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【医療関係者向け】
妊婦さんの新型コロナウイルス感染症について


医療関係者向け詳細解説

主な治療薬

副腎皮質ステロイド
【デカドロン®】デキサメタゾン、【メドロール®】メチルプレドニゾロン、【プレドニン®】プレドニゾロン

ステロイド薬はいずれも添付文書では妊娠中の使用について有益性投与の扱いとなっています。動物試験では口蓋裂などの催奇形性が指摘されていますが、ヒトでは複数の大規模な疫学研究において、児の全体の先天異常リスクの増加は示されておりません。口唇口蓋裂に注目した症例対照研究では発生確率が数倍になるという報告がある一方で、関連を否定する報告もあります。
デキサメタゾンは胎盤通過性が高いため、妊娠中には胎盤通過性の低いプレドニゾロンの使用がすすめられます。

【ベクルリー®】レムデシビル

ベクルリー®は添付文書では、妊娠中の使用について有益性投与の扱いとなっています。動物試験では催奇形性はみられておりません。ヒトでの疫学研究は行われていませんが、妊娠中期以降に使用した100例程度の報告では、薬剤に関連すると考えられる明らかな母児への悪影響はみられていません。

【オルミエント®】バリシチニブ

オルミエント®の添付文書には、「妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと」と記載され、禁忌の扱いとなっています。動物試験ではラット及びウサギにおいて催奇形性が報告されています。ヒトでは、妊娠中に使用した十数例で出生児に先天異常はみられていませんが、情報が少ない現時点では、少なくとも妊娠初期は避けるべきと考えます。

【ロナプリーブ®】カシリビマブ/イムデビマブ

ロナプリーブ®は、添付文書では妊娠中の使用について有益性投与の扱いとなっております。外来性因子を標的としていることから、生殖発生毒性試験は実施されていません。ヒト正常組織、ヒト胎児組織を用いた組織交差反応性試験でも、交差性は認められませんでした。現時点ではヒトでの妊娠中使用に関する情報はほとんどありません。

その他(現時点ではCOVID-19に対する治療薬として承認されていません)

以下の薬剤は、現在COVID-19に対する治療薬として承認されておらず、有効性・安全性は確立していないことに留意が必要です。

【アビガン®】ファビピラビル

アビガン®の添付文書には、「妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと」と記載され、禁忌の扱いとなっています。動物試験では、ヒトでの曝露量と同程度または下回る用量において、ラットで初期胚の致死、サル、マウス、ラット及びウサギで催奇形性が認められています。ヒトでの情報はほとんどありません。現時点では、少なくとも妊娠初期は避けるべきと考えます。

【アクテムラ®】トシリズマブ

アクテムラ®は添付文書では、妊娠中の使用について有益性投与の扱いとなっています。動物試験では催奇形性はみられておりません。ヒトでは、小規模ながら国内外の研究報告ではリスク増加は認められておりません。
出産直前に使用した場合、出生児の生ワクチンの接種には注意が必要です。