薬剤師レジデント・藤井俊輝がプレナリーセッション最優秀演題賞を受賞(第52回日本小児臨床薬理学会学術集会)
当センター薬剤部の薬剤師レジデントである藤井俊輝が、2025年11月15日・16日に大阪で開催された第52回日本小児臨床薬理学会学術集会において、プレナリーセッション最優秀演題賞を受賞しました。「小児造血細胞移植患者におけるアゾール系抗真菌薬およびレテルモビル併用下でのタクロリムス投与経路変更時の血中濃度推移」をテーマに研究発表を行い、これまで経験則だった情報を、薬剤師の視点からあらためて数値で表し、整理した点が評価され、今回の受賞につながりました。
研究概要
造血細胞移植を受けたお子さんでは、合併症を防ぐためにタクロリムスが使用されます。治療中は感染症予防のために抗真菌薬や抗ウイルス薬も併用しますが、薬の組み合わせによってはタクロリムスの血液中の量が増えてしまうことがあります。本研究では、造血細胞移植を受けたお子さんを対象に、タクロリムスを点滴から飲み薬に切り替えた際の血中濃度の変化を解析しました。
受賞コメント
今回の取り組みが小児臨床の発展の一助となれば幸いです。本研究を支えてくださった共著者の先生方、ご協力いただいた皆さま、関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。今後もより良い臨床につながる研究を続けてまいります。