麻酔科



手術室

 成育医療研究センターには9つの手術室があり、年間約4500例の手術がおこなわれています。胎児、新生児、小児、そして妊産婦と様々な手術に対応します。すべての症例に麻酔科医がかかわり、多くは全身麻酔で行われます。手術室内では生体肝移植術、脳外科、心臓手術などの複雑な手術に加え、血管造影検査、CT検査、MRI検査など全身麻酔下で安全に検査ができる設備が整っています。産科の分娩室とも直結しており、緊急の帝王切開などにも対応しています。

手術室写真

《手術室》

麻酔写真

《安全な麻酔》

麻酔のはじめと終わりには、必ず2人以上の麻酔科医が付き添います。

術中写真

《手術中》

麻酔科医が常に患者の状態を見守り続けています。


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無痛分娩

 国立成育医療研究センターでは妊産婦さんの意思を尊重し、希望される方には硬膜外鎮痛分娩(いわゆる無痛分娩)という方法を選択していただいており、その実施は私ども麻酔科医が産科医や助産婦と協力して行っています。この方法は、安全確保のためにも自然の分娩経過に合わせた24時間体制の麻酔科医の対応が求められます。

  個性や多様性が重視される現在、お産の痛みに対する考え方も、痛みは我慢してでも自然に出産したいと考えておられる方もいれば、安全な方法であれば痛みを減らして出産したいと考える方など多様化してきており、無痛分娩に対する関心は高まっています。医療が進歩し私たちは明らかにその恩恵を受けており、全てを自然経過に任せた時代には失われていた多くの命が救われる時代にもなっており、今や好んで痛みに耐えなければいけない時代でもないともいえます。


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鎮静外来

 小児患者の多くでは、手術に限らず、長時間動いてはいけない検査などで鎮静や全身麻酔が必要となります。鎮静は自然な眠りではありませんので、呼吸や心臓の働きについて十分な注意が必要です。私ども麻酔科医は、小児ではこうした鎮静/麻酔が必要な検査には、検査をする担当医療者とは別に、お子さんの安全性を確保するスタッフが付き添うべきだと考えています。
 鎮静薬投与が必要な患者さんのスクリーニングを麻酔科外来で行っており、一部の鎮静検査に麻酔科医が付き添っております。
  

心カテ室写真

《心臓カテーテル検査》

ここでも麻酔科医が患者さんの安全を守っています。

 

MRI写真

《MRI検査室》

全身麻酔下でのMRI検査が可能です。

 


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麻酔外来の役割

 術前の患者評価、麻酔の説明は、鎮静外来と並んで麻酔科外来の主要な機能です。手術を担当する外科医、検査をする小児科医や放射線診断医とは異なった視点で評価します。患者中心に評価をおこない、そして患者さんおよびそのご家族が理解し納得してはじめて安全な麻酔がかけられると考えています。
 麻酔科外来では、麻酔科医による診察と、ご家族の納得がいくまでの説明を心がけておりますので、気になることは御遠慮なく御質問ください。


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疼痛管理・PCA

 術後に限らず、痛みは様々な場面で発生します。麻酔科医は、痛みを感じなくさせる麻酔という技術を持っており、また、麻酔のもたらす問題も熟知しているため、患者さんの状態に合った疼痛管理を提供できると考えています。多くの場合、静脈内に麻薬を微量投与し、患者自身あるいは付き添いのご家族の方が必要に応じて追加投与できるPCA (Patient Controlled Analgesia) という方法が有効です。この方法を安全に行うように指導するのも麻酔科医の役目です。手術とは関係ない癌性疼痛や難治性腹痛などの治療にも、麻酔科医が加わりチーム医療を行います。


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おわりに

 以上、手術集中治療部の役割のいくつかをご説明させていただきました。
 このほかには、院内全病棟の長期人工呼吸管理や、在宅医療への移行にも関与しています。また、患者さんの容態変化の評価に加え、機材機器の点検も我々に委ねられています。さらに閉塞性無呼吸、睡眠時無呼吸の診断検査、冷凍自己血貯血採血、医療ガス使用機器の点検などもあげられますが、現在そしてこれから最も重要と考えているもののひとつは、救急蘇生の教育に関する役割です。手術集中治療部では、2002年4月より小児の二次救命処置の国際標準であるPALSをわが国で最初に導入しました。 欧米の施設と同様に、今後PALSを含む救急救命処置のスタンダードが院内の医師、看護師、技師全員が習得できる環境となれば、患者の安全は大いに向上するものと考えています。

 


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