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ディスレクシアの指導・支援

このページは、ディスレクシアの診断と治療の推進を目的として制作しました。とくに私たちが長年かかって完成させた「T式ひらがな音読支援」について、スライドで説明しています。指導の具体的な方法と、学校における早期からの指導体制について紹介し、また指導に用いるwebアプリの活用方法なども提供しています。
 
※ディスレクシアの症状などの疾患に関する情報は、子どもの病気のページをご覧ください。

T式ひらがな音読支援


音読指導プログラム

音読指導アプリ

これはT式ひらがな音読支援の2段階方式の指導のうち、音読指導に該当します。下記の「音読指導アプリ for web」をクリックすると、ウェブ版の指導プログラムのドメインにつながります。
※なお、Internet Explorerはサポートが終了しているため、ご利用になれません。

【使用方法】
  1. まずはIDとパスワードを取得してください。
  2. ログインしますと、ひらがな直音、ひらがな単音、カタカナ直音、カタカナ単音の4つが出てきます。まだ拗音(きゃ、ちょ、しゃなど)がほとんど読めない方では、ひらがな直音から始めてください。拗音は読めるが間違えることもあるといった程度の方では、ひらがな単音から始めてください。
  3. 開始すると、ひらがな一文字が現れます。文字が出てから少しすると読み上げる声がします。お子さんには文字が現れたらすぐに音読して、読み上げる声よりも先に読むように教示をしてください。それができたら、指導者が〇をクリックします。読めなかったり、言い間違えた時は×をクリックして、声に出して正しい読み方を練習させてください。同じ文字がたくさんの〇がもらえるとその文字は次第に出なくなります。
  4. やがて終了となりますので、結果のところからリセットして、同じ練習を繰り返してください。
このアプリは「早く、正しく、楽に読めるようになる」ことを目的としています。リセットの回数が7、8回程度になるよう、繰り返し練習してください。ひらがながスムーズに読めるようになってからカタカナの練習へと進んでください。

※この音読指導アプリは、特定非営利活動法人 ASridの協力により制作されています。


語彙指導アプリ

このアプリは語彙指導用に作成されたもので、iPadで使用ができます。「ことばのべんきょう」で検索してください。
※iPhoneでは、検索結果に出てきませんのでご注意下さい。

名前:ディスレクシア語彙指導アプリ ことばのべんきょう(2年)
   ディスレクシア語彙指導アプリ ことばのべんきょう(3年)
   ディスレクシア語彙指導アプリ ことばのべんきょう(光村図書版)2年

ディスレクシアは、学習障害のひとつのタイプとして特異的に文字の読み書きに困難があり、そのことによって学業不振が現れたり、二次的な学校不適応などが生じる疾患です。T式ひらがな音読支援では、解読指導と語彙指導による2段階方式の音読指導を提唱しています。
この語彙指導アプリは、島根大学大学院総合理工学研究科縄手研究室が鳥取大学附属子どもの発達・学習研究センターとの共同研究により作成したもので、2段階方式の音読指導の第2ステップである語彙指導用の指導教材です。単語は、東京書籍「新しい国語」から選定しており、2年生用と3年生用があります。
ことばのべんきょう(光村図書版)2年は、光村図書「国語」から単語を選定しており、現在は2年生用があります。

初めて使用する方は、ディスレクシアに対する基本的な知識と2段階方式の音読指導について学んでから使用して下さい。
このアプリは第1段階である解読指導を終え、平仮名の各文字の読みが定着した2年生以上の子どもさんを対象にしています。平仮名の各文字の読みが不十分な場合は、音読指導アプリ(直音版、単音版)で解読指導から始めて下さい。


成人におけるひらがな音読検査結果

ひらがなの音読検査(特異的発達障害 診断・治療のためのガイドライン わかりやすい診断手順と支援の実際.診断と治療社.2010)には、小学校1年生から6年生までのデータが収載されています。
成人のディスレクシアを診断するための参考として、成人48名におけるひらがな音読検査の結果を下記に示します。

 

年齢

単音 

単語

非単語

単文

25.4 ± 10.4

19.1 ± 3.4

16.8 ± 3.3

28.0 ± 7.1

9.5 ± 1.7

(平均 ± SD) 年齢は才,他は秒 人数は48


参考論文

  1. 小林朋佳,稲垣真澄,軍司敦子,矢田部清美,加我牧子,後藤隆章,小池敏英,若宮英司,小枝達也.(2010) 学童におけるひらがな音読の発達的変化 -ひらがな単音,単語,単文速読課題を用いて.脳と発達  42:15-21.
  2. 北洋輔,小林朋佳,小池敏英,小枝達也,若宮英司,細川徹,加我牧子,稲垣真澄.(2010)読み書きにつまずきを示す小児の臨床症状とひらがな音読能力の関連.脳と発達 42;437-442.
  3. 内山仁志,関あゆみ,小枝達也.(2010)単文音読検査を用いたディスレクシア児の早期発見に関する研究.小児の精神と神経 50:399-405.
  4. 稲垣真澄編集.(2010)特異的発達障害 診断・治療のためのガイドライン わかりやすい診断手順と支援の実際.診断と治療社.
  5. Koeda T, Seki A, Uchiyama H. , Sadato N. (2011 ) Dyslexia: Advances in Clinical and Imaging Studies. Brain & Development 33 :268-275.
  6. 泉久美子,小枝達也.(2011) 発達性ディスレクシア児に対する単語認識を重視した音読指導に関する研究 51 :59-65.
  7. 小枝達也,内山仁志,関あゆみ.(2011)小学1年生へのスクリーニングによって発見されたディスレクシア児に対する音読指導の効果に関する研究.小児の精神と神経 51: 359-363.
  8. Kita Y, Yamamoto H, Ohba K, Terasawa Y, Moriguchi Y, Uchiyama H, Okamoto Y, Seki A, Koeda T, Inagaki M.(2013)Alerted brain activity for phonological manipulation in dyslexic Japanese children. Brain, 136:3696-3708.
  9. 内山仁志,田中大介,関あゆみ,若宮英司,平澤紀子,池谷尚剛,加藤健,小枝達也.(2013)平仮名音読に困難を示す小児への解読指導の効果に関する研究.脳と発達 45;239-42.
  10. 若宮英司,竹下 盛,中西誠,水田めくみ,栗本奈緒子,奥村智人,玉井 浩,小枝達也,稲垣真澄.(2013)発達性ディスレクシアに対する新規訓練プログラムの開発と短期効果.脳と発達 45:275-280.
  11. 小枝達也,関あゆみ,田中大介,内山仁志.(2014)RTI(Response to intervention)を導入した特異的読字障害の早期発見と早期治療に関するコホート研究.脳と発達 46:270-274.
  12. 上村美貴,福田亜紀,平岩里佳,小枝達也.(2014)発達性読み書き障害児に対する解読の指導.発達障害研究 36:169-179. 
  13. 関あゆみ,矢口幸康,谷中久和,田中大介,内山仁志,小枝達也.読みにつまずく児童のためのResponse to Instructuion モデルを想定した音読指導法の開発.小児の精神と神経 (印刷中)