国立研究開発法人 国立成育医療研究センター National Center for Child Health and Development

代表: 03-3416-0181 / 予約センター(病院): 03-5494-7300
〈月~金曜日(祝祭日を除く)9時〜17時〉

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国立成育医療研究センターについて About National Center for Child Health and Development

国立成育医療研究センターについて About National Center for Child Health and Development

よくある子どもの心のQ&A

言葉が遅れているかな・・・

言葉の発達には個人差も大きい為、一概に“遅れている”と判断されるのは早急ですが、おおむね次のような発達を基準に考えられています。


始語(始めて意味のある単語を話す)の遅れ(1歳半以降)
言葉の数が増えない(2歳になっても単語のみ)
二語文(「パパ、ばいばい」「ママ、あっち」など)にならない(2歳半以降)
会話にならない(3歳以降)
なぜ・どうしてに答えられない(3歳半以降)


言葉の発達が遅れる原因はさまざまです。上記のような遅れがある時や遅れているのではないかと不安な時には地域の保健センター等に相談してみましょう。

年齢相当の理解はできているのか、耳の聞こえは問題ないのか、言葉以外のコミュニケーションや行動はどうか等、まずは全般的な発達評価を行います。

おねしょが治らなくて・・・

5歳では7、8人に1人程度、10歳でも20~30人に1人程度はおねしょをしています。大きくなるにつれて自然に治ることがほとんどですので,まずはあせらないことが大切です。

おねしょをしてしまった子は、心の中で「悪いことをしてしまった」と思っているので,更に注意されては不安になるばかりです。皆が温かく見守ってくれている安心感とやれば出来るという気持ちが大切となるので,怒らないようにしましょう。

子どもは深い睡眠をとるのが普通で,それが排尿機能だけでなく、心身の成長発達に不可欠です。夜中に無理におしっこをさせるのではなく、起こさないようにし、規則正しい生活と夜の水分や塩分の摂取を控えるところから始めてみてください。

それでもおねしょが続く時、特に入眠して2~3時間の間に大量のおねしょが続く時は、お薬などが役立つことがありますので、専門の機関に相談してください。

目をぱちぱちとするまばたきが多い、声を出したりするがやめなさいといっても治らない・・・

これらの症状はチックと呼ばれるものです。他に頭を振る,顔をしかめる,鼻を鳴らすなどいろいろあります。

小学校低学年までの男の子に多く,不安やストレス,緊張などで症状が強くなったりします。しつけの問題などではなく,感じやすい,傷つきやすいなどの性格にも関係があります。

本人は決してわざとやっているのではありません。ほとんどが一時的なくせのようなものです。注意したり,怒ったりしてはかえって逆効果となり、緊張して治りにくくなる可能性があります。

まずはあせらず,気長に見守ってあげて下さい。一時的なもので改善する場合はよいのですが、長期にわたり重い症状が続く時は本人が苦痛となります。効果が期待できる事もあるので、こころの診療を専門としている機関に相談しましょう。

なんだか元気がなくて、ぼんやりして話を聞いてなかったり、何をやっても楽しくないみたい・・・

このような時は、お子さんの全体としてのエネルギーが少なくなっているのではないでしょうか。

食事はとれていますか?
夜は眠れているようですか?
入浴や身だしなみを整えようとしていますか?
普段楽しそうに行う遊びや活動ができていますか?

これらの日常で行う活動にも支障が出ている場合には、お子さんが「元気を出そうとしても出ない状況」に置かれているのではないかと考えてみてください。まず、お子さんが困り悩んでいることはないか穏やかに話し合ってみてください。

休息を一定期間与えてあげることも必要かもしれません。ご家族でも対応を悩んでしまうような場合は、学校や専門の機関に相談することをお勧めします。

最近学校に行こうとしなくて・・・または、家から出ようとせず、引きこもってしまって・・・

まず、家の中での家族との会話・食事・入浴・睡眠などの日常の活動はできていますか?表情はどうでしょう?

家の中で穏やかに過ごせているのならば、まずは何かあったのか優しくたずねてみてください。ご家族が「学校は行くものだ」という思いが強いと心配のあまり叱責してしまうこともあるかと思いますが、それでも外に出られない場合、子どもが大きな悩みを抱えている場合もあります。

もしかしたら、なかなか言葉にできないような事かもしれません。家の中でも表情が険しく、日常の活動にも支障が出ている場合には、疾患が隠れている場合もありますので、こころの診療を専門としている機関に相談することをお勧めします。

子どもとちょっと離れてるだけなのに、なんだか吐いたりお腹が痛いと言ってくるのだけど・・・

子どもはストレスや不安が強いとき、自分の大切な人に甘えて安心を与えてほしくなるものですが、それをうまく言えないまたは表現できない子どもは身体の症状として訴えてくることがあります。

訴えてくる症状を否定せず、安心感が得られるようにし、可能なら、気持ちを子どもが表現できるような配慮をしてください。ストレスの原因になっていることがわかっていれば、一緒に対応を考えてもいいかもしれません。

もし、幼稚園や学校への登校や日常生活に支障をきたすほど離れることができなくなっているようなら、相談機関への受診をお勧めします。

ちょっとしたことでもかんしゃくを起こすことが多いような・・・

子どもが何かをやろうとしてそれを阻まれたとき、状況理解や感情コントロールが未熟である段階では、その欲求不満をかんしゃくという形で表現します。

必要なら場を変えて、落ち着いたところで気持ちを汲むように言葉をかけると話が通じやすいかもしれません。社会性と感情コントロールの発達にしたがって自然になくなっていきます。

しかし、絶えずいらいらしている、衝動的な行動が目立つ、社会的な状況の理解が育っておらず、友達とのトラブルが多いといった面がある場合には相談機関を受診してください。

すぐに手や足がでたりなど暴力的だったり、言葉使いが乱暴的かも・・・

子どもの暴力や荒い言葉遣いに対応する場合、単にわがままやよくない行為として叱ることで解決しないことがあります。

まずは、乱暴な言動の背景にある感情(怒りなどの気持ち)に眼を向け、子どもにとって周りに理解してほしいことが伝わらないもどかしさや、本人が置かれている苦しい環境へのSOSなのではないか、という視点が子どもの理解の助けになることがあります。

その場合、要求が満たされなくても、わかってくれたという安堵で穏やかになる場合もあります。ただし、こだわりが強いなどの他の症状がある時や、何かをきっかけとして急激な変化がある時は、こころの診療を専門としている機関を受診されることをお勧めします。

体重ばかり気にして食事をあまり食べなくて・・・

思春期の女の子に多いのですが、体重・体型を気にして極端な食生活になってしまうことがあります。さまざまなダイエットに関する情報が氾濫しており、誤った知識に基づいて行うことも多いものです。

成長期の身体には有害なものもありますので、成長や栄養に関する正しい知識を身につける必要があります。学校の養護教諭やかかりつけの小児科医と相談し指導してもらうのもひとつの方法でしょう。

やせてきているにもかかわらず、まだ太っていると考えダイエットがエスカレートし体重減少が著しくなったり、月経がこなくなったりしても本人は問題と考えていない場合は、こころの診療を専門としている機関に相談してください。

リストカットをしているみたい・・・

リストカットは、思春期の子ども、特に女の子に多い症状です。空虚感から自分を確かめるために自傷(自分自身を傷つける行為)している子どももいます。

もし、お子さんにそのような行為があると思われたら、まず無視せずにお子さんと向きあって、話し、お子さんを大切に思っていることを伝えましょう。それでも止まらない時、うつや不安が強い時、自殺を考えている時などはできるだけ早く、子どものこころを専門としている機関に相談しましょう。

本人が背負っている辛さ・痛みを感じ取ること、自傷行為が無くなってほしいと願う気持ちを伝える工夫が必要かと思います。