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寄付金の使途 2021年度

寄付受入額

アイノカタチ基金 1億1600万円
研究基金 4200万円
もみじの家基金 8700万円

寄付受入額 2億4400万円 内訳:アイノカタチ基金 1億1500万円、 研究基金 4200万円、もみじの家基金 8700万円

寄付金の主な使途

ファシリティドッグ・マサの運営費用(院内環境整備)

ファシリティドッグは、病院で活動するために専門的に育成された犬のことです。ハンドラーと呼ばれる、犬をあつかう研修を受けた臨床経験のある看護師とともに、入院患者の治療や療養生活に関わります。マサは、2021年7月から本格稼働し、2021年度、延べ1,000人以上もの患者さん(病院、もみじの家)にふれあい、遊び、治療に介入しました。患者さんや職員からの人気も非常に高く、院内を歩いていると必ず声をかけられ、なくてはならない存在になっています。患者さんの治療や入院生活を支えるマサの活動にご支援いただき、誠にありがとうございます。
※運営には、犬およびハンドラーのトレーニング、犬の飼育管理費用(定期的な獣医師の検査と診察、ドッグトレーナーによるフォローアップ、他)ハンドラー人件費などで毎年約1,000万円の費用が必要となります。
寄付金使用額:1,092万円
ファシリティドックの介入の様子
ファシリティドックの介入の様子

【ハンドラーからのお礼】
当院も、昨年からファシリティドッグのマサが医療チームの一員として就任しました。皆様からの寄付金を、マサの飼育管理費等に使わせていただき、マサは元気に、入院中のこども達をサポートしております。 安全に活動を継続することや、動物介在療法といって、単にふれあいに留まらず、治療やリハビリ等に介入することを目的とするため、まだ限られた病棟でのマサの活動ではありますが、多くの患者様から、「マサがいたから頑張れた」など嬉しい言葉をいただいております。

小児用補助人工心臓(先進的な医療への支援)

補助人工心臓は、さまざまな理由で動きが悪くなった心臓の代わりに全身に血液を送る医療機器です。関東地区では関西地区に比べて身体の小さな子どもに使える補助人工心臓の数が少なく、これまでも多くの子ども達が住まいから遠く離れた地域で治療を受けています。当センターは国内で5番目の「11歳未満の小児心臓移植実施施設」に認定されたため、今後、小児用補助人工心臓が必要な患者が多く入院してくることが想定され、2台購入いたしました。全額を「特定非営利活動法人 日本移植支援協会」様からのご寄付で賄っております。
寄付金使用額:7,040万円

【循環器科医師からのお礼】
一人でも多くの重症心不全のこどもたちを救うため、とても大きなサポートをいただきました。頂いたお気持ちとともに、チーム一丸となって重症心不全治療に活用して参ります。

補助人工心臓の画像

血液凝固分析装置(先進的な医療への支援)

血液凝固分析装置は、患者さんの血液の状態を調べるための検査機器です。従来、血液の状態を測定するためには多くの時間と人手を要していましたが、心臓血管外科や肝移植手術など、たくさんの出血を伴う手術でスピーディーに検査を行い治療を継続するために機器を購入しました。
寄付金使用額:442万円

ICUの隔離患者管理用の映像・音声双方向システム(災害対策)

新型コロナウイルス感染症の患者さん、またその疑いのある患者さんは個室で管理する必要があります。PICUに入室する患者さんは緊急度・重症度ともに高く、また免疫不全の患者さんも多くいらっしゃいます。そのため処置も多く、状態が変わりやすい患者さんの観察を行いながら、他の患者さんからは隔離をしなくてはいけません。本機器は、陰圧室の中にいらっしゃる患者さん・医療従事者と、外の医療従事者・ご家族などを映像と音声を用いて双方向でコミュニケーションが取れるシステムです。これにより、心拍数や呼吸数、血圧、SpO2といった生体モニターに加え、呼吸様式や意識の変化など直接患者さんの状態を観察することが可能となり、患者さんの安全な管理に繋がります。
寄付金使用額:444万円
ICUの隔離患者管理用の映像・音声双方向システムの画像
ICUの隔離患者管理用の映像・音声双方向システムの画像

【ICU医師からのお礼】
これまでは陰圧個室内にいる医療者と、外にいる医療者がコミュニケーションをとることが困難でしたが、通信、映像機器が導入されたことで、感染予防とより安全な患者管理ができるようになりました。陰圧個室内の患者さんと、外にいる医療従事者が、モニターを通してコミュニケーションをとり、患者さんの様子や病状を外から観察しながら、患者さんに合わせた物品を必要な際に部屋に持ち込むこともできるようになりました。 また、これまでは感染対策のため陰圧個室内にいる患者さん(子ども)は、家族が面会にいらしてもガラス越しにしか面会できず、話すことができませんでしたが、モニターを通じて、音声も映像も伝えてコミュニケーションできるようになりました。家族と話せることで子どもの不安、寂しさが軽減されることも期待できます。新型コロナウイルス以外のインフルエンザ、RSウイルス、水痘、麻疹、結核等で感染予防のために個室を使用している場合も、個室内の患者さんについて多くの情報を得ることができるようになりました。


パルスオキシメーターなど医療用備品(災害対策)

新型コロナウイルスの現状は、流行の中心が小児や若者にシフトし、その結果、小児の重症者も増えています。パルスオキシメーターは、血中の酸素濃度を測るもので、新型コロナウイルスに感染した患者さんにとっては必要なものですが、小児の場合は通常市販されているようなパルスオキシメーターでは正確な血中酸素濃度が図れません。
寄付金使用額:170万円


テレビ電話アプリによる家族面会などの通信費(災害対策)

当センターでは、新型コロナウイルス感染対策として、大変心苦しいですが面会時間の制限を行っています。面会時間が限られる中、少しでも入院中の患者さんとご家族をお繋ぎする方法として、テレビ電話を利用した面会が行える仕組み・体制を続けています。
寄付金使用額:313万円


医学用図書購入費・UP To Dateライセンス費用(先進的医療への支援)

医師や研究者が利用する専門誌・学術誌などの図書購入費用と、「UP To Date」のライセンス契約費用に使わせていただきました。"UpToDate"は、日常の診療で生じる疑問にすばやく答えることを目的として、医師が医師のために制作した臨床支援ツールです。多くの専門医が執筆を担当し、エビデンスに基づいて作成された信頼性の高い臨床情報源を集約していて、特にレジデントなどが医療の研鑽を積む際に大きく役立っています。
寄付金使用額:823万円

UP to Dateの画面


人材育成に必要な教育研修への支援(教育研究支援)

医療、医療経営など幅広く職員の技能を高めることで、患者さんに対してより専門的できめ細やかな医療を提供することを目的として、研修費用・資格更新費用などに使わせていただきました。
寄付金使用額:232万円

<看護部>
・認定看護管理者教育課程サードレベル
・小児アレルギーエデュケーター
・医療安全管理者養成研修 他

【副看護部長からのお礼】
皆様方からご協力いただきました寄付金を活用し、看護の質向上に寄与することを目的に、看護部職員は多くの研修を受講させていただきました。専門看護師や認定看護師に関するもの、職員教育に関するもの、臓器移植に関するもの、小児アレルギーに関するものなどです。私自身も認定看護管理者教育課程サードレベルを受講させていただき、保健・医療・福祉の政策等に関する知識や、組織管理に必要な理論、経営的な手法を学びました。研修受講で得られた知識や技術を臨床に活かし、組織全体のサービス提供体制の向上に取り組んでまいりたいと考えております。その実現に向けて職員のやる気を引き出しながら、「命をはぐくみ、子どもと家族の未来を支える看護」を目指し、皆様の期待に応えることができるよう、責任と役割を果たしてまいりたいと思います。ご支援ありがとうございました。


<医療工学室>
・体外循環技術認定士
・人工心臓管理技術認定士 他

【医学工学室長からのお礼】
臨床工学技士は生体機能を代行する生命維持管理装置の操作や保守管理を担当しています。
生命維持管理装置の中でも特に、呼吸状態が低下している患者さんに使用している人工呼吸器や、心臓移植までの待機期間を患者さんが安全に過ごすために、心臓をサポートする機械である補助人工心臓のような装置が安全に使用できるよう、臨床工学技士としての専門的知識や技能を高める目的で、呼吸療法認定士や人工心臓管理技術認定士(小児体外式)などの研修費用として、寄付金の一部を使わせていただきました。これからも、我々臨床工学技士は患者さんに対して、より専門的できめの細やかな医療を提供するため努力してまいります。


<臨床検査部>
・細胞検査士資格認定
・日本超音波医学会第20回教育セッション
・輸血テクニカルセミナー

【臨床検査部統括部長からのお礼】
平素より、当センターでの医療活動に深いご理解と多大なご配慮を頂き感謝いたします。
さて、当センターは周産期医療を含む小児難治性疾患に対する診断・治療を行う唯一の国立高度専門医療研究センターで、特に、昨今、その発展が目覚ましいゲノム診断や遺伝子治療等の先端医療を積極的に取り入れた診療を行っております。一方、これら診療はこれまでない新規性を含む知識や技術が必要で、その安全な活用にはスタッフ教育を含め多くの研修活動が必要です。ただ、その費用を担保する公的な資金援助はなく、多くは私的運用の下で行われております。このようなことから、今回頂いたご寄付の一部がこのような教育研修費用に活用できることは極めて有益なことであり、改めて感謝する次第です。
今後も皆様方の御支援の下、少しでも病気に苦しむ患者さんに新たな治療の選択を届けられるよう尽力いたしますので変わらぬご厚情を賜れれば幸いです。宜しくお願い致します。


<リハビリテーション科>

・認定理学療法士
・3学会合同呼吸療法認定士
・小児筋電義手研修会

<薬剤部>
・小児薬物療法認定薬剤師
・日本糖尿病療養指導士

<心臓血管外科>
・日本移植学会臓器摘出ハンズオンセミナー

<放射線診療部>
・医学物理士ミニマム講習会

<栄養管理部>
・日本小児栄養研究会

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