国立研究開発法人 国立成育医療研究センター National Center for Child Health and Development

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CRISPR/Cas9によるゲノム編集技術を用いたフィラデルフィア染色体の生成

山梨大学医学部小児科学講座の玉井望雅臨床助教と犬飼岳史教授らと、北海道大学病院検査・輸血部の藤澤真一臨床検査副技師長と豊嶋崇徳部長、ワシントン大学医学部(ミズーリ州セントルイス)・発生生物学部門の神元健児研究員および腎臓内科の大町紘平研究員、広島大学・原爆放射線医科学研究所の仲一仁准教授、国立成育医療研究センター・ゲノム医療研究部の要匡部長らの研究グループは、ヒトのがんで最初に同定された染色体異常であるフィラデルフィア染色体を、CRISPR/Cas9によるゲノム編集技術を用いてヒト白血病細胞で人工的に生成することに世界で初めて成功しました。本研究の成果は、Springer Nature 出版のCancer Gene Therapyに、8月23日付けでオンライン掲載されました。

プレスリリースのポイント

  • CRISPR/Cas9を用いることで内在する遺伝子より人工的にBCR::ABL1を生成することに成功しました。
  • p210およびp190 BCR::ABL1陽性白血病細胞株の樹立に成功しました。
  • 本技術によって、BCR::ABL1陽性白血病の病態解明における新たな研究基盤が築かれました。

発表論文情報

掲載誌:Cancer Gene Therapy
掲載日時:2022年8月23日
論文タイトル:Creation of Philadelphia chromosome by CRISPR/Cas9-mediated double cleavages on BCR and ABL1 genes as a model for initial event in leukemogenesis
著者:Minori Tamai,1 Shinichi Fujisawa,2 Thao T.T. Nguyen,1 Chiaki Komatsu,1 Keiko Kagami,1 Kenji Kamimoto,3 Kohei Omachi,4 Shin Kasai,1 Daisuke Harama,1 Atsushi Watanabe,1 Koshi Akahane,1 Kumiko Goi,1 Kazuhito Naka,5 Tadashi Kaname,6 Takanori Teshima,2 and Takeshi Inukai1
1. 山梨大学医学部小児科学講座
2. 北海道大学病院検査・輸血部
3. Department of Developmental Biology, Washington University School of Medicine in St. Louis
4. Division of Nephrology, Washington University School of Medicine in St. Louis
5. 広島大学・原爆放射線医科学研究所
6. 国立成育医療研究センター・ゲノム医療研究部