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新型コロナウイルス感染症予防対策としての妊娠中、授乳中のヨウ素系うがい薬(ポビドンヨードうがい薬)の使用について

妊婦さんや授乳婦さんは、感染予防対策としてうがいを頻繁に行っているということを耳にします。その際、ヨウ素系うがい薬(ポピドンヨードうがい薬など)によるうがいを行った場合、容易に1日の摂取上限量を超えることになるので注意が必要です(※)。

ヨウ素は甲状腺ホルモンの主原料で、日本人の成人の摂取上限量は3㎎/日、妊婦・授乳婦では2㎎/日となっています。食品では、海藻に多く含まれており、日本では食生活の特徴からヨウ素の欠乏はあまり見られません。妊娠中や授乳中の長期の過剰摂取は、お母さんだけではなく、赤ちゃんの甲状腺腫大や甲状腺機能異常の原因になることがいわれていますので、感染予防としての日常的なヨウ素系うがい薬の使用は避けましょう。

ヨウ素系うがい薬の使用による新型コロナウイルス感染予防に対する効果がはっきりしていない現在、感染予防には、3つの密を避ける、手洗い、マスクの着用、栄養摂取、体温調整、休息などに留意することをおすすめします。


※ポビドンヨードうがい薬の使用によるヨウ素摂取量の目安は、用法どおりに使うと1日あたり、約4㎎のヨード摂取になることが報告されています(Sato K, et al.: Internal Medicine 46: 391, 2007)。

新型コロナウイルス感染症へのヨウ素系うがい薬の使用についての見解(日本甲状腺学会ホームページ)もご参照下さい。

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