ベトナムでの小児生体肝移植手術支援のご報告
2025年12月26日~30日の5日間、ベトナムのホーチミン大学医学部付属病院を、笠原群生院長と阪本靖介臓器移植センター長が訪問しました。
当センターは、2022年5月から小児生体肝移植手術支援を同病院で行っています。現在は現地の医療従事者のみで手術を実施され、良好な成績を収めています。症例数はこれまでに累計100例に達しています。
滞在中、3例の小児重症肝疾患症例に対する生体肝移植手術の支援を行いました。現地医師、看護師の手術・麻酔・看護や術後管理における医療技術の向上を目の当たりにし、ベトナムでの肝移植医療がさらに発展していくことを強く感じました。手術室では、スタッフや若手研修医が、熱心に手術を見学し技術を学び取ろうとする姿が見られ、日本で生体肝移植が始まった頃に、京都大学で研鑽を積んでいたことを思い起こさせる光景でもありました。
また今回は、現地の医療従事者の皆さんに加えて、これまでに肝移植手術を受け、元気に成長した子どもたちとそのご家族ともお会いすることができました。皆さんと共に小児肝移植医療の成功を祝うことができ、医師として大変貴重な時間を過ごすことができました。
ベトナム訪問を通じて、日本においても小児の臓器移植医療をさらに発展させ、世界をリードするべく新たなステージに進む必要性を強く感じました。
当センターの臓器移植センターでは、麻酔科・集中治療科など肝移植に関わる診療科とともに、ベトナムのほかエジプト・インドネシア・モンゴル・カザフスタンなど、脳死肝移植の実施が難しい国々に対して医療支援を行ってきました。日本で発展してきた生体肝移植、特に小児生体肝移植はさまざまな国々から支援を求められている医療です。今後もチーム一丸となって国際的な医療支援に取り組んでまいりますので、引き続きご協力をお願いいたします。
臓器移植センター センター長 阪本靖介




