当院間移植患者家族会 ドレミファクラブ

肝移植の歴史と現状

肝臓移植は米国のThomas E. Starzlらによって1963年に開始された歴史の浅い医療です。手術手技・臓器保存方法・免疫抑制療法・周術期管理の改善により、肝移植の成績は飛躍的に向上しました。日本の肝移植は現在健常人の部分肝臓を用いる生体肝移植が中心で行われています。生体肝移植は1989年11月に島根医科大学で胆道閉鎖症のお子さんに行われたのが最初です。また1990年から京都大学で、生体肝移植の症例が重ねられました。我が国の移植医療を牽引してきた京都大学にて、私(笠原)は1996年から2005年までの10年間、肝移植の勉強や治療に携わってきました。そこで、誰も手を付けられなかった病気に立ち向かう姿勢・絶対あきらめない姿勢・患者さん/病気に対して謙虚な姿勢や高度な手術技術を習得しようと、不眠不休の努力を続けてきました。また途中、英国のキングスカレッジに留学し、ヨーロッパにおける最先端の移植医療についても学んできました。

1997年10月に脳死臓器移植法案が施行され、脳死肝移植が実施可能となり、1999年2月に信州大学で日本初の脳死肝移植がおこなわれました。そして2009年7月、日本でも脳死を人の死と認め、家族の同意で臓器提供が可能となる改正案が採択され、2010年7月から施行されました。

笠原医師

日本の肝移植の歴史

1963年米国で世界初の肝移植
(Thomas E. Starzl先生)
1989年 島根で日本初の生体肝移植
(永末直文先生)
1990年 京都大学で生体肝移植開始
1997年 脳死臓器移植法施行
2004年 生体肝移植が保険診療へ
2008年 イスタンブール宣言
(海外渡航移植制限・臓器売買禁止・死体移植推進)
2010年 改正脳死臓器移植法施行

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