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放射線診断科
国立成育医療研究センター放射線診療部放射線診断科では、診療放射線技師と放射線診断医が協同し、院内の外来・病棟から発生する各種の画像診断検査依頼に対し、これを実施しています。各種の画像診断検査とは、単純撮影、消化管造影検査(上部消化管、下部消化管など)、尿路系造影検査(経静脈性尿路造影、排尿性膀胱尿道造影など)、CT(コンピューター断層撮影)、MRI(核磁気共鳴画像)、核医学検査および血管造影検査(カテーテル検査)などがあります。いずれも最新の画像診断装置が配備されています。
心臓超音波検査および産科超音波検査以外の超音波検査は、臨床検査科超音波検査室の超音波検査技師と放射線診断医が協同して検査を実施します。超音波診断装置は最新の機種が配備されています。
これらのさまざまな検査を安全かつ確実に実施するためには、検査を受ける患者様および家族の皆さまのご理解とご協力のみならず、依頼元である担当医チーム、外来・病棟看護師、麻酔科医師(特に鎮静・全身麻酔を必要とする場合)、放射線診療部受付クラーク、および検査科受付クラークといった複数の職員の協力が必須です。
国立成育医療研究センター放射線診断科では、放射線診断医が院内の外来・病棟から依頼される画像診断検査に対して、一部*を除いて全例を読影し、画像診断報告書を発行しています(*一部とは、循環器科医師により実施される心臓カテーテル検査および心臓超音波検査、産科医により実施される超音波検査など)。
また、画像の読影ならびに画像診断報告書作成の業務は、依頼元である担当医の指示に従って「至急読影依頼をする」と判断された場合は、優先的に処理され、診療業務の参考資料として提供されます。これらの業務は特殊な検査法を除いて原則的に24時間体制で運用されています。放射診断医1名が、診療放射線技師1名とともに時間外に待機しています。
国立成育医療研究センター放射線診断科では、放射線診断医による各種画像診断検査の読影および画像診断報告書の作成・発行に加え、検査の依頼元である担当医(チーム)に対して、疾患や症状別に最適な画像診断検査の選択・検査の実施順序や実際の検査方法に関する情報の提供を行っています。また、地域医療連携の一環として、近隣の医療施設からの画像診断検査にも応じています(CT、MRI、核医学検査など)。
各種画像診断検査法について
単純撮影
健康診断でもおなじみの胸やおなかの写真をレントゲンで撮影する検査です。成育医療研究センターでは、いままでのようにフィルムに画像をプリントすることはしません。デジタルデータで画像は取得され、そのまま診察室の電子カルテの端末で担当医と患者様が見ることができます。すべての画像は放射線診断医による診断書がつき、おなじ端末で診断結果を写真と一緒に見ることができるようになっています。
消化管造影検査
胃や腸の検査でおなじみの検査です。バリウムなどの造影剤を飲んだりしていただいてリアルタイムで胃や腸の中の様子を観察しながら、写真を撮影して行く検査です。成育医療研究センターでは放射線技師・看護師・担当医・放射線診断医が協力して円滑で安全な検査を心がけています。
尿路系造影検査
消化管の造影検査と同じ機械をつかって、静脈などの血管や、尿道などから造影剤を注入して、腎臓や膀胱の病気を検査します。
CT
成人男性の肩から足の付け根までを9秒という速さで検査してしまう最先端のCTが設置されています。一般の病院でみかけるCTは白い色をしたものがほとんどですが、成育医療研究センターでは,検査を受けるお子様の恐怖心を取り払うことを目的に、CT本体の円形の外観を利用してドーナツ模様で着飾っています。また検査室内も本体のドーナツに合わせて台の上に寝た(横になった)状態でも恐怖心を和ませる様に、おかしの模様を壁に装飾しています。
MRI
Magnetic Resonance Imaging (核磁気共鳴画像)の略で電磁波を利用して体の断層画像を得る検査です。エックス線を使わないのでレントゲン被曝無しに画像を得ることができます。少し音がうるさいのと、CTに比べて少しだけ時間がかかるのが玉に瑕(きず)ですが、当院では最新の高速スキャンを行うことができる装置が複数設置されています。MRI室内には専用のオーディオ・ビデオ装置が備えられ、長時間検査でもアニメを見ながら不安を感じずに検査を行えるようになっています。
手術室には別に手術室専用のMRI装置も設置され、全身麻酔や呼吸管理の必要な患者様も安全にMRI検査が行えるような設備が備えられています。
核医学検査
2面検出器型ガンマカメラ二式(SPECT、全身スキャン対応、一式はPET対応機種) 核医学検査は小児がんなどの原発巣や転移巣を見つけるためのものと、脳、心、肺、肝、腎などの機能を評価するものとがあります。この検査のためにアイソトープ(放射性同位元素)でラベルされた薬剤を静脈注射あるいはガス製剤として吸入して、その薬剤が標的となる臓器に集積したところをガンマカメラが撮像します。そのために、薬剤投与直後から撮像するものや、3~6時間後あるいは24時間後に撮像するものなど種々の検査法があります。検査時間は数分で終わるものから1時間データを収集するものまでありますが、その撮像時間内は液晶TVにてアニメーションなどで気分を紛らわしていただく患者様向けのアメニティーも用意してあります。
血管造影(カテーテル検査)
主に足の付け根(鼠径部)から細い管(カテーテル)を血管内に進め、目的に応じ体中のあらゆる部位の血管を観察するという検査法です。観察する血管には造影剤という診断用の薬剤を注入します。心臓を中心とした循環器領域の検査は、これを専門とする循環器科医によって行われますが、その他の血管、たとえば呼吸器、腹部臓器、中枢神経系あるいは四肢などは放射線科医が検査を担当します。最近は、病気の診断に必要な情報のほとんどは、超音波検査、CTあるいはMRIで得られるようになってきたため、診断のみを目的とした血管造影検査は少なくなってきました。一方、これらの血管造影に用いる管(カテーテル)を介してさまざまな疾患の治療が行われるようになってきました(経カテーテル的治療、血管内手術)。一般に小さいお子様の検査は全身麻酔で行われます。
超音波検査
体内に超音波をあてて、CTやMRIと同じような体内の断層画像を得る検査です。リアルタイムに動きを観察できる検査で、安全で簡便な検査で、かつ、得られる情報が多いので、小児や妊婦の患者様の場合には特に重要な検査となっています。当センターでは臨床検査科に超音波室があり、このセクションでは臨床検査技師・産婦人科医師・循環器科医師・放射線科医師が緊密な連携をはかり検査が行われており、救急の患者様も含め24時間、超音波の専門家による検査が施行できる体制がとられています。
以上、成育医療研究センター放射線診療部放射線診断科は患者様の診断・治療にあたる担当医の依頼のもと、さまざまな画像診断検査を行い、これらの読影にあたっています。


