国立研究開発法人 国立成育医療研究センター National Center for Child Health and Development

代表: 03-3416-0181 / 予約センター(病院): 03-5494-7300
〈月~金曜日(祝祭日を除く)9時〜17時〉

  • アクセス・交通案内
  • 予約センター
  • MENU

寄付について Contribution

寄付について Contribution

おりがみツリー発案者の想い 橋本 直也 医師 利根川 尚也 医師 ロングインタビュー①│おりがみツリー│ご寄付について

おりがみの画像
2012年に始まったおりがみツリーは、今年で通算5年目の節目を迎えます。すっかり当センター「冬の風物詩」として定着した本企画ですが、「おりがみを集めて一つの大きなツリーをつくる」といった一風変わった発想はどこからきたのでしょうか。
おりがみツリーブログ第一弾となる今回は、おりがみツリーの発案者である二人の医師、橋本 直也 医師と利根川 尚也 医師に話を聞きました。
企画を始めたきっかけ、取組みの中で感じたやりがい、軌道に乗るまでの様々な苦労や、医師を目指した理由まで、6500文字にも及ぶロングインタビューから読み取っていただければと思います。

カレー屋さんで出来たおりがみツリーの原案

土台となったクリスマスの企画とは?

DSCF1433の画像

――まずは、お二人の自己紹介をお願いします。

 

橋本 直也 医師(以下、橋本)「国立成育医療研究センター(以下 成育)では、総合診療部の小児科レジデント(臨床研修期間中の医師の名称)として3年間勤務しました。現在は、都内のクリニックで小児科医として勤務しながら、株式会社 Kids Publicの代表として、インターネットを介した小児科医療に取り組んでいます。」

 

利根川 尚也 医師(以下、利根川)「橋本と同じく、成育で総合診療部の小児科レジデントとして3年間、その後感染症科の臨床研究員として1年間勤務しました。現在は、沖縄県立南部医療センター・こども医療センターの総合診療科に勤務しています」

 

――それでは、さっそく本題に入ります。おりがみツリーを企画したきっかけを教えて下さい。

 

利根川「2011年、僕と橋本がレジデント1年目のときですね。入院中の子どもたちを楽しませようと思い、二人でクリスマス会を企画したんです。その時は、まず昼間に靴下を配って「いい子にしていたらプレゼントがもらえるよ」と子どもたちに伝えて。その後、病棟が消灯してから看護師・レジデントが20人くらい集まってサンタの格好をして、配った靴下にぬいぐるみを入れて回りました。この企画が、子どもたちからも、家族からも、病院からも、すごい好評だったんです。」

 

橋本「このクリスマス会の成功を受けて、次の年も何かやろうって事で、新しい企画について成育の前のカレー屋さんで利根川と二人で話し合いました。ある土曜日の午後だったと思います。今でもあのカレー屋さん、あるのかなぁ(笑)。」

 

――カレー屋さん、まだやってますよ(笑)

 

利根川「そこで話したのは、こちらからプレゼントを渡すだけではなくて「子どもたちや家族を主体に何かをできないか」という事で、そこからおりがみツリーへと繋がっていきました。」

 

橋本「どちらの企画も、きっかけは病院で過ごしているけども少しでも楽しい思い出を作ってほしい、患者と医者の関係だけじゃなくて一緒に思い出をつくりたいって想いですね。」

 


IMG_2062の画像

――「折ったおりがみを集めてツリーにする」って、なかなか思いつかないと思うんです。この発想は、どこから着想を得たのでしょうか?

 

橋本「これ本当にカレー屋さんでの二人の会話で、どんどん出来上がっていったんですよ(笑)」

 

――本当にオリジナルなんですね。何か元のアイディアがあって、真似してみようってわけじゃなくて。

 

橋本「まったくないですね。みんなができる参加型、小さい子も大人もできる、そしてみんなで一個の作品を作るって考えた時に、おりがみツリーに辿り着きました。」

 

利根川「本当に、15分くらいの会話の中で一気にできました。おりがみは日本の伝統文化でもあるので、世代を超えてみんな知っているし、だれでも一度は折ったことがあると思うので、みんなに提案した時に「できそう!」って思ってもらえることが大事だと思ったんです。」


子どもと同じ目線に立って、いっしょに何かを作るということ。

IMG_6029の画像

――カレー屋さんでアイディアが固まったおりがみツリーは、今年でもう5回目を数えます。1回目は相当大変だったと思うのですが、実際はどうでしたか?


橋本「ありましたよ、いろいろね(笑)。やはり、院内のたくさんの人の協力が必要ですし、あとは集める箱に入れる時の感染管理の問題とか、病院として当然気を付けなければいけないこともありましたし。」


利根川「でもやっぱり、夢中でやっていたので。今思うとずっとアドレナリンがでているような状態。立案して1回目を作りあげるまでは本当に楽しかったですね。もちろん、大変なこともありましたけどね(笑)。」


橋本「あんなに巨大なものを吊るして安全性は大丈夫なのか、って心配されました。事務の一級建築士の方に色々教わったりして(笑)。」


利根川「成育は巨大な組織なので、企画を始めるにあたって協力をお願いする相手が多かったのは事実なんですが、その前の年に企画したクリスマス会のお蔭で、皆さんには好意的に受け入れてもらえましたね。」


IMG_6193の画像

――前年のぬいぐるみを配ったクリスマス会が、おりがみツリーの土台となっていたわけですね。


利根川「例えば、あまり口を利かない恥ずかしがり屋の女の子が入院していて、いつもは採血を嫌がっていたんです。でも、クリスマスにぬいぐるみを配ってから、「ぬいぐるみを腕の下に敷いてくれたら、採血していいよ」いってくれて。こうやって子ども達に良い変化があって、それが嬉しかったし、周りの職員とも一緒に喜んで。」


――そんな成功体験があってもなお、2年目は同じことをやらずにおりがみツリーにチャレンジしたのは、やはりそこに特別な想いがあったんでしょうか?


橋本「こちらから物をあげるのも楽しかったけど、一緒に、子どもと同じ目線でなにかをしたかったんです。1年目も好評を得ることは出来たのですが、プレゼントを渡して施すってどこか上から目線のような気がして。子どもと同じ目線に立って、一緒に何かを作るほうがしっくりくるよねって、よく利根川と話してました。」



おりがみツリー公式HP         : http://bit.ly/2fOgeIQ
おりがみツリー公式Facebook : https://www.facebook.com/origamitree.Xmas/

プロフィール

④写真_橋本の画像
橋本 直也

2009年日本大学医学部卒。小児科専門医。聖路加国際病院での初期研修を経て、国立成育医療研究センターにて小児科研修。その後、東京大学大学院にて公衆衛生学修士号を取得。子育てにおいて誰もが孤立しない社会づくりを目指し、2015年12月に株式会社Kids Publicを設立。IT×小児医療で子どもたちの健康に貢献することを目指す。

Naoya Tonegawa (1)の画像
利根川 尚也

2009年昭和大学医学部卒。太田綜合病院付属太田西ノ内病院での初期研修を経て、国立成育医療研究センターにて小児科研修。その後、2014年同センター 感染症科にて臨床研究員、2015年沖縄海軍病院を経て、現在沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 小児総合診療科に勤務。

ご寄付のお願い Contribution&Donation

国立研究開発法人国立成育医療研究センターでは、より充実した成育医療に関する調査、研究並びに医療の提供を行っていくために、研究開発、教育研修及び病院運営に対し企業や個人の皆様方から広く寄付金等を呼び掛けています。(くわしくはこちら

国立成育医療研究センターのご寄付は、所得税法上の寄付金控除の対象となる特定寄付金又は法人税法上の全額損金算入(税制上の優遇措置)を認められる寄付金です。

次年度以降も『おりがみツリー』を継続するため、そして次世代を支える医療のために、ご支援をお願いしております。 ご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。