国立研究開発法人 国立成育医療研究センター National Center for Child Health and Development

代表: 03-3416-0181 / 予約センター(病院): 03-5494-7300
〈月~金曜日(祝祭日を除く)9時〜17時〉

  • アクセス・交通案内
  • 予約センター
  • MENU

成育すこやかジャーナル 平成24年度

●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
成育すこやかジャーナル     No.119(2013/3/21)

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
━━━━━━━━━━━━━━━━■ 目   次 ■━━━━━━━━━━━━━━━

 

●「リソースナースの活躍」

レシピエント移植コーディネーター   中里 弥生

………………………………………………………………………………………………………

●「臨床研究コーディネーターの活動について」

臨床研究コーディネーター(CRC)   渡部 静

………………………………………………………………………………………………………

●新任医師の紹介

………………………………………………………………………………………………………

●トピックス

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●「リソースナースの活躍」

レシピエント移植コーディネーター 中里 弥生

 当センターの臓器移植センターには、レシピエント移植コーディネーターと呼ばれる ナースがいます。レシピエント移植コーディネーターは、臓器移植センターのリソース ナースとして、患者さんとその家族へ安心・安全の臓器移植の医療・看護を提供できるよ うに心がけて活動しています。

 レシピエント移植コーディネーターの役割は、1.移植医療の普及・啓発 2.レシピ エントの登録とデータの管理 3.ドナー情報の収集 4.臓器提供の医療施設およびド ナーの家族対応 5.レシピエントの選定 6.臓器摘出の医療チームの編成と調整 7. ドナーの家族ケア 8.脳死登録の手配 9.移植待機期間中のレシピエント支援 10. 移植手術時の準備 11.レシピエント退院後の健康・生活指導・援助など様々です。

 臓器移植とは、病気や事故など様々な理由で臓器の機能が低下した場合、その臓器の移 植をする治療方法です。通常、臓器の提供を受ける人を「レシピエント」、臓器を提供する 人を「ドナー」と呼びます。「ドナー」には、自分の死後に臓器を提供してもいいという登 録ドナーと、生体で臓器の一部分を家族に提供してもいいという生体ドナーがあります。

 現在、日本で臓器の提供を待っている人は、およそ13.000人いるといわれていま す。それに対して臓器移植を受けられる人は年間およそ300人で、圧倒的に臓器提供を 待っている人数の方が多いのが現状です。

 2010年7月17日、改正臓器移植法が全面施行されました。生前に書面で臓器を提 供する意思を表示している場合に加え、本人の臓器提供の意思が不明な場合も、家族の承 諾があれば臓器提供できるように法の一部が改正されました。これにより、15歳未満の 方からの脳死後の臓器提供が可能になりました。

 国立成育医療研究センターでは、小児の臓器移植を行っています。小児期の病気の中に は生まれつき肝臓が正常に機能しない“先天性胆道閉鎖症”という病気があります。この 病気は、成人になるまでに移植治療を必要とすることがあります。病態に応じて脳死登録 を行いますが、病状によっては、脳死の待機期間中に、家族からの生体間臓器の移植治療 を受ける場合があります。小児の臓器移植の現状は、脳死後の臓器提供と比べて生体間の 臓器移植を行うケースが多いのが現状です。

 臓器移植法改正後、当院では生体移植の説明時に脳死登録の説明も合わせて実施してい ます。特に緊急移植が必要な場合、生体移植と脳死登録を同時に進め緊急入院から1週間 で生体移植の準備をしながら脳死登録を行います。翌日に移植を控え生体ドナーであるご 両親のどちらかが入院し移植の待機をしている際に、日本臓器移植ネットワークから脳死 ドナーの発生を受け、ご両親へ脳死移植を受けるかどうかの選択を提示し、脳死移植の準 備も同時に実施することがあります。家族にとっても医療者にとっても時間との戦いを迫 られる状況の中、コーディネーター2名が交替で日本臓器移植ネットワークや臓器摘出 チーム・院内の調整、家族の精神的支援を行っています。

 小児の臓器移植は、病気の子どもと家族、治療を担う医療者、社会や多くの人々の理解 と協力を必要としています。肝臓移植・腎臓移植についてお困りのことがありましたら、 どうぞ臓器移植センターのレシピエント移植コーディネーターへご相談ください。


★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・


●「臨床研究コーディネーターの活動について」

臨床研究コーディネーター(CRC)渡部 静

        

 臨床研究コーディネーター(CLINICAL RESEARCH COORDINA TOR:CRC)は、治験や臨床試験などの臨床研究を適正に行うために、医師を支援し、 実務の調整を行っています。通常「シーアールシー」と呼ばれています。

 臨床研究とは、患者さんや一般の方にご協力して頂き、病気の原因の解明や予防、診断、 治療方法の改善、患者さんの生活の質の向上などのために行う医学研究です。実際に患者 さんを対象として、新しい薬や治療方法の効果(効き目)や安全性等を科学的に調べるこ とを臨床試験と呼びます。臨床試験には、主に医師主導で行われる臨床試験と、製薬会社 などが新薬に対して国の承認を得るために行われる治験があります。

 当センターでは、内分泌・代謝科、神経内科、腎臓・リウマチ・膠原病科、総合診療部、 消化器科、こころの診療部など様々な診療科で、新薬が子どもに安心して使えるように治 験が行われています。今まで行った治験で、成長ホルモンや喘息の薬、抗てんかん薬、小 児用のワクチンなどが承認され多くの子ども達に使われるようになりました。

【患者さんのケア】

 臨床試験に参加していただくために、その内容をわかりやすく記載した説明文書を使 って医師が説明を行います。医師からの説明は専門用語が多いため私達も同席し、説明 でわからないことや心配なことなどを聞き、理解できるまで十分な時間を使い保護者と 参加する子ども自身が納得し自由な意志で安心して参加できるように支援しています。

 子どもを対象とした臨床試験では、保護者だけではなく参加する子どもにも、その年 齢や発達段階に合わせて理解できる言葉やイラストを用いて、臨床試験で使う薬の効果 と副作用、検査やスケジュールなどの説明を行います。

 診察や検査は計画書にあるスケジュールどおりに行いますが、子どもと保護者の都合 にできるだけ合わせて来院日を決めています。診察から検査まで付き添い、心配なこと や困ったことがないか、体調に変化はないかなどのお話を伺い、問題なく臨床試験が継 続できるようにサポートしています。

 臨床試験で使用する薬が適切に内服できるように、飲み方などをわかりやすく説明し た資料を作成して指導しています。

【病院関係部署との調整】

 通常の診療と違い、より詳しい診察や検査を行ことがあります。また、検査や薬の費 用が製薬会社から支払われるなど、特別な対応が必要となります。患者さんが、臨床試 験に参加することで困らないように、他部署のスタッフへ説明を行っています。

 関係する薬剤部、看護部、臨床検査部、放射線部、医事室など様々な部署のスタッフ が、計画書に従い業務ができるよう細部にわたって調整を行っています。

【治験の啓発活動

 子どもを対象とした治験を知ってもらうために、医師会治験促進センターの治験マス コットキャラクター「ちけん君」と一緒に啓発活動を行っています。看護の日のイベン トでは、治験のコーナーを出展して、子ども達には保護者と一緒に治験の流れがわかる ゲームに参加して頂きました。また、ポスター展示や治験のパンフレットを配布して治 験の説明をしました。病棟を訪問し、治験の説明を行ったこともあります。「ちけん君」 は、イベントに参加した子ども達や入院中の子ども達にとても人気者でした。

 臨床試験は、参加した患者さんが経験した副作用や効き目を正確に記録し、正しく分析 して科学的に調べることで未来の患者さんに有効で安全な医療を提供する事ができます。

 臨床試験へのより一層のご理解とご支援をお願いいたします。

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・


●新任医師の紹介
感覚器・形態外科部     皮膚科     吉田 和恵


★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・


●トピックス

 保育士による「ひなまつり会」が行われました。
http://www.ncchd.go.jp/hospital/support/hoiku/1303-hinamatsuri.html


★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・


成育すこやかジャーナル第119号』いかがでしたか?

  春になり暖かくなってきましたが、花粉症の人たちにはつらい時期がやってまいりました。
今年は例年の数倍の飛散量ということで、今まで発症していなかった方も今年から花粉症デビ
ューするかもしれません。
  花粉症歴の長い私も今年はマスクを二重にし、間にウエットティッシュを挟むなどさらに防
御しています。みなさんも自分に合った対処方法を見つけてこの時期を乗り切りましょう。

●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○

 


●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
成育すこやかジャーナル     No.118(2013/2/14)

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
━━━━━━━━━━━━━━━━■ 目   次 ■━━━━━━━━━━━━━━━

 

●環境省事業・子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)

生体防御系内科部アレルギー科 エコチル調査メディカルサポートセンター
山本貴和子

………………………………………………………………………………………………………

●がん化学療法看護認定看護師の活動

がん化学療法看護認定看護師    釼持 瞳

………………………………………………………………………………………………………

●トピックス

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●環境省事業・子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)

生体防御系内科部アレルギー科 エコチル調査メディカルサポートセンター
山本貴和子

日本だけでなく世界中の子どもをとりまく環境が急速に変化している中、アレルギー疾 患、(軽度)発達障害、肥満などがある子どもたちが過去20~30年の間に増加していま す。環境省では、2011年1月から10万人の日本の子どもたちとその両親を対象とし た「子どもの健康と環境に関する全国調査」(通称、エコチル調査)を開始しました。この 調査は、子どもたちがお母さんのお腹にいる時から13歳になるまでの、発育発達や健康 状態と周囲の様々な環境との関係を調査して、環境要因が子どもたちの健康にどのような 影響を与えるかを明らかにすることを目的としています。化学物質の暴露だけでなく、社 会要因や生活習慣要因など、さまざまな環境要因についても幅広く調べる予定です。北は 北海道、南は沖縄まで全国15地域で参加者を募集しており、2012年11月29日ま でに全国で50,935人のお母さんがエコチル調査に参加登録しています。この1月2 3日に、都内でシンポジウムがあり、登録された中の3万3000人のお母さんを対象に した調査結果が発表されました。妊婦初期にタバコを吸っていたお母さんの比率が、全体 では4%でしたが、登録時24歳以下の人では10%、25歳~29歳までと35歳~3 9歳までが5%、30歳~34歳までが4%と、若い人ほど高い結果でした。また、お母 さんのパートナーの喫煙率は、お母さんの年齢が24歳以下の人では63%、25歳~2 9歳までは49%、30歳~34歳までは42%、35歳~39歳までは37%などと、 若いお母さんのパートナーほど喫煙率が高いことも分かりました。エコチル調査に協力さ れるような、子どもの健康により関心のある方達の赤ちゃんが、これほどタバコの煙から の有害物質にさらされているというのは重大なデータです。言うまでもなく赤ちゃんにと ってタバコの煙にさらされることは、お腹の中にいるときだけではなく、生まれてからも 大きなリスクになりますので、お母さんだけでなく家族を含めた周囲の全ての大人の禁煙 が必要です。

 私たち国立成育医療研究センターは、エコチル調査ではメディカルサポートセンターと しての役割を担っています。センターでの参加者の募集は行っていませんが、多くの医師 やその他の職員が調査で使用する質問票(アンケート用紙)を作成したり、調査の具体的 な計画を立てたりと、エコチル調査の実施を統括しているコアセンター(国立環境研究所) のお手伝いをしています

 エコチル調査によって子どもたちの成長・発達に影響を与える環境要因が明らかになれ ば、化学物質に関する基準への反映、環境基準(水質や土壌など)への反映、さらなるリ スク管理体制の構築に役立つことができます。そして、この調査の結果から、今を生きて いる子どもたち、次の世代の子どもたちが、健やかに成長できる地球環境を未来に残し実 現していけることを目指していきたいと考えています。一人でも多くの方からのご理解と ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

★エコチル調査のホームページもありますので、是非一度ご覧下さい。
http://www.env.go.jp/chemi/ceh/index.html

★調査に直接参加しなくてもエコチル調査サポーターになって応援していただくことがで きます。
https://www.env.go.jp/chemi/ceh/entry/


★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・


●がん化学療法看護認定看護師の活動

がん化学療法看護認定看護師  釼持 瞳

        

日本では、年間に約2,000~2,500人の子どもが新たにがんと診断されています。治療にはいくつかの抗がん剤を組み合わせて行われる化学療法、がんを手術で取り除く外科療法、放射線療法、造血幹細胞移植などが行われています。子どものがんはとても珍しく、命に関わることもある病気ですが、大人に比べて化学療法や放射線療法に対する効果がとても高いという特徴があります。吐き気、便秘、下痢などの副作用を予防するさまざまなお薬や抗生物質、輸血などの支持療法により、がんの子どもの長期生存率は向上し、克服できる可能性が高い病気になってきています。

 年齢や発達によっては自分から具合の悪さを訴えることができない子どももいます。例えば、治療で口内炎ができやすい抗がん剤を使っていたら、そろそろ口内炎ができる時期だなと予測しながら口の中を観察させてもらいます。赤ちゃんや小さな子どもの場合には、口の中の状態を観察するほかにも、おしゃぶりをくわえなくなった、ご飯を食べる量が減った、食べ物を口の中に入れると痛そうな顔をする、おしゃべりが減った、機嫌が悪いなど、いろいろな視点から観察することで、口の中の違和感や痛みに気付くことができます。 治療で使われているお薬とその副作用、起こりえる合併症などに対する十分な知識を持ち、子どもたちが出す小さなサインを見逃さず、予測しながら体調を観察することで、異常を早期に発見し対応できるよう心がけています。

 他のスタッフから、日々のケアで困った時に相談を受けることもあります。私だけでは、考えられること、できることが限られる時もあるため、スタッフみんなで患者さんとご家族のことを一緒に考えています。また、知識も技術もスタッフみんなで向上させていくことができるように勉強会を開催したり、未来の看護師である看護学生に向けて、白血病の子どもの看護についての講義もしています。

 担当医や私たち病棟の看護師だけではなく、いろいろな職種の人たちが協力し合い、チームみんなで子どもたちやご家族に関わっています。退院後の生活を支援する外来の看護師、診断・治療に伴い関わるさまざまな専門医、保育士、臨床心理士、チャイルドライフスペシャリスト、院内学級の先生、栄養士、歯科衛生士、理学療法士など、いろいろな職種の人たちが、それぞれの立場で子どもたちの治療や成長を支えています。子どもたちとご家族を中心にしたチーム医療の調整役となれるように、子どもとご家族にとって今、何が一番必要かを考えながら、タイミング良く適切な職種の人に声をかけ協力し合っています。

 がんの子どもたちが、大変な治療を受けながらも見せてくれる笑顔や成長発達していく姿に、私のほうが元気や勇気をもらい、教わることがたくさんあります。患者さんやご家族がよく理解し納得されて、安全に、そして苦痛や不安をできるだけ少なくしながら、治療中も退院後の長い未来もその子らしくその家族らしく生活できるよう支援していきたいと思っています。


★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・


●トピックス

 保育士による「クリスマス会」が行われました。
http://www.ncchd.go.jp/hospital/support/hoiku/1212-x'mas.html


★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・


成育すこやかジャーナル第118号』いかがでしたか?
 2月になり節分に豆まき(魔を滅する)をした方も多いと思います。
 2月にはもう一つイベントバレンタインデーがあり、購入したり、作ったり、渡す予定 の方も多いと思います。
 今までは、義理チョコ、本命チョコ、友チョコが主流でしたが、近年自分へのご褒美チ ョコを買う女性が多くなったようです。
 先日、父への義理チョコ(?)を購入する際に、隣に紳士が現れ、自分チョコを購入し ているのを目撃し、なんとなくうらやましくなりました。
 私も来年は自分へのご褒美チョコを購入する何かきっかけがほしいなぁと思いました。

●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○

 


●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
成育すこやかジャーナル     No.117(2013/1/17)

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
━━━━━━━━━━━━━━━━■ 目   次 ■━━━━━━━━━━━━━━━

 

●年頭にあたって

         国立成育医療研究センター病院長   松井 陽

………………………………………………………………………………………………………

●「リハビリテーション科医のしごと~スポーツへの関わり」

リハビリテーション科   上出 杏里

………………………………………………………………………………………………………

●「不妊症看護認定看護師の活動について」

不妊症看護認定看護師    萩原 美幸

………………………………………………………………………………………………………

●新人医師の紹介

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●年頭にあたって

国立成育医療研究センター病院長   松井 陽

 平成25年の年頭にあたり、読者の皆様にご挨拶いたします。
  昨年は震災の影響、円高、デフレ、不況、領土問題など経済、政治の混乱の中で総選挙が行われ、政権が交代しました。混乱の中で損害を被るのはいつの時代でも子どもや弱者です。私ども小児および周産期の医療に携わる者は、事態の推移を注意深く見守って行く必要があるでしょう。

 当センター病院の理念は、研究所と一体となって、健全な次世代を育成する、つまり胎児、新生児、小児、妊娠女性などのための診療と研究を推進することです。そのため小児、周産期の分野で一流の専門医、総合医、看護師、技師が事務職員の協力のもとに、高度専門的医療を行っています。同時にわが国の社会が求める小児救急医療、周産期医療を24時間、365日提供しています。

 病院内部にあっては、職員数や職種の増加を徐々に図る一方で、病床運営効率の向上、外来予約制度充実など、医療サービスの質を改善して行きます。また医学的根拠に基づいた診療方針を確立するために、患者さんの同意のもとで臨床研究を進めます。重要なことはこれらの方策が患者さんおよび職員の満足度を高めるものでなければならないことです。そのためにも様々なご意見を私どもにお寄せくだされば幸いです。

皆様にとって、この1年が実りの多い年であることを祈っております。


★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・


●「リハビリテーション科医のしごと~スポーツへの関わり」

リハビリテーション科 上出 杏里 

        

リハビリテーションという言葉は、医療現場に限らず、普段の生活の中でもよく聞いたり、使ったりする言葉かと思いますが、実際にリハビリテーション科の医師が行っている仕事についてはご存知でしょうか。

 リハビリテーションという言葉には、“再び適した状態になる”とか“本来あるべき状態への回復”という意味あいがあり、その回復の範囲は、身体的回復にとどまらず、精神的、社会的、職業的、経済的な能力を含みます。そのため、私達リハビリテーション科医は、臓器別に診断・治療をするのではなく、総合的に生活していくために必要な能力、例えば「食べること」「移動すること」「社会の中でコミュニケーションをとること」など生活を視点とした予後、問題点を提起しながら、他科の先生方やコメディカルスタッフとのチーム医療を実践しています。さらに、その連携は、自宅や学校など実際に生活している現場を含む地域や行政の場まで幅広くつながっていて、ひとりひとりが可能な限り、社会の一員として望ましい生き方ができるよう支援することを心がけています。

 さて、今回は、その支援の一つであるスポーツについてお話します。
皆さんの生活の中で、スポーツは身近な存在でしょうか?地域のスポーツセンターやジム、学校の部活動など、実際にからだを動かしたり、TVや競技場で観戦したり、私たちは生涯を通して、色々な形でスポーツを楽しむことができます。特に、幼小児期の運動は、心肺機能や筋骨格形成、さらに脳神経系へ刺激を与え、健康的な体と意欲的な心を育むうえでとても重要です。

 世代やそれぞれの得意・不得意に応じて様々なスポーツがありますが、その中で、障害者スポーツと言われる種目を体験したことがありますか?障害者スポーツは、もともとリハビリテーションの運動機能回復訓練の一つである「医療スポーツ」として始まったものですが、心と身体の両方に効果的であることから、社会生活を充実させるための体力づくり、生きがいや社会復帰への足がかりとして重要であることが認識されるようになりました。障害者のためのスポーツ、障害者だけが参加するスポーツと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、障害者も参加できるスポーツです。特別なスポーツ種目ばかりではなく、ルールや道具の工夫により、病気や障害の有無や程度に関わらず、誰もが一緒に楽しむことができる「レクリエーション・スポーツ」と言えます。例えば、シッティングバレーボールは、その名の通り、座って常にお尻が床についている状態で行うバレーボールですが、ルールの工夫で誰でも参加できることを実感できるスポーツの代表だと思います。

 日本では、障害者スポーツを特別なものと思いがちで、まだ馴染みが少ないかもしれませんが、昨年は、ロンドンオリンピックに引き続きパラリンピックがあったことで、メディアでも取り上げられることが増えてきました。パラリンピックは、障害者スポーツの中でも競技性を追求した世界最高峰の戦いの場です。私自身は、ロンドンパラリンピック日本選手団の帯同医として、現地での選手・役員らの医療サポートにあたっていたのですが、選手たちの活躍はもちろんのこと、ロンドンでの盛り上がりには大変感動しました。連日、パーク内は、子どもから大人まで沢山の人であふれ、特にメインスタジアムの8万人に及ぶ観客席から鳴り響く歓声の迫力には圧倒され、オリンピック、パラリンピックを問わず、スポーツを愛するイギリスの人々に感銘を受けました。日本でも、障害者スポーツを含め、様々なスポーツが皆さんの生活の中に浸透していけば、スポーツという切り口を通して、病気や障害に関係なく、お互いの生活を支えあう環境づくりへつながっていくのではないかと思います。

 まずは、色々なスポーツがあることを知ること、見ることから始めて、ぜひ体験してみてください。スポーツとは無縁だと思っていらっしゃる方でも、きっと自分にあったスポーツが見つかると思います。もしも、運動をしてもいいのか、どのように運動をはじめたらいいか悩んでいらっしゃる方、また障害者スポーツに興味のある方など、ご相談がある際は、どうぞリハビリテーション科までお問い合わせください。スポーツを通して、お子さんから親御さんまで一緒に元気になれるようお手伝いしたいと思います。


★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・


●「不妊症看護認定看護師の活動について」

不妊症看護認定看護師  萩原 美幸

 現在、日本では約6組に1組のカップルが不妊症に悩んでいると言われています。最近 ではメディアでも不妊治療について取り上げられることが多くなり、体外受精や顕微授精 などの言葉を聞く機会も増えてきました。実際に体外受精-胚移植、顕微授精や凍結融解 胚移植などの高度生殖医療(ART:Assisted Reproductive  Technology)を受けるカップルも増えてきています。

 ところで、高度生殖医療を受けて出生する赤ちゃんは年間に何人くらいいると思います か?日本産科婦人科学会の2010年分の治療成績によると28,945人と報告されて います。2010年に出生した赤ちゃんの総数は、1,071,304人であるので、高 度生殖医療を受けて出生した赤ちゃんは38人に1人(2.7%)となります。この割合 を多いと思うか少ないと思うかは人それぞれだと思います。しかし、年々不妊治療を受け るカップルが増えているため、この割合は今後も増加していくと考えられます。

 私は,不妊診療科外来と不妊診療科の患者さんが入院する成人病棟で勤務しています。 不妊症看護認定看護師に求められる知識と技術には「生殖医療を受けるカップルへの必要 な情報提供および自己決定への支援」があります。不妊診療科外来では、不妊治療を受け るカップルへ不妊治療についての実際やメリット・デメリット、治療にかかる負担などを 説明し、その上でカップルの決定を支援します。不妊治療は、治療を受けるか受けないか、 どの治療を選択するかをカップルで決めていくことが重要です。具体的な治療の時期を担 当医と相談し決定する時には同席し、仕事や家庭と不妊治療が両立できるのか、カップル にとって不妊治療の負担が少なくなる方法はないかを一緒に考えています。そのほか、不 妊治療中の悩みや不安についてもお話を聞かせていただいています。また、成人病棟では 主に採卵を受ける方への看護を行い、不妊治療後の妊娠・出産への相談も行っています。

 不妊治療が進むにつれ、通院回数や費用の負担も大きくなります。そして、こころとか らだへの負担が大きくなっていきます。カップルが同じ目標を持って不妊治療に臨めるよ う、不妊症看護認定看護師としてサポートさせていただきたいと思っています。

 不妊症看護認定看護師は2002年から養成が始まり、2012年7月で121人が認 定されていますが、認定看護師の中ではまだまだ人数の少ない職種です。残念ながら看護 職の中でも、不妊症看護についてはあまり知られていないのが現状です。そのような中で 不妊症看護に興味を持ち、不妊症看護認定看護師を目指す人が少しでも増えるのを願い、 看護学生や助産学生への講義や病院内での研修も担当しています。


★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・


●新任医師の紹介
臓器・運動器病態外科部   整形外科        内川 伸一


★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・


『成育すこやかジャーナル第117号』いかがでしたか?
 新年が明け、初詣にお出かけになった方も多いと思います。今年の干支は巳ですね。蛇というと生理的に受け付けられない、苦手なものですが(お好きな方がいたらごめんなさい。)巳という字には胎児の形を現した象形文字で、蛇が冬眠から覚めて地上にはい出す姿を表すともいわれ、『起こる、始まる、定まる』などの意味があるそうです。
 今年一年、巳年にあやかり、良いことが起こり、始まり定着するといいなぁと思います。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○


●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
  
成育すこやかジャーナル     No.116(2012/12/6)

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

━━━━━━━━━━━━━━━━■ 目   次 ■━━━━━━━━━━━━━━━

●感染症科の仕事について

                                               感染症科 庄司 健介

 ………………………………………………………………………………………………………
●「リソースナースの活躍」

                                                                 皮膚・排泄ケア認定看護師  村松 恵

 ………………………………………………………………………………………………………

 ●トピックス

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●感染症科の仕事について

                                                               感染症科 庄司 健介

 皆さまは「感染症」と聞くとどのような病気を思い浮かべるでしょうか。今回は感染症
についての簡単な説明と、我々感染症科が普段どのような仕事をしているのかについて紹
介させていただきたいと思います。

 感染症とは、微生物が原因で起こる病気の総称です。感染症の原因となる微生物にはウ
イルス、細菌、寄生虫などがあります。子供の病気は感染症が原因であることが非常に多
いです。その中にはウイルスが原因で起こる風邪のように、ほとんどの場合自然に治って
しまう軽いものから、細菌性髄膜炎のように適切に治療しないと(あるいは適切な治療を
したとしても)場合によっては命に関わることもある重篤な病気まで様々です。

 我々はこれらの感染症を専門として仕事をしています。我々の仕事の第一は、入院中や
外来の感染症の(もしくはそれが疑われる)患者さんに関する相談を受けることです。主
治医の先生から相談を受けると、患者さんやご家族にお話しを伺い、診察をさせていただ
き、どのような検査が必要でどのような治療をするべきなのかなどについて主治医の先生
にアドバイスをさせていただいています。

 小児の感染症を専門にしている医師は、まだまだ少ないのが現状で、時には他の病院の
先生から相談を受けることもあります。また、診断や治療だけでなく、感染症の予防も重
要な仕事の一つです。感染症の中にはワクチンで予防できる病気(英語でVaccine
Preventable Disease, その頭文字を取ってVPD)があります。
代表的なものとしては小さなお子さんの髄膜炎の原因となるヒブや肺炎球菌、水ぼうそう、
破傷風、百日咳などなど、VPDは大体25種類くらいあるとされています。

 これらの病気は適切な時期に予防接種を受けると、その病気に罹ることを防いだり、
たとえ罹ってしまったとしても軽くすむという効果があります。また多くの方に予防接種を
うけていただくとその病気が流行することが防げ、結果的に予防接種を打つことができな
い赤ちゃんや病気をもったお子さんなどがその病気に罹ってしまう機会を減らすことがで
きます。ですので、予防接種はとても大事なのですが、予防接種の種類によってはまだ十
分な接種が行われていなかったり、予防接種に関する正しい知識が普及していなかったり
するのが現状です。

 そこでVPDを減らし子供達を感染症から守ることができるよう、正しい予防接種を進
めていけるように予防接種に関する啓蒙活動を行ったり、実際に外来で基礎疾患のある患
者さんに予防接種を行ったりしています。他にも、普通の病院ではなかなかできないよう
な感染症に関する特殊な検査が病院の中で迅速にできるような体制を整えたり、院内、院
外を問わず講演を行い感染症に関する正しい知識が普及するような努力をしております。

 感染症科の仕事に関してなんとなくイメージをもっていただければ幸いです。感染症に
関する疑問がなにかあったら気軽に声をかけて下さい。
 

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・

●「リソースナースの活躍」

                                                                    皮膚・排泄ケア認定看護師  村松 恵

 認定看護師とは、日本看護師協会の認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野
において、熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護実践のできる者を指します。
皮膚・排泄ケア認定看護師とは、創傷wound、人工肛門・人工膀胱ostomy、失
禁continenceに関わる看護師のことを指し、WOCN(ウォックナース)とも
呼ばれています。
 私たちの主な役割は、ストーマの造設や、褥瘡などでの創傷、失禁に伴って生じる問題の
アセスメントを行い、適切な皮膚ケアや排泄管理・指導を行うことです。

 皮膚・排泄ケアは、1997年に認定看護分野に特定されました。1997年当初は3
6名であった皮膚・排泄ケア認定看護師ですが、2012年の現在では1595名にまで
増え、全国各地での医療現場で活躍しています。皮膚・排泄ケア認定看護師の多くは、高
齢者・成人を対象にした医療現場で働いており、小児に特化した施設で働く皮膚・排泄ケ
ア認定看護師は少ないのが現状です。では、小児病院で働く皮膚・排泄ケア認定看護師は
どんな役割があるのでしょうか?

【ストーマケア(人工肛門・人工膀胱のケア)】
 先天的な病気によりお尻から便が出せない患者さんは、お腹に便を出すための人工肛門
を造る手術を受けます。そういった患者さんは手術の後は、お腹から出る便を回収するた
めの袋(パウチ)を使用し、日常生活を送ります。お子さんは大人に比べて皮膚も薄く、
便も軟らかいこと、また汗の量も多いことから、皮膚がかぶれやすいといった特徴があり
ます。そういったお子さんの体の特徴を踏まえて、患者さんにあったケアを提供するのが
皮膚・排泄ケア認定看護師の役割です。実際には、どんな方法で人工肛門を洗うのか、便
を回収する袋(パウチ)はどんなものが患者さんに合っているのか、日常生活で困らない
ような工夫点、などを患者さんやご家族と一緒に考えケアを提供しています。

【創傷ケア(キズのケア)】
 病気治療中に出来てしまったキズに対して、医師の指示のもとキズを洗ったり、お薬を
塗ったり、キズが早く治るような絆創膏を貼ったりするケアを行っています。昔は、キズ
には消毒をしてガーゼをするといったケア方法が一般的でしたが、今は、キズを洗う、そ
の後は適度に湿った状態にしてあげることでキズの治りが早くなると言われています。担
当の医師と相談した上で、どのような薬や絆創膏を使用するかなどを決定しケアを進めて
いきます。

【失禁ケア(尿や便の漏れに対するケア)】
 膀胱や直腸の機能が病気により上手く働かない患者さんは、尿や便の漏れが起こってし
まいます。「漏れ」はお尻の皮膚がかぶれていくといった問題の他にも、成長していく中
でなかなかオムツが外せない、臭いの問題など日常生活でお困りの患者さんが多くいらっ
しゃいます。そういった患者さんに対して、医師と共同して尿や便が漏れないようなケア
を考えます。また、お尻の皮膚がかぶれないようにオムツやパットの種類を検討したり、
かぶれてしまった後のケアを提供しています。

 このようなケアを病棟や外来で実施しています。外来ではWOC(ウォック)外来とい
う名称で行っておりますので、お困りのことがありましたら、担当の医師や看護師にお声
をお掛けください。
 

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・

●トピックス

保育士による 「ハロウィン・おみせやさんごっこ」 が行われました

http://www.ncchd.go.jp/hospital/support/hoiku/1210-omise.html

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・

『成育すこやかジャーナル第116号』いかがでしたか?

寒くなってきたなぁと思っていたら師走です。街中にも色とりどりのイルミネーション
が飾られ、何もないのになぜかわくわくしてきます。
  今年は、東日本以南は暖冬、北日本は平年並みとの予報ですが、部屋の換気をこまめにし、
暖かく過ごして翌年を迎えたいと思います。


●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○


●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
  
成育すこやかジャーナル     No.115(2012/11/1)

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

━━━━━━━━━━━━━━━━■ 目   次 ■━━━━━━━━━━━━━━━

●乾燥ろ紙血を用いた臨床検査(ポンペ病マス・スクリーニング)

                                          臨床検査部 高度・先進検査室 松林 守

 ………………………………………………………………………………………………………
●感染管理認定看護師の活動

                                                                 感染管理認定看護師 三浦 祥子

 ………………………………………………………………………………………………………

 ●新人医師の紹介

 ………………………………………………………………………………………………………

 ●トピックス

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●乾燥ろ紙血を用いた臨床検査(ポンペ病マス・スクリーニング)

                                          臨床検査部 高度・先進検査室 松林 守

 当臨床検査部では他の病院では実施しない特殊な検査が数多くあります。
中でも高度・先進検査室では、新生児を対象に有料にてポンペ病マス・スクリーニング
検査を行っております。

 ポンペ病はライソゾーム病という病気の一種で、グリコーゲンをグルコース(ブドウ糖)
に分解する、酸性α-グルコシダーゼという酵素が生まれつき欠損したり、働きが弱くなっ
ている病気です。そのためグリコーゲンが分解されずに筋肉内に蓄積し、特に乳幼児の場
合は出生後呼吸障害や心不全などを起こし急速に容体が悪化しますので、早期発見が非常
に重要です。

 検査に用いられる検体は、ろ紙に血液を滴下させた乾燥ろ紙血を使用します.ろ紙血は、
採取が簡便で、必要な血液量が少ないなど、新生児への負担が少ない血液採取法です。こ
のろ紙血から、酵素を抽出して活性を測定します。また、必要な場合は同意を得た上で遺
伝子解析も行い、早期発見、早期治療を目指しています。

 当検査部では、2011年1月から5月までに試験的な検査を経て、同年6月以降、本
格的に検査を開始しました。 開始から1年3ヶ月の2012年9月現在までに約150
0件の検査を行っています。 

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・

●感染管理認定看護師の活動

                                                                    感染管理認定看護師 三浦 祥子

感染管理認定看護師のPHSは「入院予定の患者さんが通っている幼稚園で水痘が流行
しているらしいのだけど、個室での療養が必要ですか。」「この処置に使用した物品は消毒
が必要でしょうか。」このような質問で鳴ることが多々あります。臨床現場では、患者さん
とそこに関わる医療スタッフの数だけ感染対策上の疑問が生じます。適切な感染対策が行
えなかった場合、他の患者さんに感染してしまう可能性があります。相談者が適切な感染
対策を行えるよう問題解決の手助けとなる回答ができればと考え対応しています。そして、
その感染対策が科学的根拠に基づいているのか、また、現場で実施することは可能である
かを常に考慮し、回答をお返しすることを心がけています。

感染管理とは、保健医療施設における全ての人を感染から守るための活動を指します。
治療を受けている人々に医療の現場から損害を及ぼす事態が発生しないよう、医療を安全
に受けられる環境を提供するために感染管理は必要不可欠だと考えています。感染管理の
最終的な目標、そして私たち感染管理認定看護師の担う役割は「院内の感染を減少させる」
ことにあります。成育医療研究センターでは、2名の感染管理認定看護師が活動していま
す。今回はその活動の一部をご紹介いたします。

私たちは看護部と院内の感染防御対策室に所属し、感染制御チーム(ICT:Infe
ction Control Team)の一員として実践を通し活動しています。サー
ベイランス(感染状況の監視)、感染防止技術の向上のための取り組み、職業感染防止対策、
感染管理教育、コンサルテーション(相談)、安全な療養環境を確保するための定期的な水
質・空調管理、病室内の環境状況の確認(チェック)、医療器材の管理等が主な活動内容で
す。

今年は、赤ちゃんの肺炎や気管支炎の原因になるRSウイルス感染症の流行が例年より
早い時期からみられています。成育医療研究センターでも入院治療を必要とする患者さん
の数が例年より早い段階で増加しています。RSウイルス感染症の症状は発熱やせきなど
一般的な風邪と同じで、大人は軽症で治ることが多いですが、早産の赤ちゃんや心臓や肺
に病気がある赤ちゃんが感染すると重症化することがあります。RSウイルス感染症の入
院患者数の推移を監視し、院内へ情報提供すると同時に注意喚起を行っています。せきや
くしゃみ、ウイルスがついた手などから感染するため、手洗いとマスク、手袋等の適切な
使用が重要です。院内での感染を防ぐために病棟をラウンドし、実際に医療スタッフが適
切な感染対策を行えているかを確認しています。また、産科病棟には、入院中のお母様へ
の退院指導の内容に、鼻水やせきなどの症状がある時にはRSウイルス感染症である場合
があるため、マスクを使用し赤ちゃんと接すること、特に授乳時は気を付けることを追加
するよう呼びかけを行いました。

毎年10月には手洗いが必要な場面でどのくらい行えているのか、病棟担当者と一緒に
「手洗い一斉調査」を行っています。これは、手洗いの意識向上にもつながります。手洗
いが正しい方法で確実に行えるよう、いろいろな働きかけを今後も行っていきたいと考え
ています。

感染対策はひとりでは行えません。病院全体で感染対策に取り組んでいくことが必要で
す。今後も、医師、看護師、他病院スタッフ皆と協力し、成育医療研究センターに関わる
全ての人々を感染から守ることができるよう活動していきたいと思います。

 

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・

●新任医師の紹介

    生体防御系内科部      腫瘍科         寺島 慶太

   臓器・運動器病態外科部   リハビリテーション科  上出 杏里

  

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・

 

●トピックス

2012年9月7日(金)、講堂と豆の木広場にて病院主催「救急の日イベント」が行われました。

http://www.ncchd.go.jp/center/information/event/120907kyukyu.html

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・

『成育すこやかジャーナル第115号』いかがでしたか?

 ようやく秋になりました。肌寒くなりあわてて衣類の入れ替えをしました。
今年は、猫ブームだそうです。柄物というとどうしても豹柄のイメージが強いのですが、
猫のプリント模様、猫の顔のついたパンプス(ニャンプスというらしいです)など、動物
のキャラクターというと子ども向けというイメージが強かったのですが大人の女性をター
ゲットにしたものが多数出ているそうですよ。
 猫アレルギーのある方も、ペットを飼いたくても変えない方も気分だけでもペットと一
緒になれそうです。試してみてはいかがでしょうか?

●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○


●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
  
成育すこやかジャーナル     No.114(2012/9/7)

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

━━━━━━━━━━━━━━━━■ 目   次 ■━━━━━━━━━━━━━━━

●「リソースナースの活躍」

                                  小児救急看護認定看護師       林 幸子

 ………………………………………………………………………………………………………
●栄養管理部の紹介

                                                                  管理栄養士  保科 美穂

 ………………………………………………………………………………………………………

 ●新人医師の紹介

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●「リソースナースの活躍」

                                          小児救急看護認定看護師       林 幸子 

少子・核家族化する育児環境の中で社会問題となっていることの一つに、小児の救急医
療があります。このような中、小児救急看護認定看護師は、患者である子どもとその家族
の抱える身体的・精神的・社会的問題について専門的な知識・技術を用いて支援する事を
目的に活動を行うものとして認定されています。そして、国立成育医療研究センターでは
2人の小児救急看護認定看護師が、子どもと家族そして小児救急医療に従事する医療者の
社会資源として多職種の方々と協働して活動しています。今回は、当院の小児救急医療へ
の取り組みと併せ小児救急看護認定看護師の活動を紹介させていただきます。

1.院内トリアージについて

当院はナショナルセンターとして日本で最初に小児の救急医療を365日24時間体制
で取り組み10年余りがたちましたが、開院以来、救急センターには年間3万人以上の小
児の救急患者が受診されています。当院では、このように多数来院する子どもたちに対し
て “受付した順番で診察を行う”のではなく、受付後に看護師が子どもの症状について
確認を行い、診察までの時間と順番の変更を行っています。これは、病院で定めた基準に
基づいて、生命が危険な状態の子どもや、見た目からだけでは判断がつきづらい生命が危
険な状態に陥る可能性が高い子どもたちを見つけ出し、タイミングを逃さず適切に治療が
受けられることを目的に行われています。このようなシステムを“院内トリアージ”とい
い、救急医療における危機管理システムとしても注目されています。私たち小児救急看護
認定看護師の活動は、当院のトリアージについての看護師教育のほか、システム自体の維
持強化についても取り組んでいます。さらに、当院で培ってきた知識・経験をもとに、他
の医療機関や小児救急医療に従事する医療者に対して、小児トリアージシステムの紹介や、
導入方法・教育についての講義・講演活動を通して院外にも広く情報発信を行っています。

2.子どもの事故予防への取り組みについて

当院では小児救急医療の新しい取り組みとして、子どもの事故を予防するために事故情
報収集を行っています。これは、単に子どもに多い事故の傾向を探るものではありません。
子どもの行動特性を踏まえて、救急センターを受診した子どものご家族とともに事故が起
きた状況を確認し、事故を予防するための対策を家族単位で考えています。さらに、医療
機関以外の専門機関とも協力して、子どもの事故が起こった状況を分析し、事故が起きな
い,起こしにくいモノ(製品)づくりを目指し、製品の改良や作成につながるような情報
提供を行っています。このような活動を受け、私たち小児救急看護認定看護師は、子ども
の事故の情報収集現場における看護師の教育や支援、関連機関との調整や情報提供を行い
事故予防推進のための活動を支援しています。

3.第8回国立成育医療研究センター救急の日のイベントについて

私たち小児救急看護認定看護師は、子どもの急な症状に対する家庭での適切な対処や処
置方法の指導のほか、「国立成育医療研究センター救急の日のイベント」を通して、地域住
民の方々へ情報発信も行っています。このイベントには例年200組ほどのご家族が参加
され、今年で第8回目を迎えます。2012年度のイベントの内容を少し紹介します。
今年は、9月7日(金)9:30~15:00 国立成育医療研究センター内、豆の木
広場・講堂を利用して開催します。「急な症状への家庭における対処法」について看護師
からの説明とリーフレット配布、経口補水液の試飲、事故予防対策用品やキッズデザイン
賞受賞作品の展示、成城消防署の協力のもと消防服を着てミニ消防車との記念撮影会など
を企画しています。また、事前申し込みによる子どもの心肺蘇生(救命救急処置)やAE
D(自動式体外除細動器)の使い方の講習も行います。当院のホームページにイベント情
報を随時アップしていきますので是非、ご覧になってみてください。

http://www.ncchd.go.jp/center/information/event/120807-2.pdf

 

今回は、小児救急看護認定看護師の3つの活動について紹介いたしました。私たちは、
子どもたちの健やかなる成長発達を支援することを目的に活動を行っています。受診の際
には、ご相談事などお気軽にお声をおかけください。

 

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・

●栄養管理部の紹介

                                                                    管理栄養士  保科 美穂

 栄養管理部について紹介させていただきます。栄養管理はすべての治療の基本となるた
め、入院中の食事やミルクを作ったり、栄養や食事について相談を受けたり、栄養状態が
よくない場合は栄養サポートチームで支援したりしています。スタッフは栄養管理部長(副
院長)のもと管理栄養士と調理師で構成されています。

 おいしく・安全・安心をモットーに体の状態や病気、年齢に応じて料理を考え、食事の
時間を楽しみにしていただけるような食事作りをしています。タッチパネル方式の選択食
や四季折々の行事を取り入れてメニューを作っていますが、大人と同じ食材が食べられな
い幼児へは、見た目に楽しく可愛いらしいキャラ弁のようなプレートメニューを月1回実
施しています。5月はこいのぼりプレートとスカイツリー開業にちなんだソラカラちゃん
(スカイツリーキャラクター名)プレート、6月は可愛いかえるのケロちゃんプレート、
7月は七夕プレート、8月はオリンピックプレートを実施しました。こどもたちからは「プ
レゼントだ~!」と喜ぶ顔が見られ、保護者からは「ご機嫌ななめだったのに笑顔になり
ました」「いつもより多く食べました」との声を頂き、企画や制作に時間を費やしていて
もやりがいを感じています。普段もごはんをひよこや車の形にしたり、サンドイッチを動
物の型で抜いたりと楽しさを演出しています。一方、食物アレルギーをもつ子が多いため、
アレルゲンとなる食品の除去を個別に対応してメニュー作りや調理を行っています。食事
を提供するまで管理栄養士、調理師それぞれダブルチェックを行い、安心して召し上がっ
ていただけるよう細心の注意を払っています。

 またご出産された方へは「お祝い膳」として懐石風の和食膳とサーロインステーキの洋
食からお好きな方を選んでいただき、担当した調理師がお祝いの言葉と共に料理を直接お
届けするサービスも行っています。「豪華な食事でおいしかった」「出産の喜びに浸るこ
とができました」「レストランで食べているようです」など大好評で嬉しいメッセージを
たくさん頂いております。

 栄養食事相談は入院されている方と外来へ通院されている方対象に予約制で行っていま
す。個人相談では病気や栄養状態に合わせて具体的にどのようにすすめていくかを一緒に
考え、支援しています。患児の場合、保護者だけの相談だけではなく、こどもにもわかる
ように食べ物の模型やオリジナルの資料、絵本や人形を利用しています。食事や栄養に関
して相談の希望がある場合、担当の医師へお申し出ください。

 今後も食事や相談を通して素敵な笑顔が見られるよう栄養管理部一同、力をあわせてい
きたいと思います。

 

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・

●新任医師の紹介

   手術集中治療部   集中治療科        西村 菜穂

  

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・

 

『成育すこやかジャーナル第114号』いかがでしたか?

 長かった?夏休みも終わり、新学期が始まりました。秋になったという涼しさはまだ感
じられませんが、今年はカラフルなステテコが流行ったそうです。確かに街中であれは部
屋着かしら?と思われるような軽装で出歩いている人を見かけました。
昔のようにおじさまだけのものではなく、老若男女問わずにおしゃれ着として生まれ変わ
ったステテコをこの夏はいた方も多かったかもしれませんね。

 

 

                             
      成育医療研究センターのホームページも是非ご覧下さい。   

                 http://www.ncchd.go.jp                      

●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○


▲ ページ上部に戻る

●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲

     成育すこやかジャーナル     No.112(2012/7/12)
 
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

━━━━━━━━━━━━━━━━■ 目   次 ■━━━━━━━━━━━━━━━

●日本人の「やせ」の問題
                        内分泌代謝科     堀川 玲子

 ………………………………………………………………………………………………………
●新生児集中ケア認定看護師の活動

                     新生児集中ケア認定看護師 阿部 知佳子

 ………………………………………………………………………………………………………

  ●新人医師の紹介

 ………………………………………………………………………………………………………
  ●トピックス

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●日本人の「やせ」の問題
                             内分泌代謝科     堀川 玲子 

世界的に肥満の増加が問題となっています。ここ20年ほどは日本でも肥満の小児が増
加し、2型糖尿病という主に生活習慣・肥満に起因する糖尿病が、子どもでも恐ろしい勢
いで増加しました。この10年ほどは、中国都市部や韓国で肥満児が増加し、大変な問題
となっています。

 さて、世界のそんな潮流とは別に、日本では特異な現象が起きています。それは、子ど
もから若い成人に拡がる「やせ」の問題です。厚生労働省の統計によると、1990年以
降、6歳から14歳の小児のやせの比率はそれまでの1.3倍程度増え、子どもの5人に
一人が「やせ」・「やせ気味」という状態にあるのです。つまり、日本では「肥満」と「や
せ」が増加し、「ふつう」が減っているという、おかしな状態になっているのが現状です。

 「やせ」といっても、ほっそりしてスリムなのがなぜいけないの?と思われるかもしれ
ません。実はこれが将来にわたって世代を超えて大変な影響を及ぼすことがわかってきま
した。
まず、さしあたっては小児・思春期のやせです。私たちの首都圏での調査では、小学校高
学年以降、特に女子で神経性食欲不振症という、摂食障害の病気が以前よりもかなり増加
し、中学3年生女子ではなんと0.5%もの生徒がこの病気にかかっていることがわかり
ました。男子生徒でも0.1%程度はこの疾患の疑いがあるのです。小児・思春期のやせ
は、成長を妨げて低身長を招きます。また、性成熟を遅らせ、骨が一番強くなる時期にそ
れが達成できないなど、将来の不妊、若年での骨粗鬆症などにつながります。それだけで
なく、思春期に進む脳の成熟にも影響を与え、社会性の低下や情操成熟の欠如といった、
日常生活にも影響を及ぼす結果を招きます。

 このようなやせ志向は、若い成人女性に引き継がれます。ちょうど妊娠する年齢の女性
が痩せているとどういうことが起こるでしょうか? 驚くことに、受精の時期に母体がや
せだと、生まれてくる子供は小さく、その子達は5歳になっても小さいことが,私たちの
コホート研究でわかってきました。妊娠中に十分な体重増加があり、胎児に栄養がいって
いても、この現象はあまり改善しないようです。これは、受精の時に、お母さんの体の環
境が子どもの遺伝子を修飾するためであろうと考えられています。

 多くの研究で、生まれた時に小さい子どもは将来成人病になりやすいことがわかってい
ます。さらに、発達などにも影響しないかどうか、現在調査が進んでいるところです。

 小児の肥満は成人の肥満につながり、成人病の温床になりますが、やせも大変な問題で
す。思春期が近くなれば、食欲が旺盛になり、特に女子では少しふっくらしてくるのは当
然のこと。「太った」とからかったり、食事をセーブするのはやめましょう。もちろん肥満
になれば別ですが。それから、妊娠年齢の女性達も、どうぞ極端なダイエットや偏った食
事には気をつけていただきたいと思います。

 

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・

●新生児集中ケア認定看護師の活動

                     新生児集中ケア認定看護師 阿部 知佳子

 私は新生児集中ケア認定看護師としての役割を持ちながらNICU(新生児集中治療室)
で勤務しています。NICUには、生まれた時から医療的ケアを必要としている赤ちゃん
が入院しています。その中で新生児集中ケア認定看護師は、赤ちゃんとそのご家族へのケ
アの実践、医療スタッフへのケア方法の指導、ケア方法についての相談を受けるという、
大きくわけて3つの役割を持っています。

 私は、毎日勤務をしている中で、赤ちゃんにとってやさしいケアとは何か、今やってい
る方法よりもっといい方法があるのではないか、ということを常に考えています。そのた
めには幅広い最新の知識が必要となるので、新生児看護学会や新生児に関する研修会に参
加したり、他の病院の新生児集中ケア認定看護師とケア方法の情報共有を行ったりしてい
ます。NICUでの実際の活動としては、保育器の中の温度や湿度の環境をどうするか、
傷つきやすい皮膚へのケアをどうするか、赤ちゃんが安心で落ち着ける環境を作るにはど
うしたらいいか、などを考えて実践しています。私一人でできることは限られてしまうの
で、医師や他の看護師とも話し合いをする機会を作り、チームでNICUにいる赤ちゃん
へのケア方法の向上に取り組んでいます。NICUに入院している赤ちゃんは生まれて間
もない時からお父さん、お母さんと離れて入院してしまうため、ご家族の心配や不安はと
ても大きいものだと思います。面会にいらした時には、赤ちゃんの状態の説明だけにとど
まらず、かわいらしい表情やしぐさ、一日の様子をお伝えして一緒に成長を実感していけ
るような環境づくりを心がけています。退院してからの生活がイメージできるようにでき
るだけ早期から、ご家族も一緒にケアに参加していただけるように考えています。

 またケア方法の指導については、新鮮な感覚を持っている一年目看護師から、私自身が
たくさんのことを教えられている気がしています。新しく採用になった看護師の中には、
小さな赤ちゃんや治療をしている赤ちゃんを目にするのも初めてな人もいます。触れたら
壊れてしまいそうで怖い、どうやって触れたらいいのかわからない、そういう感覚は、ご
家族の気持ちに近いものがあるのではないかと思っています。指導を進めていく上で、知
識や技術、判断力の向上を目指していくのは当然ですが、一年目看護師には、今の気持ち
を忘れないようにして、ご家族の気持ちに寄り添えるような看護師になって欲しいと思っ
ています。そして、こういった実践や指導の中から、困っていることわからないことなど
の相談を受けて、相談者が自分で答えを見つけていけるようなアドバイスを心がけていま
す。

 赤ちゃんから、「これやって欲しい」と希望を言ってもらえれば助かるのですが、赤ちゃ
んは話すことができません。でも、赤ちゃんからは、常にサインが送られてきています。
赤ちゃんは呼吸数や心拍数などの身体からの反応や、動きや表情など、いろいろな手段を
使って私たちに話しかけてきてくれています。そういった赤ちゃんからの小さなサインを
見逃すことのないように毎日赤ちゃんの訴えに耳を傾けて、ご家族とともに赤ちゃんの成
長を見守っていきたいと思っています。

 

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・

●新任医師の紹介

  周産期センター     産科     岡田 朋美

  器官系病態内科部    消化器科   清水 泰岳

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・

●トピックス

 6月26日(火)、豆の木広場にてボランティアの会主催の「七夕コンサート」が行われ
ました。

 http://www.ncchd.go.jp/center/information/event/120626tanabata.html

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・

『成育すこやかジャーナル第112号』いかがでしたか?

 まだまだすっきりしない天気が続きますが、皆さんはよく睡眠をとれていますか?
今月の堀川先生のお話にあったように過度なダイエットはお勧めしませんが、夏に向け
てダイエットを考えている方は、眠りの深い人の方が太りにくいというデータがあります。
節電のためにエアコンの使用を制限している方も多いと思います。エアコンだけではなく、
就寝前にぬるめのお風呂にゆっくりつかったり、アロマや音楽でリラックスしたり、快適
な眠りにつく方法は人それぞれですが、ぐっすりと眠り暑い夏に備えられるといいですね。

 

                             
      成育医療研究センターのホームページも是非ご覧下さい。   

                 http://www.ncchd.go.jp                      

●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○

 

▲ ページ上部に戻る

●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲

     成育すこやかジャーナル     No.111(2012/5/17)
 
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

━━━━━━━━━━━━━━━━■ 目   次 ■━━━━━━━━━━━━━━━
 
●「タバコ産業の干渉を阻止して」次の世代をタバコから自由にしよう

         成育医療政策科学研究室長(総合診療部禁煙外来担当)原田 正平

 ………………………………………………………………………………………………………
●放射線科の先生(医師)の仕事 

                          放射線診療部  岡部 麻里

………………………………………………………………………………………………………

●11階東病棟の紹介

                            看護師長  川島 浩美
  ………………………………………………………………………………………………………
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●「タバコ産業の干渉を阻止して」次の世代をタバコから自由にしよう

          成育医療政策科学研究室長(総合診療部禁煙外来担当)原田 正平

 毎年5月31日はWorld No Tobacco Day(WNTD)です。それ
を定めた世界保健機関(WHO)は最近ではMake every day World
No Tobacco Day(毎日を世界からタバコを無くす日に)と提唱しています。
そのためにも若者をタバコ(=タバコ産業)から守ることが必要です。 今年のWNTD
のテーマもそのものずばり、Tobacco industry interferen
ce(タバコ産業の干渉)となっています。

 では具体的にはどのような「干渉」に注意して若者、子どもを守るとよいのでしょうか。
そうした情報の宝庫である今年の「米国公衆衛生総監報告」はPreventing 
Tobacco Use Among Youth and Young Adults
という表題で、そうすることでWe can make the next 
generation tobacco-free(次の世代をタバコと無縁の世代に!
タバコから自由に!)と宣言しています。次のURLからダウンロードできます。 
http://www.surgeongeneral.gov/library/reports/preventing-youth-tobacco-use/index
.html

 なぜ若者はタバコに捕らわれるのか?報告書では、1)社会の影響、2)身体的影響、
3)環境の影響、4)映画と4つに分けて解説され、またタバコ産業の手口を、1)値段
を下げる、2)買いやすくする、3)若者向けの製品デザイン、4)若者向けの包装デザ
イン、5)小売りの強化、6)メディアを使った宣伝の6つに分けて分析されています。
 
  このような、若者がタバコに捕らわれる種々の影響やタバコ産業の手口(干渉)は全く
日本でも同じ状況です。むしろ喫煙率が低下したとはいえ男女合わせた総数で19.5%
(平成22年国民健康・栄養調査)の日本は、15.1%の米国、14.3%のスウェー
デン、13.0%のカナダなどに比べ、未だ危険な状況にあると言えるでしょう。タバコ
規制政策が進んでいると言われる、同じアジアの国(地域)である香港が世界最低水準の
喫煙率11.1%(2010年データ:The Tobacco Atlas, 
Fourth Edition)となっていることからも、人種差や地域差ではなくその
国の政策立案者の責任が大きいことが分かります。

 最近の気になる記事として、「酒たばこ、18歳でもOK?=警察庁が意識調査へ-「成
人」引き下げにらみ」(時事通信5月4日)というものがありました。記事の中には「厚生
労働省や有識者は、若年層の飲酒や喫煙は体への影響が大きいと懸念を示している。ただ
警察庁幹部は、個人差があり医学的な観点だけで判断できないと指摘」とも書かれていま
す。政策立案者がタバコ産業の声を代弁しているとは思いたくありませんが、私達一人一
人が見えざる「干渉」に注意して、「次の世代をタバコと無縁の世代に!タバコから自由
に!」と声を上げるべき時かもしれません。

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・

●放射線科の先生(医師)の仕事
 
                          放射線診療部  岡部 麻里

 昨年度から、私は放射線診療部というところに所属しています。
患者さまのお母様や知人から、よく「放射線の先生って何をする人なの?」と訊かれるこ
とが多いので、ここで少しご紹介させていただこうと思います。

 放射線科の仕事は、大きく診断と治療に分かれます。
(治療に関しては、とても奥が深い(らしい)のと、私にも未知の世界なのでここでは割
愛させていただきます。)

 画像診断にはいくつか種類があり、当院ではCT・MRI・レントゲン・透視造影・超
音波がメインです。

 実は、はじめの4つは、撮影そのものをしてくれるのは放射線技師さんたちです。患者
さまとお話して診察をして、撮影依頼を出すのはご存じの通り主治医の先生です。なので、
放射線医師は患者さまと直接お会いしないこともあります。超音波検査は、生理検査技師
さんと協力して医師も検査を行いますので、患者さまと接する時間があります。

 では、放射線医師の仕事は何かというと、主に読影です。技師さんたちが撮影した画像
を見て、異常がないか、以前の画像と比較して変化がないか、異常があった場合にどんな
病気が疑われるのかなどを画像から判断して報告書を発行しています。1日平均で、CT
は15-20件、MRIは15件前後、レントゲンは100-120件、透視造影は5-
10件、超音波は20-30件くらいですので、全部で150-200件くらいの患者さ
まの写真を1日で見ることになります。画像はデジタル・モノクロで、暗いほうが見やす
いので、毎日薄暗い部屋で画像とにらめっこをしています。

 その他には、どの検査が最も適しているかを主治医の先生と相談したり、撮影に立ちあ
って追加検査や再検査が必要ないか確認したり、他科の先生とのカンファレンスで症例を
検討したりしています。

 特徴的なのは、病気ごとに分かれておらず、「全部見る」ことだと思います。お腹も胸も
手足も、骨・筋肉や皮膚も見ますし、外科も内科も、救急疾患も慢性疾患もみます。新生
児から、時々ですが大人の画像もみます。とても幅の広い知識を要求される職業です。

 日々勉強しながら、少しでも患者さまの診断や治療方針に役立てるよう努力しています。

 自己紹介:平成17年 琉球大学医学部卒。平成20年より当院総合診療部勤務。平成
23年より当院放射線診療部勤務。趣味は読書と落語鑑賞。

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・

●11階東病棟の紹介

                                  看護師長  川島 浩美

 11階東病棟は、当センターで成人病棟として機能しています。
  病床は40床で、主に入院しているのは、周産期センター、不妊診療科、母性内科など、
妊娠に関わる患者さんです。不妊診療科の外来と病棟は一元化されています。病棟スタッ
フには不妊症看護の認定を受けている不妊症看護認定看護師もいて、外来から病棟へ、病
棟から外来へと看護が繋がりやすいという利点があります。また、夏休み、冬休み、春休
みなどの長期休暇の時期には、小児の患者さんが入院します。これらから、11階東病棟
には、小児期、思春期、妊娠前、妊娠期から分娩に至るまでの患者さんが入院するため、
リプロダクションサイクルの縮図のような病棟だと言われています。

 11階東病棟に入院している患者さんは、切迫流早産、高血圧や糖尿病、膠原病などの
合併妊娠など長期に入院・治療が必要な方と、手術、検査目的の短期入院の方がいます。
長い方で、妊娠4~5週から分娩近くまで入院する場合があります。長期入院の場合は、
精神的にもストレスが溜まるため、安心して入院生活が送れるように、また、手術・検査
のために入院した患者さんや小児の患者さんには、安全に入院生活が送れるような看護を
しています。

昨年は、長く、不安な入院生活に少しでも癒しを感じてもらえるよう、スタッフ有志に
よるハンドベル演奏会を行いました。また、以前入院していた患者さんが、入院中の患者
さんのために、フルートを演奏してくれたこともあります。それぞれ、短い時間ではあり
ましたが、楽しいひと時が過ごせました。

 11階東病棟は、他病棟との関わりが多くあります。10階東西病棟とは、長期休暇で
小児の患者さんが増える時期に病床の調整を行います。また、周産期の患者さんが増えた
ときには、小児の患者さんを受け入れてもらい、周産期の患者さんが入院できるように調
整します。6階東西病棟とは、周産期の患者さんの病床調整を行います。11階東病棟に
は、妊娠週数が浅く、比較的状態が落ち着いている患者さんが入院する事が多く、分娩が
近付いたり、状態が変化したりしたときには6階東西病棟に移動します。逆に、6階東西
病棟に入院していても状態が安定している患者さんは、11階東病棟に移動してくる事も
あります。このように、11階東病棟では成人病棟でありながら、周産期から小児まで、
多くの知識が必要になります。

 病棟のスタッフ数は、看護師長以下20名です。多くの診療科と関わりを持つため、ス
タッフが学ぶことは多く、勉強の毎日です。しかし、スタッフ同士の仲も良く、平均年齢
は少し高めですが、ベテランスタッフから新人スタッフまで、皆で力を合わせて、患者さ
んに安心して任せてもらえる病棟を目指し、そして、自分たちのためにも働きやすい職場
にするべく、努力しています。

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・

『成育すこやかジャーナル第111号』いかがでしたか?

 楽しかった?ゴールデンウィークも終りました。皆さんはスーパームーンをご覧になり
ましたか?満月が通常よりも大きく明るく見える現象をスーパームーンというそうですが、
本当に美しいお月さまでした。そして、今月の21日には遂に金環日食を日本全国で見る
ことができるそうです。四半世紀ぶりのドラマ。当日は晴天だといいですね。
 

                             
  成育医療研究センターのホームページも是非ご覧下さい。   
      
     http://www.ncchd.go.jp                      
                      

●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○

▲ ページ上部に戻る

●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲

     成育すこやかジャーナル     No.110(2012/4/19)
 
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

━━━━━━━━━━━━━━━━■ 目   次 ■━━━━━━━━━━━━━━━
 
●おちんちんのはなし
                               泌尿器科 金光 泉
  ………………………………………………………………………………………………………
●10周年を迎えたボランティア活動

                    成育医療研究センター・ボランティアの会
                              事務局長 土屋 宏子
………………………………………………………………………………………………………

●新人医師の紹介

 ………………………………………………………………………………………………………
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●おちんちんのはなし
                               泌尿器科 金光 泉

 “うちの子は皮がむけていません、大丈夫でしょうか?”
“皮がかぶっているといじめられるかもしれないから心配です”
“皮がかぶっているとおちんちんが小さくなっちゃうって言われました”

 男の子をもつお父さん、お母さんから、包茎についての質問を受けることがあります。
インターネット、育児書、口コミなど、たくさんの情報に惑わされている方もいるようで
す。

 そもそも包皮と亀頭は生理的に癒合しているため、出生時には包茎状態であることが正
常です。年齢とともにだんだん包皮がむけるようになり、二次性徴以降は、ほとんどの人
が亀頭部を露出できるようになります。

 アメリカ合衆国などでは、多くの男の赤ちゃんが包茎に対して習慣的に手術を受けてい
ます。ユダヤ教やイスラム教などは宗教的な通過儀礼として手術(割礼といいます)を行
っています。日本においてはこういった習慣的、宗教的な意味合いとしての手術はほとん
ど行われていません。しかし、明らかに医学的に問題のあるときには手術を行います。当
院では尿路感染を繰り返すお子さんやおしっこが出づらくなってしまったお子さんに限っ
て包茎の手術を行っています。

 時期が来れば自然にむける場合がほとんどですから、無理に包皮をはがすこともおすす
めしません。無理にはがすと出血し、かえって癒着してしまい、おしっこが出にくくなっ
てしまう場合もあります。出血した部分におしっこがしみて痛みを感じることもあります。
乳幼児期には亀頭包皮炎という、おちんちんの先端が赤く腫れてしまうことを繰り返す
お子さんもいますが、ほとんどの場合、包皮を清潔にしていれば自然に治るので、亀頭包
皮炎だけの理由で手術をすることもまれです。

 お子さんのうちに、大人になったときのおちんちんの形を予測することは困難です。大
人になった時に困るとかわいそうだからと、子どものうちに手術を受けさせたいというお
父さん、お母さんもいらっしゃいます。ただし、子どものうちに手術をすると日本におい
ては他人と違った形になるためにかえって目立つかもしれません。子どもの手術は局所麻
酔ではできないので全身麻酔をかける必要もあります。また包茎の手術によって、将来、
性的に“きもちいい”と感じる包皮が切り取られてしまうという報告もあります。

 おちんちんの大きさや形は、背の高さや目の大きさと同じく、人それぞれさまざまです
が、医学的には立っておしっこができて(立位排尿)、性行為が可能であれば大きな問題は
ないと考えています。

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・

●10周年を迎えたボランティア活動

                    成育医療研究センター・ボランティアの会
                              事務局長 土屋 宏子

 国立成育医療研究センターの機能の一つとして、当センターオープンと同時にボランテ
ィア活動は始まりました。ボランティアルーム、ショップルーム、シッティングルーム等
が提供され、活動をスタートさせるだけの調度品等も用意していただき、試行錯誤の中で
徐々に体制を整えながら、順次活動の幅を広げて行きました。翌年、研究棟が完成し、工
事時の被いや機材が取り外された成育庭園は、すぐに園芸活動を開始、ガレキの掘り起こ
しから始め、現在の美しい庭園を維持していて大きな力になっています。

 活動の中での決まり事や、病院との連携等の諸問題に対応するため、オープンから4年
目に、「成育医療センター・ボランティアの会」という組織を作り、役員も選挙制にし、新
会則のもと活動が始まりました。それぞれのセクション(外来ガイド、救急ガイド、ショ
ップ、シッティング、図書、園芸)と委員会(イベント、会員交流、広報)も10年の変
遷を経て、より良い現在の形態に至っています。

 平成22年に当センターの独法化により、名称も「成育医療研究センター・ボランティ
アの会」と改称され、ボランティア会計も独立しました。

 10年目に入った23年1月より、念願の「病棟ボランティア」の活動が始まりました。
入院しているお子さんやご家族が、ほんの一時でも安心していただける様な充実した内容
で支援が出来ますように取り組んでいきたいと思います。

 23年度は、もうひとつ大きな改訂がありました。小児病院という特殊な環境の中で、
「自身の為」「患者さんの為」「病院の為」に、病児や兄弟児と接する活動者は「4種の感
染症の抗体価検査の当センター基準をクリアして活動する」という規定が出来ました。新
年度には全員が万全の態勢でお子さん達と接することになります。

 今年は「10周年記念公演」として、中井貴恵さん朗読の「つりばしゆらゆら」を2月
に開催いたしました。また、ボランティアをご利用くださる皆さんにアンケート調査のご
協力をいただきました。沢山の感謝の言葉、感想、ご意見、注文等頂いております。一つ
一つのご意見を大切にし、少しでもお力になれるよう会員総力で努力していきたいと思い
ます。

 『私達は 病院にいらっしゃるお子さんやご家族が やすらぎを感じていただけるよう
に活動しています』 というボランティアの理念を忠実に守って皆さんのお役に立てる様
心掛けていきたいと思います。         

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・

●新任医師の紹介

周産期センタ―  胎児診療科  医長 和田 誠司
                  産科  医師 関口 将軌
総合診療部    小児期診療科  医師 益田 博司
              救急診療科  医師 内田 佳子
                        医師 照屋 秀樹
                        医師 浦田 晋
器官系病態内科部   消化器・肝臓科 医師 清水 泰岳
生体防御系内科部    腫瘍科 医師 大隅 朋生
                感染症科 医師 庄司 健介
臓器・運動器病態外科  外科 医師 佐藤 かおり
                      医師 大野 通暢
感覚器・形態外科部   形成外科 医師 彦坂 信
手術・集中治療部    麻酔科 医師 中村 信人
                      医師 伊東 祐之
母性医療診療部   腎・高血圧内科 医師 三戸 麻子
臓器移植センター  移植外科 医師 濱野 郁美
放射線診療部    放射線診断科 医師 中川 基生
                         医師 北見 昌広
                         医師 舟越 和人

 

★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・:.ヽÅ。・;★・♯・~Åヽ・:.Å;☆・♯・~・

『成育すこやかジャーナル第110号』いかがでしたか?

 今年は少し桜の開花が少し遅かったような気がしますが、東京ではお花見でにぎわいよ
うやく春になったように感じます。
  春といえば、新生活のスタートです。キッチンにあるコンロといえば黒が定番ですが、
今は白、ピンク、オレンジ、グリーンなどの色のコンロが発売され、若い女性の間では明
るい色合いのコンロが人気だそうです。汚れが気になり敬遠しがちですが、明るい色のコ
ンロがあるとお料理するのも楽しくなりそうでいいですね。
 

                             
  成育医療研究センターのホームページも是非ご覧下さい。   
      
     http://www.ncchd.go.jp                      
                      

●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○●○◆○

 



▲ ページ上部に戻る