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院内がん登録2018-2019年 小児AYA集計報告書公表-小児がん中央機関による2回目の報告-

厚生労働省より小児がん中央機関として指定されている、国立成育医療研究センター(所在地:東京都世田谷区大蔵、理事長:五十嵐隆)と国立がん研究センター(所在地:東京都中央区築地、理事長:中釜斉)は、全国のがん診療連携拠点病院、小児がん拠点病院等をはじめとするがん専門施設、地域のがん医療を担う施設において実施されている2018年および2019年の院内がん登録データを、小児および思春期・若年成人(Adolescent and Young Adult; AYA、以下、AYA世代)に特化した集計を行い、報告書にまとめウェブサイトで公表しました。

結果のポイント

  • 国立がん研究センターがん対策研究所がん登録センターに収集されている2018年および2019年診断例のうち、0歳から40歳未満の83,516例(前回83,489例)を集計対象としました。
  • 小児がんの集計対象は、女児(45.2%)よりも男児(54.8%)の登録数がやや多い傾向であり、その一方でAYA世代のがんの集計対象は、女性(74.8%)のほうが男性(25.2%)よりも登録数が多い結果でした。
  • 全登録数に占める初回治療開始例の登録数をみると、小児がんで68.0%、AYA世代のがんで75.8%となっており、その他の年代を含めた院内がん登録全国集計の平均よりやや低い傾向(2018年例79.0%、2019年例78.6%)でした。
  • 小児がんでは、白血病が30.4%と最も多く、次いで脳腫瘍が23.0%で、男児、女児別にみてもほぼ同様の結果でした。また、白血病、神経芽腫、網膜芽腫、腎腫瘍、肝腫瘍は1歳から5歳未満に最も多く、それぞれ腫瘍全体の38.5%、52.4%、53.3%、60.0%、52.2%を占めていました。
  • AYA世代のがんでは、男性、女性別にみると、15歳から20歳未満では患者数にほぼ差はありませんが、20歳以上では年齢階級が上がるとともに女性の割合が増加していました。また、男性では癌腫が36.9%と最多で、胚細胞性他、脳・脊髄腫瘍、リンパ腫、白血病が8.5から14.3%の割合でみられたのに対して、女性では癌腫が38.0%であり、次いで脳・脊髄腫瘍が3.3%でした。
  • 本集計報告書は、国際的な定義に則った小児がんおよびAYA世代のがんの統計解析となっていることが特徴です。本報告書が、わが国の小児がんおよびAYA世代のがん診療の実態を正しく把握するための資料として広く活用されることを期待するとともに、がん患者さんとそのご家族や医療機関等が、治療などを目的に医療機関を選択する際の資料のひとつとして活用されるよう、小児がん中央機関としてこれからも継続して取り組んでいきます。
表1 小児がん、AYA世代のがんの集計対象者内訳表1 小児がん、AYA世代のがんの集計対象者内訳


表2 小児がん自施設初回治療例のがん種内訳表2 小児がん自施設初回治療例のがん種内訳


表3  AYA世代のがん自施設初回治療例のがん種内訳表3 AYA世代のがん自施設初回治療例のがん種内訳
本件に関する取材連絡先

国立成育医療研究センター 企画戦略局 広報企画室

03-3416-0181(代表)

koho@ncchd.go.jp

月~金曜日(祝祭日を除く)9時〜17時


※医療関係者・報道関係者以外のお問い合わせは、受け付けておりません。

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