中國正祥専門職が最優秀演題賞を受賞(第11回日本医薬品安全性学会学術大会)
当センター臨床研究センターの中國正祥専門職が「第11回日本医薬品安全性学会学術大会」において最優秀演題賞を受賞しました。この賞は、学術大会の発表演題の中から最優秀とされた発表者に与えられる賞で、日本医薬品安全性学会より授与されるものです。
研究概要
葉酸代謝拮抗薬は一部の炎症性疾患の治療に使用されます。成人ではこの薬の副作用として血中の肝酵素が上昇する可能性が知られていますが、まれな小児炎症性疾患については実態が明らかになっていませんでした。
本研究では小児医療情報収集システムデータベースを用いて調査を行い、小児炎症性疾患においても葉酸代謝拮抗薬の治療により肝酵素が上昇する可能性があることを明らかしました。さらに葉酸の補充がこうした副作用の悪化を防ぐ手段のひとつになり得ることも示しました。
受賞のコメント
今回の我々の取り組みが子どもたちにより安全で安心な医療を届ける一助となれば幸いです。小児医療情報収集システムの加盟施設をはじめ、ご協力いただきました皆さま、関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
なお本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)から助成を受けて行いました。
(課題番号: 24mk0121274h0002)