消化器科


国立成育医療研究センター消化器科は、日本では数少ない小児の消化器・肝胆膵臓疾患専門の診療科です。身近な便秘症から難病の炎症性腸疾患や劇症肝不全まで質の高い、グローバル・スタンダードに則った患者様のための医療を提供しようと、日々、努力を続けております。

外来診療について

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対象疾患・専門分野

消化器疾患
炎症性腸疾患
(潰瘍性大腸炎・クローン病)
近年、日本においても若年発症が増えてきた炎症性腸疾患の小児期発症患者の診療経験は、重症例に至るまで国内屈指であり、当科が最も力を入れている分野です。2010年4月現在、約60名の炎症性腸疾患の小児患者をフォローしております。内視鏡、画像診断法を駆使しての迅速で正確な診断に加え、小児期特有の成長や進学の面でのQoL(生活の質)維持まで考慮しての治療を心がけています。患者様のQoLに大きく影響する絶食や食事制限、中心静脈栄養の導入、また副作用の多いステロイド剤の使用は極力控えております。かわりに、免疫調整剤や白血球除去療法、また適応があれば、日本の小児では経験施設の少ない抗サイトカイン療法であるレミケードによる治療も積極的に行っています。
また、診断並びに治療が難しいとされる乳児期発症の難治性下痢症にの診断・治療に対しても力を入れています。
疾患のコントロールに苦慮している場合、また診断・治療方針についてなど、セカンドオピニオンを含めてご気軽にご相談・ご紹介ください。
腹痛・便秘・嘔吐・
慢性下痢症・
体重増加不良
すべて、一般小児科の中でよく見る症候ですが、原因究明と、適切な治療により、患児のQoLを大きく変えていくことができます。時に、ピロリ菌感染や腸管の構造異常、炎症性腸疾患、食物アレルギーといった積極的な評価・治療が必要になる疾患が潜んでいることもあり、適応があるときには画像検査、内視鏡による評価も行います。下痢型の過敏性腸症候群の治療や、他院では十分な改善にいたらなかった重症の便秘症の治療でも患者様から喜びの声を頂いております。
血便 小児期の血便の多くは短期間に改善しますが、ポリープやアレルギー、炎症性腸疾患が潜んでいることも少なくありません。専門家による評価が必要なことが多々あります。特に2-5歳の時期に血便で発症する若年性ポリープなどは大腸ファイバーによる的確な診断とポリープ切除術が不可欠となります。新生児期の血便から学童期の血性下痢まで、適応があれば大腸ファイバーも積極的に施行し、適切な診断と治療を行っていきます。
肝臓・胆嚢・膵臓疾患
黄疸、胆汁うっ滞症 新生児、乳児期の遷延する黄疸、直接ビリルビンの上昇を伴うものは精査が必要なことが多く、胆道閉鎖症などの器質的な外科疾患は、特に早期診断、早期治療が重要となります。また、内分泌疾患、先天代謝疾患も黄疸を契機に発見されることが多くあります。他科とも連携しながら正確な診断と適切な治療を心がけております。
肝機能障害・肝炎 肝機能異常が遷延するときには、いわゆるウイルス性肝炎から代謝性疾患、自己免疫性肝疾患、薬剤性肝炎まで様々な疾患の可能性があります。また近年小児のメタボリックシンドローム、脂肪肝は急増しています。肝機能障害を伴う脂肪肝には十分な注意が必要です。必要に応じて肝生検まで含めた原因検索、治療を行っていきます。また、小児におけるB型・C型のウイルス性肝炎に対しても的確な病勢の把握を行いながら、適応があれば、治療を行います。
急性、慢性肝不全 急性肝不全にたいしてはICUでのチーム医療による集中管理のもと積極的に血液浄化療法を導入、全身サポートを行います。また優秀な移植外科医による生体肝移植まで対応できる体制があり、救命困難といわれる乳児劇症肝不全の生体肝移植においても好成績を納めています。また慢性肝不全の方の全身管理についても多くの経験があります。

その他にも消化管、肝臓、胆嚢、膵臓の病気でお困りのことがありましたら、ご相談ください。


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実績


過去1年間の内視鏡施行数 

上部消化管 160件/年
下部消化管   80件/年
止血・ポリペクなどの内視鏡的治療 約10件/年

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