先端医療開発室
先端医療開発室の目的
当室は新規医療技術の開発をもって医療のさらなる進歩と現状の問題解決に努めることを目的としております。具体的には、1.新規医療技術、すなわち先端医療を、科学的・倫理的に適切な方法論に基づく臨床研究によって開発すること、2.医学研究に必要なヒト由来研究資源のコレクション(ヒト組織バンク)の形成、の2つのテーマに取り組んでおります。
国立成育医療研究センターでは、重い肝臓疾患に対して肝臓移植(生体部分肝移植)が行われております。その肝臓移植に替わる低侵襲治療法として期待されているのが肝細胞移植です。この新しい治療法を確立するために、動物実験(前臨床研究)を行い、臨床研究の方法を検討し、適切な手順(プロトコール)を検討、作成しております。
病気の原因解明や治療法開発には患者さんからの試料を使う研究が不可欠です。一方で、患者さんの医療環境や個人情報を守ることも忘れてはなりません。そのためのしくみ作りに取り組んでいます。今までに、わが国唯一の公共的ヒト組織バンクであるヒューマンサイエンスヒト組織バンクに扁桃リンパ球、手術摘出肝組織などを提供しました。これらの試料は倫理的な基準のもとに、医学研究に利用され、大いに役立っております。今後、さらに多くの試料を公平、公正なしくみで研究者の手に渡るようにして行きます。
先端医療開発室 室長 絵野沢 伸
