気管切開の手術の前に知っておきたいこと

手術後の流れ

術直後の手術室内で



カニューレは脱落しないように、カニューレテープでしっかりと固定します。

初回カニューレ交換が終わるまで、吊り糸は抜けないようにテープで胸に貼っておきます。
この吊り糸は万が一、カニューレを早期に交換しなければならなくなったとき、気管切開孔を開いておくために重要です。

単純X線写真でカニューレの位置を確認します。

手術当日 気管切開 術後はPICUで鎮静
単体X線でカニューレの位置を確認
術翌日〜10日 人工呼吸器の調整
Yガーゼの交換
10〜14日 初回カニューレ交換
釣り糸の抜糸、皮膚縫合の抜糸
造影CTで無名動脈とカニューレの位置を確認
14日以降 気管内吸引の練習
入浴、清試の練習
養育者によるテープ交換やカニューレ交換の練習

最初の1週間は、感染やカニューレの脱落に注意が必要です。
このため、まだ呼吸器がついていたり、暴れたりしないように鎮静がかけられています。初めは首に傷がついたことで、ちょっとショックがあるかもしれませんが、だんだんお子様が笑顔をみせてくれるようになると安心されると思います。


注意しなければならないこと

カニューレの脱落
→カニューレのテープが緩んでいませんか?指1本入る程度が目安です。カニューレは気管に沿って挿入されていなければなりませんが、緩んで抜けかけていると、気管に当たって肉芽や出血の原因になったり、閉塞する可能性、本当に抜けてしまう可能性があります。
カニューレの閉塞
→人工鼻を装着していますか?痰が多いからといって人工鼻がない状態が続くと、カニューレの中が乾燥してカピカピになります。吸引のカテーテルも最低1日に2回は通ることを確認してください。
吸引に出血が混じる
→風邪で痰が多くなっていると、吸引したときにピンク色の出血が混じることがあります。吸入は効果的ですが、吸引カテーテルで気管をこすることがないように気をつけてください。出血の色が赤く濃くなってきた場合や、ずっと続く場合は救急外来を受診しましょう。ごく稀に動脈性出血を起こすことがあり、大出血で死につながることもあります。
気管内吸引でカテーテルが突っかかる
→吸引カテーテルがカニューレを超えたところで気管粘膜にあたり、カテーテルがそれ以上進まないことがあります。感染や物理的な刺激でカニューレの先端に肉芽(おでき)ができていることがありますので、早めにかかりつけの病院で診察を受けましょう。
気管孔周囲の発赤

→カニューレの周囲に痰が付着することで感染、発赤や肉芽が生じることがあります。またカニューレのフランジに皮膚が当たって発赤や潰瘍ができることもあります。この場合、常に痰がこびりつかないようにガーゼできれいに清拭し、Yガーゼはこまめに変える、ステロイド軟膏の塗布、などが有効です。また、フランジなど物理的な圧迫で発赤が生じている場合は、Yガーゼを厚めにするとか、スポンジ状の創傷保護材などがおすすめです。