研究部紹介

沿革

1965(昭和40)年 「国立小児病院」(世田谷区太子堂)として、わが国初めての小児専門病院がスタート、1985(昭和60)年には研究部門として「小児医療研究センター」を併設し、さらに2002(平成14)年3月、国立大蔵病院と統合して母性を加え、「国立成育医療センター」としてわが国5番目の国立高度専門医療センターと発展しました。太子堂に残っていた研究所は2004(平成16)年10月に大蔵の地に移転し、名実ともの臨床研究を推進する組織となりました。約8万m2の敷地の中に12階建ての病院と向かい合って、1本の橋で結ばれた地上9階建て、延べ床面積1万6千m2の鉄骨鉄筋コンクリート造り建物が研究所です。


研究部・室

11研究部22研究室、3研究支援室からなります

自然科学系分野の研究部(発生・分化、成育遺伝、生殖医療、周産期病態、小児思春期発育、免疫・アレルギー、移植・外科、母児感染、薬剤治療各研究部)では生殖細胞の発生から始まる胎児、乳幼児期、小児、思春期の生理を明らかにするとともに、その破綻で生じる疾病の原因(先天異常、小児難治性疾患、小児がん)を分子遺伝学、分子細胞生物学、蛋白化学、発生生物学、システムバイオロジーなどの方法論を駆使して研究を進め、その成果を臨床で実践できることを目標としています。遺伝子診断システムの開発、遺伝子・幹細胞治療、再生医療はその一例です。

先天異常、小児がん等小児疾患は、その原因と治療法の改善ばかりでなく、治療中・病気克服後のQOLを十分に考慮した長い人生を支援するための研究も重要であります。

社会医学系分野の研究部(成育社会医学,成育政策科学各究部)では乳幼児期から思春期におけるこころの発達とその異常のメカニズムをあきらかにするとともに家族、コミュニティー(地域社会)がその問題の解決に向けどのように機能すべきか、調査し、あるべき姿を提言します。また、わが国の小児保健のデータベースの作成とその分析によって得られた成果(出生コホート、わが国独特の疾病構造など)を政策提言することも求められています。


人材

所長、副所長、部長、室長が38名、流動研究員が20名、研究助成財団等のリサーチレジデント10名、連携大学院院生5名の他、毎日ではないが大学、企業、研究所、外国などから共同研究員が180名、総計150~200名が研究活動を展開しています。


組織

小児血液・腫瘍研究部 分子病理研究室
機造血腫瘍発生研究室
小児血液及び腫瘍に関する調査及び研究を行います。
分子内分泌研究部 臨床内分泌研究室
基礎内分泌研究室
分子内分泌に関する研究を行います。
免疫アレルギー研究部 アレルギー研究室
免疫療法研究室
喘息、アトピー性皮膚炎などの小児のアレルギー疾患、免疫異常症の病態をゲノムやプロテオームなどの情報により明らかにし、新しい予防治療方法の開発を目指しています。
成育遺伝研究部 疾患遺伝子構造研究室
遺伝子診断治療研究室
ヒト遺伝子の構造と機能について解析し、種々の遺伝病の新たな責任遺伝子を解明し、その機能及び発症機構や治療法について研究しています。
母児感染研究部 小児感染症研究室
感染防御研究室
先天異常や難治性慢性感染症の原因となる胎児・小児期ウィルス感染症の病態解明と新しい診断・治療の開発を行っています。
システム発生・再生医学研究部 ゲノム機能研究室
組織工学研究室
システム発生及び再生医学に関する研究を行います。
薬剤治療研究部 分子薬理研究室
実験薬理研究室
成育医療における薬物標的因子の探索および機能の解明を行い、創薬への応用を行っています。また、胎児、小児期に特有な薬物動態を明らかにしていきます。
成育社会医学研究部 成育疫学研究室
成育生態学研究室
次世代を育成する環境の健全性を確保すべく調査・研究に取り組み、健康影響の原因を究明して対応策を講じる提言を行っています。
生殖・細胞医療研究部 生殖細胞機能研究室
生殖技術研究室
生殖医療・再生医療への応用を目指し、受精に始まる初期発生機序やヒトES細胞を含む幹細胞の樹立とその分化機序の解明およびその臨床応用を図っています。
成育政策科学研究部 成育医療政策科学研究室
成育保健政策科学研究室
成育医療や関連する保健に関して、全国の施設と連携し、情報収集および解析を行い政策提言を行います。また、成育医療に特有な生命倫理の問題点についてその解決を目指します。
周産期病態研究部 合併症妊娠管理研究室
胎児発育研究室
妊娠中の胎児発育と母体との関係や出生した新生児の生理学的発達及び異常発生機序を解明し、ハイリスク妊娠の新規治療法開発、胎児発育不全の防止法開発を行います。
共同研究管理室   成育医療の推進に不可欠な基盤研究やトランスレーショナル研究について、病院や他施設を含む共同研究推進のためのプロジェクト研究調整を行います。
ラジオアイソトープ管理室   RIを用いた研究の管理と調整を行い、さらに研究者の健康管理を行います。
実験動物管理室   動物実験が科学的に、かつ、動物の愛護と福祉に則って実施されるよう教育し、管理を行います。また、発生工学的手法の提供により研究を支援します。

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