発達心理科

こころの診療部の中で、発達心理科は幼児から学童期のお子さんの「こころの問題」に多面的かつ継続的に深く関わっていきます。

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担当医師については、こちらを御覧下さい。


1.子どものこころ(脳からみたこころ)

現代の子どものこころについて様々な問題があげられています。

「きれる」、「ルールが守れない」、「学校に行けない」、「家から出られない」などの行動の問題、「友達ができない」、「人の気持ちがわからない」、「言葉のニュアンスがわからない」などコミュニケーションの問題、「書くこと」、「読むこと」、「覚えること」が他の能力に比較して著しく劣っている学習の問題などなど。いわゆる発達障害と診断されることも少なくありません。すなわち、これらの問題は、心の問題というよりは、子ども自身が持っている多動、不器用、対人関係の問題、学習の問題などに関係した「脳の機能:認知」に問題があることがわかってきています。

これらの問題について、発達心理科は、様々な観点から評価、治療に加え最新の認知検査などを用いながら総合的なアプローチを行っていきます。加えて、地域の学校や社会との連携も重要ですから、そのためのネットワークも形成してきました。また、治療を行った子どもたちの予後を確認し、私たちの診断や治療が適切であったのかどうかきちんと評価を行っていくことも必要であると考えております。

2.子どものこころ(こころからみた脳)

子どものこころの問題については、生まれ育ってきた家庭、社会、特に学校(先生や友達)における様々なぶつかり合いを通じて、葛藤しながら大人になっていく家庭(兄弟や両親)など様々な要素が絡み合って、その子どものこころに問題が生じて来るという力動的な考え方があります。

「爪かみ、抜毛、チックなどの習癖」、「不登校」、「家庭内暴力」、「引きこもり」、「摂食障害」、「様々な精神疾患」などなど、様々な問題も、「認知」に問題があって二次的に併存してくると考えることもできますが、こころの(精神的な)問題から生じてくることも決して少なくはありません。 また、多くの場合両者が複雑に絡んでいます。

この様に込み入った子どもの問題を、精神的な面から解きほぐし、地域社会の様々な関係機関と連携をとりながら治療を行っていきます。

3.身体的疾患を持つ子どものこころ(コンサルト・リエゾン)

国立成育医療研究センターには、様々な身体疾患を有する子ども達が通院したり、入院したりしています。

今までこれらの子ども達の「こころのケア」については、あまり注目されていませんでした。

しかしこれらの重症疾患の子ども達、慢性疾患の子ども達には様々な発達の問題、あるいはこころの問題が生じてきます。

これらのことは、病気を持つ子ども達だけではなく、家族特にその兄弟、ご両親などにあるいはご家族全体についておこってくる可能性があります。

発達心理科は、それらの問題についても身体的あるいは基礎となる疾患の主治医の先生と一緒に、病気を治すだけではなくその子どもが存在感のある一人の人間として生きていけるよう「こころの面」からサポートしていきます。

また、こころの問題から生じる身体疾患についても、同様に私たちが主治医になり、他科の先生たちにも助けていただいています。

4.これからの計画

1. 「子どものこころ」を知るための勉強会、講演会など

2. 様々な職種と連携した「ソーシャルスキル・トレーニング」「LDのための学習支援」

3. 高機能自閉症、アスペルガー症候群、学習障害、注意欠陥多動性障害を対象にした最新の認知機能検査脳機能検査を用いて認知障害の序について明らかにしていこうと考えています。


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