床教学、科学研究を一体化した八つの付属病院を有し、医学分野において権威ある中国の国 立大学です。今回は大学付属華山医院、小児病院、生命科学院を訪れました。
復旦大学付属小児病院は1952年に設立され、中国で最高レベルの小児医療、教育、研究センターであり、ベッド数500床の小児科総合病院であります。 小児内科・小児外科・伝染病科・皮膚科・耳鼻咽喉科・麻酔科などのほかにも、小児リハビリセンターや小児癲癇センターなども開設しています。付属華山医院 は1907年に設立され、国際社会に注目され、中国で最高レベルの医療、教育、研究センターであります。華山医院は主に34の診療科と医療技術部門を設定 してあり、特色ある学科が多い病院であります。ベッド数が1326床であり、高レベルの診療と高品質なサービスが患者から高い評価を受けています。医療の 品質改善において世界的リーダーであるJoint Commission International(JCI)からの認証を取得しています。それに、特色ある診療科は全国各地の患者にも人気があるため、毎年病院の外来と救急外 来の患者は270万人以上であり、手術数は2.6万件以上で、入院患者は4.7万人以上であります。生命科学院は中国トップクラスのバイオテクノロジー教 育研究機関であり、毎年Nature、Science、Cellなどトップジャーナルに論文を発表されています。

上海交通大学医学院付属上海児童医学センターでは、1998年に上海市政府と世界健康基金(Project HOPE;http://www.projecthope.org)共同で設立した新しい病院です。中国国内で先天性心臓病の治療が有名で、昨年度には計 3500例の先天性心臓病の手術を行われました。手術数では国内外でもトップクラスで、手術成功率は98%で、このうち10%が新生児の心臓病手術となっています。また、ここで中国国内でははじめて小児循環器と心臓外科が連携して治療するシステムを確立しました。現在JCIの認証を申請しているところであります。 

この度の中国視察では、上海・蘇州地区を中心に、幾つかの大学付属小児病院を訪問し、各病院・センターの院長から病院の現状および近い将来の計画について紹介をうけました。特に各病院のトランスレーショナルリサーチへの取組みを含む臨床研究の実施状況について、意見交換を 行いました。また、各施設との今後の臨床研究および学術の交流可能性等について討議しました。
<復旦大学付属小児病院>の画像
<復旦大学付属小児病院>
<上海児童医学センター>の画像
<上海児童医学センター>
本件に関する取材連絡先

国立成育医療研究センター 企画戦略局 広報企画室

03-3416-0181(代表)

koho@ncchd.go.jp

月~金曜日(祝祭日を除く)9時〜17時


※医療関係者・報道関係者以外のお問い合わせは、受け付けておりません。

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