国立研究開発法人 国立成育医療研究センター National Center for Child Health and Development

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患者・ご家族の方へ Patient & Family

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はじめに:不妊診療科

周産期・母性診療センター 不妊診療科 医長
齊藤 英和

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妊娠を望む女性の高齢化と平均初診年齢のうつりかわり

わたしは、東京都世田谷区にある国立成育医療研究センターで不妊診療を専門にしている齊藤英和と申します。妊娠、出産に関わる現状について医学的・社会的な問題を考えながら、情報発信をしていきたいと思っています。

わたしは産婦人科の領域の中でも、特に不妊治療・妊娠・出産医学を専門に30年以上にわたって治療してきました。

国立成育医療研究センターでは2002年から不妊治療を始めました。当初、センターの初診の患者さんは、35歳に達するかそれより若干若い方が多かったのですが、最近になって、年齢がどんどん高齢化してきました。下のグラフをみてください。

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最近5年間に当研究センターの平均初診年齢と体外受精の治療を受けた患者さんの平均年齢です。2009年が初診36.9歳、それ以後2013年まで各年39.0歳38.7歳、38.7歳、37.9歳と推移しています。

体外受精の治療を受けた平均年齢も40.0歳、40.1歳、40.2歳、41.3歳、39.7歳とかなり高齢のまま推移しています。高齢になると病気がなくても、高齢というだけで妊娠しにくくなり、体外受精の治療を含めた不妊治療をしてもなかなか妊娠しません。

女性のライフプランを考えるときに、妊娠・出産について正しい知識を

患者さんの中には、30代後半の高齢になっても治療さえすれば、妊娠できると考えている方がたくさんいます。年齢が高くなるほど、特に30代後半から、妊娠する能力はガクッと落ちていきます。

こうした事実を、学校教育の中で正確に教えることは今までありませんでした。学校教育の性教育と言えば、避妊やHIVなどの性感染症予防が主でした。

しかしこれからは、どのように家庭を持って、いつ子どもを産むのか、すなわち、将来自分のライフプランを立てるためにも、妊娠・出産に関わる正確な情報を教育することが大切だと思います。

『産む』ということ、『働く』ということを考える

病院に来てくれる患者さんを待っているだけでは、高齢の人しか病院に来なくなり、ますます少子化が進んでしまうという危機感を持つようになりました。

これではだめだと思い、5年前から病院を飛び出し、患者さんだけでなく、一般の方に妊娠・出産に関わる知識や日本の不妊治療の現状について講演を始めました。

また、特に若い人たちに知って欲しいという思いから大学で、就活前の学生を対象に仕事と家庭の両方を持つことの大切さなども含めて講義をしてきました。

これを「『産む』と『働く』の教科書」(講談社)にまとめました。現在は、国の少子化問題の緊急対策を考える会議「少子化危機突破タスクフォース」の座長も務めました。

この連載ブログが、誰もが納得して自分のライフプランを設計できるきっかけになれば幸いです。

国立成育医療研究センター不妊診療科の診療体制

国立成育医療研究センターの診療のご案内

  • 外来は、すべて予約制ですので、当院で受診される方は『事前予約』が必要です。
国立成育医療研究センターでは、事前予約制を導入しておりますので、予約センター(電話 03-5494-7300)で予約をお取りになってからご来院ください(予約取得時に、紹介状の確認をしております)。詳しくは、予約センターにお問い合わせください。

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