「愛の日」バレンタインデーにアイノカタチ基金(成育基金)へご寄付を
皆様それぞれのカタチで、難病の子どもたちにサポートを届けていきたいという願いや愛の尊さを表現して、成育基金を「アイノカタチ基金」と命名しました。国立成育医療研究センターは、国立研究開発法人として国から運営交付金を頂いておりますが、交付金は研究開発などを行うためのもので、病院運営は基本的に診療報酬などの医業報酬で賄うことになっています。診療報酬だけでは、全国から集まる難病の子どもたちに質の高い医療や、より良い環境を提供することが難しいのが現状です。そのため、皆さまからのご寄付が必要です。

成育基金(アイノカタチ寄金の主な使い道)
・小児がんのこどもたちが安心して治療できる無菌室の整備

無菌室は、白血病の患者さんの治療などに欠かせない治療室です。自動尿測定装置のついたトイレ、空気を綺麗に保つ高性能フィルターなど最新設備を備えています。約3100万円のご寄付のおかげで、完成しました。

・ドクターカー(子どもの命を救うために走る集中治療室)

当センターには、24時間365日、全国のこどもたちが救急搬送されており、命の“最後の砦”として機能しています。他の施設から当センターに重症の患者さんが転院・搬送される際、車内での急変に対応する特別な装置を備えています。車両や内装機器の購入に、約1700万円のご寄付を使わせていただきました。
今、寄付が必要な案件
・放射線量の少ない最新のCT

放射線を使う検査では、大人よりも子どもの方が放射線の影響を受けやすいと言われています。また、大人は放射線技師の指示に従ってじっとしていられますが、子どもはそれができず検査のやり直しや、検査時間も多くかかってしまいます。子どもにとっては検査のリスクを低く抑えることが大切で、そのためにも放射線量の少ないCTが必要です。
~子ども達へのメリット~
- 最新の機器のため、短時間で検査が行えます。
- CT検査において、子どもが被爆する放射線量を少なくすることができます。
- 子どもが動いてしまった場合などに想定される再検査を少なくできます。
- 高解像度で検査結果を見られるため、医師の診断に大きく役立ちます。
・補助人工心臓

補助人工心臓は、さまざまな理由で動きが悪くなった心臓の代わりに、全身に血液を送る医療機器です。関東地区は関西地区に比べて体の小さな子どもに使える補助人工心臓の数が少なく、これまでも多くの子どもたちが住まいから遠く離れた地域で治療を受けています。当センターも補助人工心臓が2台しかないため、治療したくてもお断りせざるを得ない事態がたびたび生じています。また当センターは、国内で5番目の「11歳未満の小児心臓移植実施施設」に認定されたため、今後小児用補助人工心臓を必要とする患者さんの数が増えることが予想されます。
~子ども達へのメリット~
- 補助人工心臓を必要とする全国の子どもに治療のチャンスが広がります。
- 特に数が少ない東日本の補助人工心臓の数が増えることにより、より近くで治療を受けられる子どもが増えます。
- 具合の悪いこどもが、長時間の搬送によって受ける負担を減らすことができます。