補助人工心臓への寄付のお願い
~一人でも多くの重症心不全の子どもたちを救いたい~
皆さんのまわりに、心臓の病気を持つお子さんはいますか?テレビや新聞、SNSなどで、心臓の手術をうけた子、心臓移植を待つ子、心臓移植を受け元気を取り戻した子どもたちの姿を見たことがあるかもしれません。
この子達は、心臓の機能が低下し、点滴や人工呼吸のために入退院を繰り返さなければならない「重症心不全」という病気のある子ども達です。
その原因は、心臓の筋肉(心筋)の性質が変化し機能が低下する「心筋症」や、生まれつき心臓の構造に変化のある「先天性心疾患」などがあります。
この病気の子ども達にとって必要なのが、「補助人工心臓」です。補助人工心臓は、機能の低下した心臓にかわり、機械の力で血液の循環を保ってくれます。しかし、薬や一般的な治療では改善が難しい段階の重症心不全は、補助人工心臓を付けたまま心臓移植を待つしか助かる道がありません。
当センターは、重症心不全と闘っているお子さんたちの心臓移植までの橋渡しを「補助人工心臓」を使って行い、子どもたち命を未来へつなぐため、寄付プロジェクトを始めました。
本プロジェクトでは、皆さまからいただいたご寄付を補助人工心臓の新規購入や現在稼働している機械のメンテナンス費用に使用させていただくことを目的としています。
皆さまからの、ご支援とご協力をよろしくお願いいたします。
※ご寄付申込みフォームの「9.ご寄付を希望する基金」で、「成育基金(アイノカタチ基金)」をお選びください。
※予定額を超えてご寄付いただいた場合には、その時点の状況や優先度を踏まえ、最も必要とされる用途に充当させていただきます。何卒ご理解のほどお願いいたします。
数字で見る補助人工心臓

小児用の補助人工心臓ってなに?
補助人工心臓は、機能の低下した心臓にかわり、機械の力で血液の循環を保つ装置です。
体の小さい子どもでは体の中に機械を埋め込むことができないため、体の外に機械を出して心臓と繋ぐ体外式の補助人工心臓が唯一の選択肢になります。
体外式補助人工心臓は、体外に設置した機械で、心臓の左心室から引いた血液を大動脈に送り込むため、体と機械がチューブでつながれた状態で毎日の生活を送ることになります。さらに、血管の中に血のかたまりができる「血栓症」を防ぐために、血液が固まりにくくする薬を飲んだり、採血を何度も行ったり、子ども達にとっては大きな制限のある生活となるため、体力面でも精神面大きな負担がかかります。
EXCOR(R) 接続イメージ
EXCOR(R) 接続イメージ
写真提供:Berlin Heart GmbH
どうして寄付が必要なの?
心臓移植を待つ子どもに欠かせない補助人工心臓は、1台4000万円、年間のメンテナンス費用は700万円以上と非常に高額です。しかし現在の診療報酬制度では、そのすべてを賄うことはできません。
小児医療はお金のかかる医療
子どもは大人と違い、体が小さく発達段階にあるため「専用の医療機器」や「専門知識を持ったスタッフ」が必要です。大人では看護師1人で対応できる治療や処置も、子どもの場合は複数人の看護師で1人の患者さんに対応しないといけない場合もあります。そのため、医療コストが高くなり、診療報酬だけでは賄いきれない状況となっています。
保険制度や診療報酬の限界
日本の医療制度は「必要な治療を皆が受けられる」よう整備されていますが、特殊で高額な医療機器や高度な小児医療を行うための診療報酬の加算はなく、すべてを十分に補う仕組みにはなっていません。
特に小児医療は、少子化の影響で患者数が少なく採算性が低いため、診療報酬だけでは赤字になる小児病院がほとんどです。
補助人工心臓は極めて高額
補助人工心臓は、1台 4,000万円、メンテナンス費用は年間約700万円です。しかも1台稼働させるためには、不測の事態が起こった場合を想定し予備のもう1台が必要となってきます。
補助人工心臓の稼働は、診療報酬(医療費の公的補助)だけでは賄えず、病院の持ち出しが発生しています。



