国立研究開発法人 国立成育医療研究センター National Center for Child Health and Development

代表: 03-3416-0181 / 予約センター(病院): 03-5494-7300
〈月~金曜日(祝祭日を除く)9時〜17時〉

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国立成育医療研究センターについて About National Center for Child Health and Development

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妊娠中のお薬Q&A

妊娠中のお薬の使用に関するご相談は、基本的に患者様からの問診票でのお申し込みをお願いしております。
お申し込み方法はホームページの相談内容・方法をご覧ください。

妊娠中のお薬Q&A

  • 妊娠中にサプリメントを使用してもよいでしょうか?
    • ビタミン、ミネラルなどは基本的に食品からの摂取がすすめられます。 ただし、ビタミンBの一種である葉酸は日本人の食生活では不足しやすいとされており、妊婦さんや妊娠を考える女性にはサプリメントなどでの摂取がすすめられています。

      配合ビタミン剤には、ビタミンAなど妊娠中の大量摂取は避けた方がよい成分が含まれている場合もありますので、妊婦さん用のサプリメントの使用が勧められます。

  • なぜ葉酸サプリメントの摂取が重要なのですか?また、葉酸はどの程度摂取する必要がありますか?
    • 葉酸はほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜にも含まれていますが、水溶性ビタミンで加熱処理に弱く、日本人の食生活では不足しやすいと考えられています。

      妊娠初期に葉酸が不足すると胎児の神経管閉鎖障害(NTD:neural tube defects)の発症率が高まることが様々な研究で示されています。世界各国で妊娠を希望する女性に対してサプリメントなどの栄養補助食品からの葉酸摂取に関する勧告が出され、日本の厚生労働省からも妊娠前から食品からの摂取に加えて栄養補助食品から1日 0.4mg(400μg)の葉酸を摂取することが勧められています。

      注:すべての神経管閉鎖障害が葉酸の摂取不足でおこるわけではありません。

  • 妊娠中のお酒やタバコはどうでしょうか?
    • 妊娠中の大量飲酒では胎児の先天異常や胎児発育遅延をおこす可能性があるといわれています。少量のアルコール摂取では赤ちゃんの異常はみられなかったとの報告もありますが、「この時期のこのくらいの飲酒量なら大丈夫」ということはわかっていません。妊娠全期間を通じて禁酒することが勧められます。

      妊娠中の喫煙では胎児発育遅延や流産・早産の可能性が高くなると報告されています。お母さんの喫煙本数が増えるほど、赤ちゃんの体重が小さくなると報告されています。また、出産後もお母さんやお父さんの喫煙で赤ちゃんの突然死症候群(SIDS)の可能性が高くなると報告されているために妊娠中、出産後も禁煙することが勧められます。

  • 妊娠中にインフルエンザワクチンを接種できますか?
    • インフルエンザワクチンは接種してもワクチンの成分による感染をおこすことのない不活化ワクチンです。妊娠中の不活化ワクチン接種は問題ないと考えられています。

      妊娠初期にインフルエンザワクチンを接種した妊婦の研究でも先天異常発生率の増加はみられませんでした。むしろ、妊娠中はお母さんのインフルエンザ感染を予防することが大切であり、予防接種をうけることが勧められます。

  • インフルエンザにかかった場合に、薬を使用することはできますか?
    • 日本で主に使用されているインフルエンザの治療薬にはタミフル® ・リレンザ® ・イナビル®などがあります。 タミフル®は内服薬で妊娠初期に使用したお母さんの赤ちゃんでの先天異常発生率は、一般の先天異常発生率の3%と比べて増加はみられなかったという報告が複数あります。

      リレンザ®・イナビル®は吸入薬です。リレンザ®に関しては妊娠初期に使用したお母さんの赤ちゃんに先天異常発生率の増加はみられなかったという報告が1つあります。イナビル®については妊娠初期の使用に関する報告はありませんが、いずれも吸入薬であり、お母さんの血液中に検出される薬の量はごくわずかですので、妊娠中の使用は問題になりません。

      厚生労働省の新型インフルエンザ対策のページもご参照ください。

妊娠と薬情報センター

※お問い合せ電話で妊娠中・授乳中のお薬に関する質問を承ることはできません